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ペドロサが左手に深刻な怪我、ラグナ・セカ出場は未定
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インテリマーク編集部
  2008年7月14日

6月13日(日)午後に行われた第10戦ドイツGP決勝レースにおいて、MotoGPクラスのレース中6ラップ目に1コーナーで転倒したレプソル・ホンダのダニ・ペドロサは、左手の指や右足のくるぶしなどを骨折する重傷を負っている。
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■レース序盤に大幅リードを築いたペドロサが突如1コーナーで転倒

本格的な雨に見舞われたドイツGPの最終日、午前のフリー・プラクティスにおいてトップタイムを記録していた当時ポイント・リーダーのダニ・ペドロサは、フルウェットとなった午後の決勝開始と同時に好調なペースでレースをリード、2ラップ目にはドゥカティーのケーシー・ストーナー以下の後続集団を3秒引き離し、5ラップ目の終了までに7秒のリードを築いたが、6ラップ目開始直後の1コーナーに向けてブレーキをかけようとした瞬間にフロントを失い高速転倒した。
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■高速のままアスファルトを滑走し左腕から縁石に接触

雨のために路面が滑りやすくなっていたため、ペドロサは全くスピードが落ちる事なく1コーナー脇のグラベルに向けてアスファルトを高速滑走、そのまま縁石に左腕から激しく衝突して跳ね上がりながらグラベルに突入している。

転倒時のペドロサのラップタイムは他の全ライダーよりも2秒近く速く、さらにリードを大きく広げようとしていた矢先の出来事だった。


■左手の中指周辺に骨折を含む深刻な怪我、右足のくるぶしなども骨折
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事故直後にペドロサは左腕を抱えながら自力で立ち上がる事はできたが、その後のクリニカ・モバイルの診断結果によれば、縁石にぶつかった衝撃とグラベル内を激しく転がる過程において、ペドロサは左手人差し指の第1関節近くの骨を剥離骨折し、その人差し指の伸筋腱と隣の中指の腱を損傷、薬指には捻挫を負っている事が判明している。

左手の指以外のダメージとしては、HRCやレプソル・ホンダの発表によれば、背中と左の肘(ひじ)には打撲による外傷、捻挫した右足首のくるぶし先端には剥離骨折が見つかっており、さらにはその周辺となる右足の脛骨(けいこつ:右足首のひざ下にある2本ある骨の太い方)の足首近くにひびが入った疑いもあるようだが、足首周辺の怪我は左手の指の怪我に比べればそれほど深刻なものではないという。

■見直しが問われそうなグラベル周辺の安全性
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このレースウイーク中に負傷したライダーの一部には、転倒時の落下によるアスファルトの衝撃ではなくザクセンリンクのグラベル内の石などで打撲を負うケースが目立ったが、今回のペドロサも転倒直後ではなく滑り込んだコース脇の縁石とグラベルにより深刻な怪我を負う事となった。


■ペドロサは患部を包帯で固定されて当日夜に緊急帰国

クリニカ・モバイルにて応急処置を受けたペドロサは、その場で左手と右足首に包帯を巻かれて患部を厳重に固定され、翌日以降は彼の主治医でありMotoGPライダーの外科治療の権威として知られるハビエル・ミール医師による精密検査と治療を母国スペインのバルセロナで受けるために、事故当日の夜遅くには緊急帰国している。
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■アメリカGPは欠場が濃厚

クリニカ・モバイルのコスタ医師は、ペドロサがスペインでの検査後にそのまま手術を受ける事になった場合には、今週末にラグナ・セカで開催されるアメリカGPへの出場は不可能だと断定しており、ゆっくり静養して夏休み明けのチェコGPから復帰するのがペドロサにとっては理想的だと述べている。また、レプソル・ホンダ・チームもペドロサのアメリカGP出場は保証できないとの見解をこの日に発表している。

■ペドロサの年間優勝争いに影を落とす今回の怪我

ペドロサが今回のドイツGPをノーポイントで終えた事で、現時点のポイントリーダーには今回のレースを2位で終えたフィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシ(187pt)が返り咲いており、ペドロサはロッシから16ポイント差のランキング2位に後退した。今回優勝したドゥカティーのケーシー・ストーナーはペドロサから4ポイント差のランキング3位に迫っている。


■ペドロサ「残念で仕方がない」
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クリニカ・モバイルでの応急処置を済ませた後に会見したペドロサは、「少し変な感じでした。ブレーキに軽く触っただけなのに転んだんです。スタートがすごくうまくいって、その後の調子も良かっただけに本当に残念です。バイクの感触も良く、フロントは完璧だと感じていました。リアは若干滑っていましたが、あの路面コンディションを考えれば総合的に見てとてもいい状態でした。残念で仕方がありません」と転倒時の状況と、無念の思いを語った。

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