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第4戦中国GP、ストップ・アンド・ゴーの上海サーキット
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インテリマーク編集部
  2008年5月2日

本日の5月2日(金)、2008年MotoGPシーズンの第4戦目となる中国グランプリが、上海サーキットにて初日のセッションを迎えている。ここでは、MotoGP開催が今年で4回目となる上海サーキットの情報、ならびに中国GPに向けてのMotoGPクラスの各ワークスチームのライダーコメントなどを紹介する。
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■中国GPスケジュール、決勝当日は雨?

初開催からの過去3年間は、初年度の2005年にはレース中に前方の視界がなくなる程の大豪雨に見舞われ、2年目は初日と2日目が霧と豪雨、3年目の昨年は初日と2日目が霧に包まれるという、レースウイークを通して予測の難しい不安定な天候に見舞われた上海だが、今週のレースウイーク初日となる5月2日発表の天気予報によれば、現在のところ今年は決勝レース当日の日曜日のみが雨になるとの予想だ。
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以下に、今週末の中国GPスケジュールを示す。

5/2(金) 時差:-1時間
  09:00 125cc FP1
  10:00 MotoGP FP1  日本時間:11:00
  11:15 250cc FP1
  13:10 125cc QP1
  13:55 MotoGP FP2  日本時間:14:55
  15:10 250cc QP1

5/3(土) 時差:-1時間
  09:00 125cc FP2
  10:00 MotoGP FP3  日本時間:11:00
  11:15 250cc FP2
  13:10 125cc QP2
  13:55 MotoGP QP   日本時間:14:55
  15:10 250cc QP2

5/4(日) 時差:-1時間
  09:40 125cc WUP
  10:10 250cc WUP
  10:40 MotoGP WUP  日本時間:11:40
  12:00 125cc レース
  13:15 250cc レース
  15:00 MotoGP レース 日本時間:16:00
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■上海サーキット、中国へのF1招致を目的に建設された近代コース
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上海サーキットは、4輪レース最高峰カテゴリーのF1招致を目的に2004年に設立されたサーキットだ。同年の9月にはF1中国GPが初開催され、MotoGPはその翌年の2005年に初のグランプリが開催されている。
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上海サーキットは、上海の市街地から約30キロメートルの位置に建設された近代設備の充実した全長5281メートルの超高速サーキットであり、サーキット内には、中国江南を代表する庭園の豫園(ユイユアン)を模して作られた庭園も存在し、訪れた観客が中国古典庭園の雰囲気を堪能する事もできるようになっている。


■評価が分かれるF1指向のコースレイアウト
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コースレイアウトの設計は、マレーシアのセパンサーキットなどと同じく、4輪と2輪のレースを両立させる事では定評のあるドイツのティルケ社が担当しているが、基本的にはストップ・アンド・ゴー主体の超パワー・サーキットであり、F1色が強く、2輪ロードレースではライダーの技量よりもエンジンパワーやマシンのブレーキング性能が勝利を左右するとの見方がある。

■ライダーの技量よりもマシン性能?
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MotoGPクラスにおける中国GPの最大の見所は、1.2キロメートル以上にも及び、時速320km以上に達するロングストレートにおける終端のブレーキング合戦だ。トップスピードと高いブレーキ性能が勝利への重要な要素となる上海だけに、単純に考えれば、各メーカーの技量ならびにチーム・エンジニアのセッティング能力、エンジンなどマシン性能の優位性が、中国GPではライダーのスキル以上に問われる事になる。

■当然ライダーにも要求される集中力と持久力
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しかしながら、超高速からのハードブレーキングが勝利の鍵となる以上、ライダーのブレーキング・ポイントでの些細な見誤りがコースアウトを簡単に誘発する事にもなりかねないため、実際には長いレースを通してのライダーの集中力と持久力も、当然中国GPでの勝利には欠かせない。


■タイヤ戦争の行方、一昨年はミシュラン、昨年はブリヂストン、今年は?

上海では時速320キロに到達するストレートでの加速とその直後のハードブレーキングを繰り返す性質上、タイヤにかかる負担は他のサーキットとは比較にならない。すなわち、いかにエンジンパワーが優れていても、レースの終盤までその出力を路面に伝える事ができるタイヤがなければ、中国での勝利はない。
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■2006年はミシュランが表彰台を独占

近年のブリヂストンとミシュランの上海での記録だが、ドライ・コンディションとなった2年前の2006年はレプソル・ホンダのダニ・ペドロサが優勝、2位はチームメイトのニッキー・ヘイデン、3位は当時キャメル・ヤマハのコーリン・エドワーズが獲得しており、ミシュランの3名が表彰台を独占している。
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ちなみに2006年当時にミシュランを履いていたヤマハのバレンティーノ・ロッシはこのレースでタイヤ表面に剥離が発生しリタイア、ストレート性能を誇り上海を得意とする筈のドゥカティー勢の2名、ロリス・カピロッシとセテ・ジベルナウはブリヂストン・タイヤの選択ミスがあり8位と9位に終わっている。ブリヂストンの最高位は当時リズラ・スズキのジョン・ホプキンスが記録した4位だった。

■2007年はブリヂストンの圧倒的勝利
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タイヤルールが施行された昨年の2007年は、ブリヂストンを履くドゥカティーのケーシー・ストーナーが速すぎると非難されるほどの圧倒的勝利を収め、2位は当時ミシュラン・ユーザーだったフィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシ、3位はブリヂストン・ユーザーである当時リズラ・スズキのジョン・ホプキンスが獲得。続く4位はミシュランを履くレプソル・ホンダのダニ・ペドロサが確保したが、以下5位から9位までのライダーは全員がブリヂストンユーザーであり、ブリヂストンがトップ9のうちの7つのポジションを独占するという圧倒的勝利を昨年は収めている。
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■今年はウェットなら強いブリヂストン

なお、ここまでの3戦を見る限り、昨年はブリヂストンが得意としたサーキットでも今年のミシュラン勢は優位に立っており、決勝当日がドライ・コンディションになった場合はレース展開の予想が難しくなるが、今期はブリヂストン勢が完全ウェットのセッション中にはミシュランを上回るタイムを記録する傾向にある事から、日曜日が天気予報通りのレイン・レースになった場合には、ブリヂストン勢が全体的に優位に立つ可能性もあると言えそうだ。
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■MotoGPクラス各ワークスチームのライダーコメント
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以下に、MotoGPクラスの各ワークスチームの中国GPに向けてのライダーコメントを紹介する。

■フィアット・ヤマハ、ロレンソ「術後の経過は良好」
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前回のポルトガルGPでは、ルーキーイヤーの3戦目にしてポール・トゥ・ウインを成し遂げてランキングのトップに立ち、その翌日には腕上がりの手術を受けて今回の中国GPに備えたフィアット・ヤマハのホルヘ・ロレンソは、「手術後の経過はとても順調。すごく早く回復していると思うし、気分もとてもいいから問題は何もない。今シーズンの目標をすでに達成してしまったので今は気持ちがとても落ち着いている」とコメントしており、中国GPには完全な体調で挑める事と、今年の目標として掲げていた最高峰クラスの優勝をすでに達成した事への安堵感を示した。

■ロッシ「優勝が狙える筈」
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また、ミシュランを履くチームメイトのロレンソとは異なり、今年からはブリヂストンに履き替えてシーズンを戦う現在のランキング3位につけるフィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシは、「今回は勝利をかけて戦う必要がある。前回のエストリルのテストではブリヂストンタイヤに焦点をあてて作業を進めたが、そこでいくつかいい情報を見つける事ができたので、中国にはいい形で挑む事ができると思う。前回はブリヂストンとあまり相性の良くないエストリルでも表彰台を獲得し、自分たちとブリヂストンのいい関係を示す事ができたので、上海ではさらに全てが噛み合う事を期待している。去年の中国では勝てる状態にはなかったが、今年はバイクの調子が良くタイヤとのパッケージングもいいので、優勝を狙っていける筈」と勝利に向けての自信を示した。


■レプソル・ホンダ、ペドロサ「上海は観衆の気配が少ない」
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ランキングトップのロレンソと同点の61ポイントをここまでに獲得し、ルール上のランキング2位につけるレプソル・ホンダのダニ・ペドロサは、「エストリルでのテストはうまく進み、フロントの接地感と安定性を改善する事ができた。中国で好きな部分はコース幅が広い事。アスファルトの品質が高い割に表面は少し粗いが、これは恐らくF1の車に合わせての事だと思う。ここはコースレイアウトは今ひとつだと思う。変わったサーキットだからリラックスして取り組んだ方がいい場所と言える。上海で最も重要なのはブレーキング。ここはグランドスタンドは巨大だが、観客があまりいないので熱気みたいなものはほとんど感じない」と、毎年繰り返してあまり好きではないと述べる上海サーキットについてコメントしている。
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■ヘイデン「ブレーキ性能が最も重要」

前回のポルトガルGPではレース終盤に転倒を喫し、ランキングを10位にまで後退させる事になったレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンは「ホンダは懸命に進歩を続けているし、ミシュランタイヤの調子も良かったのでエストリルは本当に楽しむ事ができていた。レースウイークを通して調子は良かったので、最後の転倒の事はもう忘れる事にする。上海は変わったサーキットだが、アスファルトの表面については常に安定しているので気に入っている。上海のバックストレートはMotoGPカレンダーの中でも最速だが、すぐに超低速コーナーが待ち構えているのでブレーキ性能が重要。前回のエストリル合同テストではその部分に集中して作業を進めた。マシンの馬力もここでは重要」とコメント。
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■ドゥカティー、ストーナー「去年を参考にしても意味がない」
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開幕戦のカタールでは優勝を飾ったものの、その後の2戦はマシンのセッティングに苦しみ続け、現在はランキングの4位につけるドゥカティー・ワークスのケーシー・ストーナーは「カタールでの勝利の後、スペインとポルトガルの2戦は正直本当に苦しんだが、エストリル合同テストではセッティングをいくつか変更したので、中国ではそれが役に立つ事を願っている。上海ではブリヂストンから新型タイヤも提供される。去年のマシンはこのサーキットで好調だったが、過去の事を参考にしても意味はないので、とにかく今できる最大限の事をやれるように頑張るだけ。上海は本当にいいサーキットだと思うが、最初の2つのコーナーについてはあまり好きとは言えない」と、昨年は圧勝した上海サーキットでの戦いに向けて語った。
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■メランドリ「やっといいレースができるかも」

ドゥカティーに移籍して以来、デスモセディチGP8のセッティングを自身のライディング・スタイルに合わせる事に苦しみ、現在はランキングの13位と低迷しているドゥカティー・ワークスのマルコ・メランドリは「上海はすごく好きなサーキット。ここを初めて走った雨のレースでは表彰台を獲得した。去年はトップスピードが足りずにストレードでは多くのライダーに交わされたが、それでも4位の好成績を獲得している。今年のバイクは上海とは相性がいい筈なので、やっといいレースができる筈」と述べ、ストレート性能の高いドゥカティーと相性の良い上海サーキットへの期待感を示している。
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■カワサキ、ホプキンス「カワサキでも表彰台に乗りたい」
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冬季シーズン中の怪我により開幕戦は苦しんだものの、2戦目のスペインGP以降からは徐々に調子を回復し、現在はランキングの7位につけるカワサキのジョン・ホプキンスは、一昨年は4位、昨年は自身のMotoGP経歴における初の表彰台となる3位を獲得した上海サーキットでの戦いに向けて「自宅のあるカリフォルニアに戻って本当に楽しく過ごしてきた。家事をいっぱいやったけど、時々モトクロスにも出かけたので、今はものすごく気分的にリラックスできている。エストリルでは好成績を残したし、翌日のテストも調子が良かったので今回のレースはとても楽しみ。ブリヂストンタイヤとNinja ZX-RRの調子はすごくいいので、ここまでの作業の成果を中国では出せると思っている。去年は上海でMotoGPの表彰台に初めて乗ったので、カワサキでも同じ結果を残す事が今回の目標」と語った。
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■ウエスト「アメリカでトレーニングに励んできた」

カワサキでの2年目となる今年は冬季テスト開始直後から調子が上がらず、現在はポイントランキングの17位に低迷しているカワサキのアンソニー・ウエストは「エストリルを離れてからはアメリカでサイクリングに没頭していた。自分の通常のトレーニングはジョギングなので、今回はかなり普段とは異なるメニューになったが、マンネリ化していたトレーニング方法を変える事にもなりとても有益で楽しめた。前回までのサーキットと比較して上海は流れの良い高速コーナーがあるので、Ninja ZX-RRとの相性は悪くない筈。より高い結果を目指して全力で挑みたい」とコメント。トレーニング方法から変更し、今期の悪い流れを断ち切る構えを示している。
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■リズラ・スズキ、カピロッシ「上海からはひと味違う」
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昨シーズン中の勢いを取り戻そうと、パーツを一部2007年仕様に戻すなどして今期マシンの調子を探るスズキ勢だが、改善にはまだもう少し時間が必要だとのコメントを開幕以後に繰り返してきた現在ランキング6位につけるリズラ・スズキのロリス・カピロッシは、「上海は自分にとってはすごく楽しめるサーキットだし、チームのバイクとも相性がいい筈。ここまでは自分たちが思い通りのレベルに到達できていない事を繰り返し述べてきたが、上海ではその状況から脱する決意でいる」とコメントしており、中国GPからの改善に向けて自信と意気込みを今回は示した。
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■バーミューレン「今年の予選はカピロッシと仲良く」
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現在ランキング12位のクリス・バーミューレンは、昨年の中国GPでは当時ドゥカティーに所属していた今年のチームメイトのロリス・カピロッシと予選終盤に走行ラインを争い接触して転倒、両者共に最後のタイムアタックを台無しにして憤慨していた事を振り返り、「去年の中国では予選であんな事があったにしてもレースではいい結果(7位)を残せた。今年はロリスと同じチームだから、お互いに走行ラインを邪魔するような事態は避けたいね!ポルトガルGP翌日のテストではいくつか進展が得られたので、あの調子を今週末にそのまま持ち込みたい。エストリルでは今期の最高位を記録したが、まだ十分な結果とは言えないので、ここでは表彰台を狙って戦いたい。上海はそういう挑戦を開始するのに相応しい場所だと思う」とコメントしている。
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