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2008年3月21日
先週のオーストラリアでの開幕戦に続き連戦となる第2戦目のマレーシア・グランプリが、本日3月21日に初日のセッションを終えている。ここでは速報として2回のプラクティス・セッションの走行結果と初日の総合順位、ならびに目立ったアクシデントなどを簡単に紹介する。
■午前P1の走行結果
最高気温30度、路面温度49度、晴天のドライ・コンディションとなった午前のプラクティス(P1)の走行結果は以下の通り。
1) フェリペ・マッサ BRA フェラーリ F2008 1分35秒392(20周)
2) キミ・ライコネン FIN フェラーリ F2008 1分36秒459(8周)
3) ヘイキ・コバライネン FIN マクラーレン・メルセデス MP4-23 1分36秒556(21周)
4) ニコ・ロズベルグ GER ウィリアムズ FW30 1分36秒578(23周)
5) ルイス・ハミルトン GBR マクラーレン・メルセデス MP4-23 1分36秒626(17周)
6) フェルナンド・アロンソ ESP ルノー R28 1分37秒022(18周)
7) ネルソン・ピケ BRA ルノー R28 1分37秒034(28周)
8) ロバート・クビサ POL BMWザウバー F1.08 1分37秒218(9周)
9) ジェンソン・バトン GBR ホンダ RA108 1分37秒282(17周)
10) ヤルノ・トゥルーリ ITA トヨタ TF108 1分37秒540(24周)
11) ニック・ハイドフェルド GER BMWザウバー F1.08 1分37秒649(17周)
11) 中嶋一貴 JPN ウィリアムズ FW30 1分37秒649(18周)
13) ルーベンス・バリチェロ BRA ホンダ RA108 1分37秒776(20周)
14) ティモ・グロック GER トヨタ TF108 1分37秒782(27周)
15) セバスチャン・ベッテル GER トロ・ロッソ STR2B 1分38秒219(26周)
16) デビッド・クルサード GBR レッドブル RB4 1分38秒232(7周)
17) マーク・ウェバー AUS レッドブル RB4 1分38秒707(12周)
18) セバスチャン・ブルデー FRA トロ・ロッソ STR2B 1分38秒798(25周)
19) ジャンカルロ・フィジケラ ITA フォース・インディア VJM01 1分39秒046(21周)
20) 佐藤琢磨 JPN スーパーアグリF1 SA08A 1分40秒178(11周)
21) アンソニー・デビッドソン GBR スーパーアグリF1 SA08A 1分40秒351(14周)
22) エイドリアン・スーティル GER フォース・インディア VJM01 1分41秒269(5周)
■P1中のアクシデント
チーム・リリースとF1公式の発表によれば、午前のセッション開始から47分が経過したところでレッドブルのデビット・クルサードは、車のハンドリングに問題がある事をチームに知らせた直後、次のコーナーまで縁石の上を走行してサスペンションを破損、最終的にクルサードはグラベルに逃げて難を逃れたが、コース上にはパーツの破片が散乱した。
また、クルサードがコースオフしたのとほぼ同時期に、フェラーリのキミ・ライコネンの車がガス欠のために12コーナーでストップしている。これについてチーム側は、ピットウォール側とガレージ側スタッフのコミュニケーションがうまくいっていなかった事が今回の原因だと発表。
このクルサードとライコネンの同時ストップによりセッションは赤旗中断、マーシャルが2台のマシンを撤去した約10分後にP1は再開している。
午前中のその他のアクシデントとしては、レッドブルのマーク・ウェバーのエンジンが故障、マクラーレンのルイス・ハミルトンはギアシフトに問題が発生、ウィリアムズの中嶋一貴選手はクラッチのリリース・ベアリングにトラブル、BMWザウバーのクビサはギアボックスの圧力が高くなりすぎる問題が発生している。
■午後P2の走行結果
最高気温34度、路面温度は午前から8度上昇して57度、やや雲は増えたがドライ・コンディションが保たれた午後のプラクティス(P2)の走行結果は以下の通り。
1) ルイス・ハミルトン GBR マクラーレン・メルセデス MP4-23 1分35秒055(32周)
2) フェリペ・マッサ BRA フェラーリ F2008 1分35秒206(33周)
3) キミ・ライコネン FIN フェラーリ F2008 1分35秒428(36周)
4) ジェンソン・バトン GBR ホンダ RA108 1分36秒037(40周)
5) セバスチャン・ベッテル GER トロ・ロッソ STR2B 1分36秒474(35周)
6) ヤルノ・トゥルーリ ITA トヨタ TF108 1分36秒493(38周)
7) ヘイキ・コバライネン FIN マクラーレン・メルセデス MP4-23 1分36秒512(30周)
8) ロバート・クビサ POL BMWザウバー F1.08 1分36秒671(33周)
9) ジャンカルロ・フィジケラ ITA フォース・インディア VJM01 1分36秒756(37周)
10) 中嶋一貴 JPN ウィリアムズ FW30 1分36秒838(34周)
11) ルーベンス・バリチェロ BRA ホンダ RA108 1分36秒879(38周)
12) ニコ・ロズベルグ GER ウィリアムズ FW30 1分36秒908(36周)
13) ニック・ハイドフェルド GER BMWザウバー F1.08 1分37秒106(35周)
14) フェルナンド・アロンソ ESP ルノー R28 1分37秒328(23周)
15) ネルソン・ピケ BRA ルノー R28 1分37秒331(42周)
16) マーク・ウェバー AUS レッドブル RB4 1分37秒346(37周)
17) ティモ・グロック GER トヨタ TF108 1分37秒512(35周)
18) エイドリアン・スーティル GER フォース・インディア VJM01 1分37秒614(35周)
19) 佐藤琢磨 JPN スーパーアグリF1 SA08A 1分39秒021(27周)
20) アンソニー・デビッドソン GBR スーパーアグリF1 SA08A 1分39秒361(30周)
21) セバスチャン・ブルデー FRA トロ・ロッソ STR2B No Time(1周)
22) デビッド・クルサード GBR レッドブル RB4 No Time(0周)
■P2中のアクシデント
午前のP1においてマシンを大破したレッドブルのデビッド・クルサードは午後のP2をキャンセル。また、トロ・ロッソのセバスチャン・ブルデーはセッション開始直後にトランスに問題を抱えて午後は1周回しか走行する事ができなかった。
その他のP2でのアクシデントとしては、ルノーのフェルナンド・アロンソがギアボックスに問題を抱えて2速が使用できなくなったが、アロンソはその状態のまま午後の走行を続行している。
■初日の総合順位
初日のP1とP2を通しての総合順位は以下の通り。ルノーのフェルナンド・アロンソとネルソン・ピケ、ウィリアムズのニコ・ロズベルグ、レッドブルのデビッド・クルサード、トロ・ロッソのセバスチャン・ブルデーは午前のタイムがこの日の自己ベストとなっている。
1) ルイス・ハミルトン GBR マクラーレン・メルセデス MP4-23 1分35秒055
2) フェリペ・マッサ BRA フェラーリ F2008 1分35秒206
3) キミ・ライコネン FIN フェラーリ F2008 1分35秒428
4) ジェンソン・バトン GBR ホンダ RA108 1分36秒037
5) セバスチャン・ベッテル GER トロ・ロッソ STR2B 1分36秒474
6) ヤルノ・トゥルーリ ITA トヨタ TF108 1分36秒493
7) ヘイキ・コバライネン FIN マクラーレン・メルセデス MP4-23 1分36秒512
8) ニコ・ロズベルグ GER ウィリアムズ FW30 1分36秒578
9) ロバート・クビサ POL BMWザウバー F1.08 1分36秒671
10) ジャンカルロ・フィジケラ ITA フォース・インディア VJM01 1分36秒756
11) 中嶋一貴 JPN ウィリアムズ FW30 1分36秒838
12) ルーベンス・バリチェロ BRA ホンダ RA108 1分36秒879
13) フェルナンド・アロンソ ESP ルノー R28 1分37秒022
14) ネルソン・ピケ BRA ルノー R28 1分37秒034
15) ニック・ハイドフェルド GER BMWザウバー F1.08 1分37秒106
16) マーク・ウェバー AUS レッドブル RB4 1分37秒346
17) ティモ・グロック GER トヨタ TF108 1分37秒512
18) エイドリアン・スーティル GER フォース・インディア VJM01 1分37秒614
19) デビッド・クルサード GBR レッドブル RB4 1分38秒232
20) セバスチャン・ブルデー FRA トロ・ロッソ STR2B 1分38秒798
21) 佐藤琢磨 JPN スーパーアグリF1 SA08A 1分39秒021
22) アンソニー・デビッドソン GBR スーパーアグリF1 SA08A 1分39秒361
■FIAスチュワードはレッドブルに対し書面の提出を要請
P1でのデビッド・クルサードの事故により、レッドブル・チームは現在やや深刻な状況に陥っている様子だ。
午前中のクルサードの事故原因がトラックロッドの故障だと判明し、再発防止の原因調査のためにクルサードの午後の走行をキャンセルしたレッドブルは、この日のセッション終了後にスチュワードから、サスペンションの設計そのものや現在の車両構造に、今回の事故のような問題を引き起こす根本的な問題点が存在しない事を証明し、それを書面にて提出する事を要請されており、これに応じる事となった。
提出する書面の内容によっては、レッドブルはチームとして2日目以降のセッションに参加できなくなる可能性もあるが、チームは書面を早急に間に合わせて予選の前に行われる2日目午前のフリー・プラクティス(P3)にはクルサードを走行に復帰させたいとの声明をその後に発表している。
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