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2007年2月24日
MotoGPシーズンの開幕を来月に控え、新型800ccマシンを仕上げる上で最後のチャンスとなる今回のヘレスでのIRTAテストに参加しているリズラ・スズキのライダーは、レギュラー・ライダーのクリス・バーミューレンと、スズキの開発ライダーである秋吉耕佑選手の2名だ。
■ホプキンスは来月初旬の開幕に向けてリハビリに専念
前回のカタールでのIRTAテスト最終日に右足のつま先を骨折したジョン・ホプキンスは、今回のヘレスには姿を現してはいるものの、当面はリハビリに専念し、バイクでの走行は行わない事を正式に表明している。
■バーミューレン「老けるかと思った」
午前中のセッション前半には雨が降り、午後にも路面が完全に乾ききらなかった初日のこの日、クリス・バーミューレンは新型GSV-R800では初となるウェットセッティングでの走行を午前中の早いうちに行ったが、昼休み近くになると路面はウェットともドライともつかない状況となり、走行を中断したバーミューレンは夕方に路面が乾き始めるまでの間、走行を見合わせている。
路面が乾くのをガレージ内で待ちくたびれたバーミューレンは、非常に時間が長く感じていた様子だ。
「昨日はすごい雨だったので今朝は路面が濡れていたんです。乾くかと思っていたんですが、その後にひどい雨が降ってきてだめでしたね。」と、この日12番手タイムの1分44秒052を記録したバーミューレン。
「最初はウェット用のテストができたのですごく良かったですよ。ウェット用のシャシーとエンジン・マッピングの両方を学習する事ができました。ただ、その後はコースが乾いてきて、ウェットともドライともつかない状態になり、レースタイヤを履くまでには至りませんでした。」
「そこからは走行を見合わせて、午後に路面が乾くのをじっと待っていましたが、どんどん老けていくような気分でしたね。乾き始めてからは何人かが少し速いタイムを出し始めましたが、それでも所々が濡れていたので、コースを攻略するのにあまり適した状況とは言えませんでした。」
「だから午後はあんまりマシンを傾けずにほんの数周走って、バイクの感触を確かめた程度です。明日はいい天気になって、もっとテストをたくさんこなせるといいですね。」
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