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【速報】MotoGPカタール開幕戦、決勝レースの内容と結果 |
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2008年3月10日
カタールのドーハ近郊にあるロサイル国際サーキットにて、MotoGPが2008年シーズン開幕レースの日を3月9日に迎えた。ここでは速報として、グランプリ史上初のナイトレースとしてこの日に行われたカタール開幕戦におけるMotoGPクラス、250ccクラス、125ccクラスの3レースの結果一覧表を掲載する。
■MotoGPクラス開幕戦のレース内容と結果一覧
気温18度、路面温度19度、湿度58%の気象条件の中、良好なドライ・コンディションに恵まれたロサイル国際サーキットのMotoGP最高峰クラス開幕レースは、新しい世代の息吹と新時代の到来を予感させるレース展開となった。
■会心のホールショットは3列目スタートのペドロサ
レース開始と同時に勢いよく先頭に躍り出たのは、3列目8番グリッドからスタートしたレプソル・ホンダのダニ・ペドロサだった。ペドロサは1列目からスタートしたヤマハの3台、TECH3ヤマハのコーリン・エドワーズとジェームス・トーズランド、およびフィアット・ヤマハのホルヘ・ロレンソを引き連れてそのままホールショットを奪いレースの序盤をリード。
■ロレンソとのバトルを経てペドロサの背後に迫るロッシ
3ラップ目までにエドワーズは7番手にまで後退、3列目7番グリッドからスタートしたフィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシがロレンソとのポジション争いを経て2番手にまで浮上し、7台体制となったトップ集団のライダー構成は先頭にペドロサ、2番手にロッシ、3番手にロレンソ、4番手にトーズランド、5番手に2列目4番グリッドからスタートしたドゥカティーのケーシー・ストーナー、6番手には3列目9番グリッドスタートのJiRチーム・スコットのアンドレア・ドヴィツィオーゾ、7番手にエドワーズとなった。
■ロッシがトップに浮上、それを追うストーナーとロレンソ、ペドロサは4番手に
5ラップ目にはペドロサの背後につけていたロッシがペドロサのインを奪いトップに浮上し、トーズランドはストーナーとドヴィツィオーゾに交わされ6番手に後退。7ラップ目に入ると逃げ切れない先頭のロッシの背後にはペドロサ、ロレンソ、ストーナーの3台が迫り、8ラップ目までにストーナーはペドロサとロレンソを交わしてロッシの真後ろについた。
■レース中盤にはストーナーがトップに
エドワースが遅れて先頭集団が6台に絞られたレース中盤の9ラップ目、ストーナーがストレートでロッシに追いつきコーナーの進入を奪ってトップに浮上、ペドロサを交わしたロレンソも同周回中にロッシのインを奪い2番手につけ、3番手に後退したロッシの背後にはペドロサ、ドヴィツィオーゾ、トーズランドの3名が続く。
■バーミューレンのフロントタイヤが破損
リズラ・スズキのクリス・バーミューレンがフロントタイヤに不具合を抱えてピットインした11ラップ目、集団から抜け出したストーナーとロレンソが2台構成の先頭集団を形成、やや遅れてロッシとペドロサの接近戦2台、さらに少し遅れてドヴィツィオーゾとトーズランドの2台がそれを追う。
■逃げ切れないロッシ、ペドロサは表彰台圏内に復帰
14ラップ目にペドロサはストレートでロッシと並ぶが1コーナーの進入はロッシが前、続く15ラップ目にペドロサは再びストレートでロッシに並びかけてそのままロッシからコーナーの進入を奪い、3番手の表彰台圏内に浮上した。
■ドヴィツィオーゾからの激しい攻撃を受けるロッシ、デ・アンジェリスは転倒
サンカルロ・ホンダ・グレッシーニのアレックス・デ・アンジェリスが転倒して激しくグラベルに飛び込んだ後の19ラップ目、先頭のストーナーは2番手のロレンソを2.5秒引き離し、3番手のペドロサはロレンソの5.5秒後方を走行、その1.3秒後方では4番手のロッシを5番手のドヴィツィオーゾが背後から激しく追い上げ、その2台の様子を真後ろから6番手のトーズランドがうかがっている。
■トップの3名はそれぞれ単独走行に
表彰台圏内のストーナー、ロレンソ、ペドロサがそれぞれ安定した単独走行に入る20ラップ目、左低速ヘアピンの進入でレイト・ブレーキングを見せるドヴィツィオーゾがロッシのインを奪い4番手に浮上。続く右の高速カーブでロッシはドヴィツィオーゾから4番手のポジションを奪い返すが、ロッシはドヴィツィオーゾの激しい後方からの攻撃をどうしても振り切れない。
■ロッシがひるむ鋭い飛び込みを見せるドヴィツィオーゾ
最終ラップの22ラップ目、ロッシのスリップに入ったドヴィツィオーゾはロッシの左インを奪い4番手に浮上、ロッシは次のコーナーでドヴィツィオーゾにならびかけて再び前を奪い返すが、さらに続く最終区間の右連続高速コーナーでドヴィツィオーゾは鋭い加速とコーナーへの飛び込みをもってロッシの反撃を抑え、最高峰5連覇の元王者を背後に従え4番手のポジションのまま最終コーナーに飛び込んだ。
■ストーナーが開幕戦2連覇を達成、ロレンソは2位、ペドロサは3位を獲得
こうして2008年MotoGPカタール開幕戦を勝利で飾ったのは、カタール2連覇を成し遂げた2007年度チャンピオン、最高峰クラス3年目を迎えたドゥカティーのケーシー・ストーナーだった。デビュー戦でポールポジションを獲得するという偉業を成し遂げた最高峰クラスのルーキーであるフィアット・ヤマハのホルヘ・ロレンソは2位、昨年度はランキング2位を獲得して最高峰クラス3年目を迎えたレプソル・ホンダのダニ・ペドロサは怪我に泣いた厳しい冬季シーズンを経て開幕戦では見事に3位表彰台を獲得した。
■トップ6内にMotoGPルーキーが3名
また、JiRチーム・スコットのMotoGPルーキー、アンドレア・ドヴィツィオーゾは最終的に僅差でロッシを抑えて堂々の4位、最高峰クラス9年目の5連続王者であるフィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシは5位、TECH3ヤマハのMotoGPルーキーであるジェームス・トーズランドはドヴィツィオーゾとロッシの激しい攻防戦を目の当たりにしながらデビュー戦を6位で飾った。なお、サンカルロ・ホンダ・グレッシーニの中野真矢選手は開幕戦を13位で終えている。
以下に、MotoGPクラス決勝レースの結果一覧を示す。
●MotoGPクラス決勝レース 気温18度、路面温度19度、湿度58%、コンディション:ドライ
1) ケーシー・ストーナー AUS ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP8 42分36秒587(22周)
2) ホルヘ・ロレンソ SPA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 42分41秒910(22周)
3) ダニ・ペドロサ SPA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 42分47秒187(22周)
4) アンドレア・ドヴィツィオーゾ ITA JiRチーム・スコット RC212V 42分49秒875(22周)
5) バレンティーノ・ロッシ ITA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 42分49秒892(22周)
6) ジェームス・トーズランド GBR ヤマハTech3 YZR-M1 42分50秒627(22周)
7) コーリン・エドワーズ USA ヤマハTech3 YZR-M1 42分51秒737(22周)
8) ロリス・カピロッシ ITA リズラ・スズキMotoGP GSV-R 43分09秒092(22周)
9) ランディ・ド・プニエ FRA ホンダLCR RC212V 43分09秒590(22周)
10) ニッキー・ヘイデン USA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 43分14秒941(22周)
11) マルコ・メランドリ ITA ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP8 43分20秒871(22周)
12) ジョン・ホプキンス USA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 43分26秒444(22周)
13) 中野真矢 JPN サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ RC212V 43分26秒458(22周)
14) トニ・エリアス SPA アリーチェ・チーム デスモセディチ GP8 43分35秒119(22周)
15) シルバン・ギントーリ FRA アリーチェ・チーム デスモセディチ GP8 43分35秒517(22周)
16) アンソニー・ウエスト AUS カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 43分42秒230(22周)
17) クリス・バーミューレン AUS リズラ・スズキMotoGP GSV-R 43分11秒483(21周)
-) アレックス・デ・アンジェリス RSM サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ RC212V 31分26秒773(16周)
ロサイルのサーキットレコードは今回ケーシー・ストーナーが記録した1分55秒153、ベストラップレコードは2008年(800cc)にホルヘ・ロレンソが記録した1分53秒927。
■250ccクラス開幕戦のレース結果一覧
250ccクラスの開幕レースを制したのは、今年から250ccクラスにステップアップしたポラリス・ワールドのマティア・パッシーニだった。JiRチーム・スコットの高橋裕紀選手は開幕戦5位を獲得。KTMの青山博一選手はクラッチトラブルのために後退して16位となった。なお、今回エミー・カフェラテのトーマス・ルティーはジャンプスタートのペナルティーを受けている。
以下に、250ccクラス決勝レースの結果一覧を示す。
●250ccクラス決勝レース 気温19度、路面温度25度、湿度59%、コンディション:ドライ
1) マティア・パッシーニ ITA ポラリス・ワールド アプリリア 40分16秒202(20周)
2) エクトル・バルベラ SPA チーム・トース・アプリリア アプリリア 40分16秒759(20周)
3) ミカ・カリオ FIN レッドブルKTM 250 KTM 40分17秒231(20周)
4) アレックス・デボン SPA ロータス・アプリリア アプリリア 40分17秒620(20周)
5) 高橋裕紀 JPN JiRチーム・スコット250 ホンダ 40分29秒146(20周)
6) アルバロ・バウティスタ SPA マプフレ・アスパル・チーム アプリリア 40分30秒682(20周)
7) カレル・アブラハム CZE カルディオンABモーターレーシング アプリリア 40分32秒923(20周)
8) ロベルト・ロカテリ ITA メティス・ジレラ ジレラ 40分35秒189(20周)
9) アレイックス・エスパルガロ SPA ロータス・アプリリア アプリリア 40分48秒434(20周)
10) エクトル・ファウベル SPA マプフレ・アスパル・チーム アプリリア 40分57秒304(20周)
11) フリアン・シモン SPA レプソルKTM 250cc KTM 40分57秒659(20周)
12) ファブリツィオ・ライ ITA カンペテーラ・レーシング ジレラ 40分57秒896(20周)
13) ラタパー・ウィライロー THA タイ・ホンダPTT SAG ホンダ 40分59秒394(20周)
14) マヌエル・ポッジャーリ RSM カンペテーラ・レーシング ジレラ 41分00秒430(20周)
15) トーマス・ルティ SWI エミー・カフェラテ アプリリア 41分04秒962(20周)
16) 青山博一 JPN レッドブルKTM 250 KTM 41分27秒233(20周)
17) ドニ・タタ・プラディタ INA ヤマハ・プルタミナ・インドネシア ヤマハ 42分21秒663(20周)
-) アレックス・バルドリーニ ITA マテオーニ・レーシング アプリリア 28分44秒567(14周)
-) ルーカス・ペセック CZE オート・ケリー-CP アプリリア 24分22秒590(12周)
-) マルコ・シモンチェリ ITA メティス・ジレラ ジレラ 14分20秒281(7周)
-) イムレ・トース HUN チーム・トース・アプリリア アプリリア 8分33秒203(4周)
-) マヌエル・エルナンデス SPA ブルセンス・アプリリア アプリリア -分-秒-(0周)
-) ユージェーヌ・ラバティ IRL ブルセンス・アプリリア アプリリア -分-秒-(0周)
■125ccクラス開幕戦のレース結果一覧
125ccクラスの開幕レースを制したのは、バンカハ・アスパルのセルジオ・ガデアだった。今回がグランプリ・デビュー戦となったI.C.チームの中上貴晶選手は19位、ISPA KTMアランの小山知良選手は、スタートに成功して大きく順位を挽回しかけたものの9ラップ目にフロントを滑らせて転倒、開幕戦をリタイアで終える事になった。なお、小山選手は転倒時に手を強打しているが、その後の検査の結果では特に骨折などの深刻な怪我は負わなかった様子だ。
以下に、125ccクラス決勝レースの結果一覧を示す。
●125ccクラス決勝レース 気温20度、路面温度28度、湿度59%、コンディション:ドライ
1) セルジオ・ガデア SPA バンカハ・アスパル・チーム アプリリア 38分09秒444(18周)
2) ジョアン・オリベ SPA ベルソン・デルビ デルビ 38分10秒376(18周)
3) ステファン・ブラドル GER グリズリー・ガス・キーファー・レーシング アプリリア 38分11秒104(18周)
4) マイク・ディ・メッリオ FRA アジョ・モータースポーツ デルビ 38分11秒215(18周)
5) スコット・レディング GBR ブルセンス・アプリリア・ジュニア アプリリア 38分11秒263(18周)
6) ダニー・ウェッブ GBR デグラーフ・グランプリ アプリリア 38分17秒133(18周)
7) シモーネ・コルシ ITA ジャック&ジョーンズWRB アプリリア 38分18秒128(18周)
8) ポル・エスパルガロ SPA ベルソン・デルビ デルビ 38分18秒137(18周)
9) エフレン・ヴァスケス SPA ブルセンス・アプリリア・ジュニア アプリリア 38分18秒498(18周)
10) ニコラス・テロール SPA ジャック&ジョーンズWRB アプリリア 38分20秒346(18周)
11) サンドロ・コルテセ GER エミー・カフェラテ アプリリア 38分20秒389(18周)
12) ガボール・タルマクシ HUN バンカハ・アスパル・チーム アプリリア 38分22秒062(18周)
13) ステファノ・ビアンコ ITA S3+WTRサンマリノ・チーム アプリリア 38分22秒153(18周)
14) アンドレア・イアンノーネ ITA I.C.チーム アプリリア 38分29秒530(18周)
15) ミヒャエル・ランセデール AUT I.C.チーム アプリリア 38分33秒019(18周)
16) ブラッドリー・スミス GBR ポラリス・ワールド アプリリア 38分33秒334(18周)
17) ドミニク・エジャーター SWI アジョ・モータースポーツ デルビ 38分38秒850(18周)
18) パブロ・ニエト SPA オンデ2000KTM KTM 38分42秒335(18周)
19) 中上貴晶 JPN I.C.チーム アプリリア 38分42秒790(18周)
20) ペレ・トゥトゥサウス SPA バンカハ・アスパル・チーム アプリリア 38分43秒093(18周)
21) ロレンソ・サネティ ITA ISPA KTMアラン KTM 38分46秒140(18周)
22) ランディ・クルメンナッハ SWI レッドブルKTM 125 KTM 38分46秒198(18周)
23) ロビン・ラッサー GER グリズリー・ガス・キーファー・レーシング アプリリア 38分54秒761(18周)
24) エステベ・ラバト SPA レプソルKTM 125cc KTM 39分05秒884(18周)
25) ルイ・ロッシ FRA FFMホンダGP125 ホンダ 39分23秒946(18周)
-) ラファエレ・デ・ロサ ITA オンデ2000KTM KTM 31分48秒628(15周)
-) ディノ・ロンバルディ ITA BQRブルセンス アプリリア 24分49秒308(11周)
-) ヒューゴ・バン・デン・ベルグ NED デグラーフ・グランプリ アプリリア 22分20秒384(10周)
-) 小山知良 JPN ISPA KTMアラン KTM 17分13秒628(8周)
-) スティーヴィー・ボンセー USA デグラーフ・グランプリ アプリリア 10分53秒505(5周)
-) ジュール・クルーセル FRA ロンシン・レーシング ロンシン 8分48秒338(4周)
-) アレックス・マスボー FRA ロンシン・レーシング ロンシン 2分18秒590(1周)
-) ロベルト・ラカレンドーラ ITA マテオーニ・レーシング アプリリア 2分21秒214(1周)
-) ロベルト・ミュアサン ROU グリズリー・ガス・キーファー・レーシング アプリリア -分-秒-(0周)
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