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2007年3月9日
怪我から復帰したばかりのMotoGP2007年シーズン開幕初日に、総合4番手タイムの1分56秒972記録したリズラ・スズキのジョン・ホプキンスと、そのチームメイトであり、この日の総合12番手タイムである1分57秒636を記録したMotoGPクラス2年目のクリス・バーミューレンの1日目走行後のコメント、ならびにリズラ・スズキチーム監督であるポール・デニングのコメントを紹介する。
午前と午後の両方のフリー・セッションで好調な走りを見せたホプキンスだが、まだ2月のIRTAテストで負傷した右手には激しい痛みがあり、今回はそれを我慢しての走行だったようだ。また、バーミューレンは午前にブレーキ系のセッティングに問題を抱えており、本格的に作業が開始できたのは午後のセッションに入ってからだという。
■ホプキンス「まだ手首が激しく痛い」
「今日の結果には満足ですね。」とホプキンス。
「手首の痛みがかなりすごくて、一日中ずっとそれに耐えなきゃいけませんでした。でも、MotoGPのクリニックスタッフや自分のトレーナーのジョニー・ラウチ、それにチーム専属の理学療法士のディーン・ミラーと一緒にここまで頑張ってきましたからね。みんなのすごい技術のおかげで、ここに戻ってこられるまでになったんです。」
「今週はブリヂストンの頑張りが特にすごいですよ。すごくいいタイヤを持ち込んでくれていて、テストの時に使っていたものと比べるともう雲泥の差です。」
「自分のレース人生の中で、1日に2本しかタイヤを使わなかったのは今回が初めてだと思いますよ!1本は午前のセッション、もう1本は午後のセッションに使って、どちらも最後の1周でそれぞれの自己ベストタイムを記録しました。」
「まだ明日もバイクに何点か調整を加えますが、予選の準備はそれで間に合うと思います。あとは手の痛みを和らげるためにできる事なら何でもやって、土曜日のレースに備えるだけですね!」
■バーミューレン「マシンが2台ともトラブル」
「まだ数週間前にここで走ったばかりですから、このコースへの準備はかなりできていますよ。」とバーミューレン。
「テストすべき大きな課題はそれほどないので、今回集中してやらなきゃいけなかったのはタイヤ選択でした。今年から使える本数が限られているので、事前に正しいタイヤを選んでおく必要があるんです。」
「今日の午前中はブレーキまわりに問題が2台とも出てしまい、それを直すまでにかなりの時間を費やしましたが、午後には全部調整が済んだので、走行リズムをつかみやすくなりました。」
「バイクの調整とタイヤの方向性はつかめたし、いいアイデアもいくつかありますから、明日はそれを試したいと思います。」
■デニング監督「レースではトップ集団に」
「あれだけ激しいテストスケジュールの後ですから、戦いの場にまた戻れたというこの雰囲気がたまりませんね。今回の作業は土曜日のレースでいい結果を残すという明快な目標を持って進めらるから嬉しいですよ。」とデニング監督。
「ジョンは今日特に頑張ってくれて、タイヤも1日に2本しか使いませんでした。午前と午後の両方のセッションの自己ベストをどちらも最終ラップで出していますから、一貫性の面から見てもレースペースを上げられる可能性が高く、非常に期待が持てそうです。」
「クリスは今日、ジョンと同じ戦略で仕事を進めています。1本のタイヤで多くの周回を走り込みました。もう少しペースを上げられるようにする必要はありますが、チームのクルーはみんな何をやればいいか把握できていますから、バイクが正しい状態になればクリスの実力でタイムは跳ね上がりますよ。」
「競争の観点から言えば、特にバレンティーノがずば抜けて強そうですね。でも他のみんなも周回を重ねるうちにタイム差をどんどん縮める事になるでしょうし、レースの日に自分たちが表彰台を争うグループの中にいる事は間違いないと思いますよ。」
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