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2007年2月24日
MotoGPシーズンの開幕を来月の3月8日に控え、カワサキ・レーシング・チームのランディー・ド・ピュニエとオリビエ・ジャックは、MotoGPクラスにおける最後のプレシーズンテストとなる今年2度目のIRTAテストの初日を、スペインのヘレス・サーキットで2月23日に迎えている。
■800ccマシンとなったNinja ZX-RRに初のウェットセッティング
午前中に雨が降り、終日路面コンディションが安定しなかったこの日、カワサキの2名のレギュラー・ライダーは他の多くのブリヂストン勢と同じくウェット路面でもテスト走行を行い、800ccマシンとなった今年のNinja ZX-RRで初のウェットセッティングを試し、好感触を得る事ができたという。
なお、前回のカタールでのIRTAテスト初日の走行中に転倒して頭を強打し、一時的に意識を失ったオリビエ・ジャックは、今回のヘレスには元気な姿を見せており、特に後遺症もなくテスト走行を行う事ができた様子だ。
■ド・ピュニエ「今日はサーキットに慣れる事を優先」
ヘレスでのIRTAテスト初日、この日の6番手タイムとなる1分43秒315を記録したカワサキ2年目のランディー・ド・ピュニエは、800ccマシンで初めて試したウェット路面での走行には好感触を示している。なお、この日にド・ピュニエは転倒のリスクを回避して、特にタイムを意識した攻めの走りはしていないという。
「今日は天気のせいで大変なセッションでした。」とド・ピュニエ。
「ウェットでのバイクの感触はすごく良かったですよ。午後は路面が乾くまでしばらく待たされましたが、最終的にはほとんどドライと言っていい状態でテストができるようになりました。」
「湿った場所が2つくらいのコーナーに残っていて、あんまり攻めて走る意味もなかったので、今日はサーキットに慣れる事に集中して、明日から使えそうなベースセッティングを探っています。」
「一番重要なのは明日と日曜日ですね。」
■ジャック「焦らない事が重要」
楽しみにしていた前回のカタールでのテストを、初日の転倒の影響で残りの2日間は実質的に欠場する事になったオリビエ・ジャックだが、この日は焦らず作業を進める事ができた様子だ。
この日の14番手タイムとなる1分44秒659を記録したジャックは、初日の作業は全てうまくいったとコメントしている。
「昨日は少し心配でしたが、今日の体調はほとんど100%大丈夫でした。前回の転倒の影響からは大きく回復できたと思います。」とジャック。
「悪天候のせいで午後は2時間しかコースに出れませんでしたが、今日は焦らない事が大切な1日でしたね。ここで走ったのはもうかなり前になりますが、ここまでにテストした2つのサーキットと比べると驚くほど小さいですよ!」
「いずれにしても、すぐにここで走るのにも慣れましたし、とても楽しんで走れました。初日の作業は全てうまくいったと思います。」
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