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２００７年３月９日
冬季テスト中に仕上げたレース用のベースセッティングに自信を持って開幕初日の走行に挑んだコニカミノルタ・ホンダの中野真矢選手は、午前中に記録した1分57秒491をこの日の自己ベストとする総合１０番手タイムで１日目のセッションを全て終えた。
午前中にはリアとフロントのサスペンションにいいセッティングが見つかり、午後のタイムアップに期待を持って挑んだ中野選手だが、午後に装着したミシュランのレースタイヤはこの日の路面には合わず、最終的に午前のタイムを更新する事ができなかった。
今年から施行されたタイヤレギュレーションもあり、午後はタイヤを変える事なく走行した中野選手は、翌日にいいタイヤを使用する事で、セッティングの効果が正しく得られるのが楽しみだと前向きなコメントを残している。
ここでは、コニカミノルタ・ホンダのチームオーナーであるジャン・ルカ・モンティロンと中野真矢選手、およびチームの技術監督であるジュリオ・ベルナルデッレの、初日のセッション終了後のコメントを紹介する。
■モンティロン「トップとの差がちょっと開きすぎ」
「新しいルールがあるので、タイヤ選びにはかなり慎重ですよ。」とモンティロン。
「今日の１０位という結果はまあまあでしょう。ただ、まだ今日は初日ですし、路面コンディションはこれから良くなります。シンヤが今日はあまり激しく攻めていないのはそれが理由です。」
「シンヤが午前中に６番手から７番手タイムを安定して出せていたのはいい兆候ですから、RC212Vのセッティングをこれからさらに調整して、大事な明日の予選に備えたいと思います。」
「トップとの差は１秒ですが、現段階でもこれはちょっと大きすぎますね。でも、タイムの改善は必ずできますよ。」
■中野選手「さらに0.5秒はタイムをあげないとだめ」
 「午前中はいい走りができていたと思いますが、午後には違うタイヤを試したんです。」と中野選手。
「バイクがもっと機敏に曲がるようにフロントとリアのサスペンションを調整して大きな効果が得られるようになったんですが、午後に使ったタイヤが午前中のタイヤほど良くなかったんです。だから仕上げたセッティングをもっといいタイヤで試すのが今は楽しみです。」
「新しいタイヤのルールは誰にとっても同じ条件ですからね。金曜日のプラクティスと予選のために、今は何本かタイヤを取ってあります。明日は0.5秒かそれ以上タイムを上げないとだめですね。そのくらいで走れるように、ベストと言えるタイヤを探したいと思います。」
「レースウイーク初日にしては、以前よりも路面状況は良かったと思いますが、タイヤのゴムが路面に付着した２日目以降は、さらにコンディションは確実に良くなる筈です。」
「明日はレース用のセッティングに改良を加えます。それが一番重要な事ですからね。それから２本の予選タイヤを使って、グリッドの位置を争いたいと思います。」
■ベルナルデッレ監督「タイヤの節約が厳しく要求される」
「今日はシンヤのマシンのサスペンションのセッティングを少しと、ギア比の調整を行いました。」とベルナルデッレ監督。
「現段階で２月のテストの時よりも0.5秒ほどタイムが落ちていますが、これはそれほど大きな問題ではありません。恐らく、1分57秒1から1分57秒2くらいのペースを明日は安定して維持できるようになると思います。」
「走行条件は２月のここでのテストの時とよく似ています。ただ、今回は明日や土曜日のレースも含めて１７本しかタイヤがありませんから、かなりの節約が要求されますね。」
「明日の最後のセッションでは２本の予選タイヤを使う予定ですので、ライバルたちと現段階においてどこまで戦えるレベルにあるか、その時に理解できると思います。」
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