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BSB第4ラウンド、シェーン・バーンが連続表彰台

2006年5月4日

ブリティッシュ・スーパーバイク選手権(BSB)の第4ラウンド決勝レースが、イギリスのオールトンパークで5月1日(月)に行われた。この日は終日陽射しの眩しい晴天に恵まれたようだ。

ポイントランキングのワンツーを行く好調のドゥカティー勢、グレゴリオ・ラビラとレオン・ハスラムを追うのはホンダの清成龍一選手。ここまでの3ラウンド、独走のドゥカティーをホンダ勢が最後で追い詰めきれないレース展開となっている。



■スターティンググリッド

1列目、ポールポジションには、ランキングトップのチームメイトを抑えてドゥカティーのレオン・ハスラムがつけた。2番グリッドは清成選手のチームメイト、ホンダのカール・ハリス。

3番グリッドは昨年のチャンピオン、今期もそのまま好調さを維持し続けるドゥカティーのグレゴリオ・ラビラ。4番グリッドはリズラ・スズキのシェーン・バーン。

ホンダの清成選手は予選で揮わず4列目13番グリッドスタートとなった。

■レース1

晴天となり完全ドライが宣言されたこの日のオールトンパークだが、前日は一晩中大雨が降っており、午前の路面コンディションは必ずしも良くなかったようだ。

オープニングラップ、スタートに成功したポールシッターのレオン・ハスラムが先頭に立った。同じく好調なスタートをきったリズラ・スズキの2名のライダーと、ハスラムのチームメイトであるドゥカティーのグレゴリオ・ラビラが4番手に続く。

2番グリッドスタートのカール・ハリスは1コーナーでジョナサン・レアと接触し、バイクにしがみついたまま草の中に飛び込んだ。その後レースには復帰したが大きく順位を落としてしまう。



序盤に4人は先頭集団を形成し、集団後方だったグレゴリオ・ラビラはリズラ・スズキのシェーン・バーンとジェームス・ハイドンを交わし、チームメイトのハスラムの後ろにつけて2位に浮上する。

9周目、ラビラがハスラムを交わして先頭に出ると、バーンもラビラに続いて2番手に浮上した。ハスラムが3番手を走行する間、リズラ・スズキのシェーン・バーンはラビラを交わしついにトップに立った。



レース後半をトップで快走するシェーン・バーンだったが、バーンにとっての古巣であるドゥカティーのマシンを駆るグレゴリオ・ラビラが再び彼の前に出る。この時清成選手は8番手を走行。



最終ラップ、0.4秒差でバーンは優勝を逃し、ドゥカティーのグレゴリオ・ラビラが今期5度目となるトップでのチェッカーを受けた。2位となったリズラ・スズキのシェーン・バーンは今期初となる表彰台を獲得。ポールポジションスタートのレオン・ハスラムは3番手でチェッカーを受けた。


清成選手は最終ラップでトミー・ヒルとジョナサン・レアを交わし6番手フィニッシュ。

開幕以後、表彰台から遠のいていたリズラ・スズキチームだが、シェーン・バーンのチーム・メイトのジェームス・ハイドンも4位でチェッカーを受けるなど、今後の展開に期待の持てる結果になったと言えるだろう。

ちなみに表彰台に立ったシェーン・バーンだが、この日は胃炎を煩っており、立ち上がるのも困難なほどの状態だった為にレース直前まで点滴を受けていたようだ。


■レース2

レース2開始前のウォームアップラップ、ハスラムの乗るドゥカティー999F06のエンジンがストールしてしまう。この結果、ポールシッターのハスラムはスペアバイクへの乗り換えを余儀なくされ、ピットレーンからのスタートとなった。

スタート直後、グレゴリオ・ラビラは4番手につけたが、3周目にはトップに浮上。その後は2番手を走るホンダのカール・ハリスとの接近戦が展開されたが、執拗にラビラを交わそうとするハリスをラビラは簡単には寄せ付けない。

シェーン・バーンは3番手を走行し、その後ろを4番手のジョナサン・レアが追う。清成選手は8番手を走行している。



トップ争いは最終ラップまで持ち込まれ、ついにハリスがラビラを交わしてトップに浮上した。バトルは最終コーナーまでもつれ込み、熾烈な争いの後、ほぼ同時とも言える0.058秒の僅差でグレゴリオ・ラビラはカール・ハリスを抑え、オールトンパークの2戦目も制して今期6勝目を飾った。

その12秒後方の3位争いも最後まで激しいバトルが展開された。最終ラップに3位走行中のシェーン・バーンとジョナサン・レアはシケインで衝突し、両者そろってコースを外れる。2秒をロスして二人が走行を再開する中、後方から5番手まで順位を上げた清成選手が二人の後ろに迫る。



最終コーナー、リズラ・スズキのシェーン・バーンがジョナサレン・レアと清成選手を抑えて3位でチェッカーを受けた。ジョナサン・レアと清成選手はバーンから0.3秒遅れでほぼ同時にコントロールラインを抜けたが、僅か0.05秒差で清成選手は惜しくも5位に終った。

3番手を争った2名のシケインの接触に関してレース後に調査が入る事となったが、シェーン・バーンとジョナサン・レアはこの後握手を交わし、順位はそのままシェーン・バーンの3位と連続表彰台が決定している。

この日のレースを6位と5位で終えた清成選手は、レース後以下の通りコメントした。

「とても今週はいい結果とは言えません。厳しいレースウイークになりました。ただ、今回は多くの事を試して今後役立つデータを収集できましたので、次に期待します。」

以下にBSB第4ラウンド、オールトンパークの10位までの結果を示す。

−BSB第4戦オールトン・パーク レース1−

1: Gregorio Lavilla (Ducati) 27:41.446
2: Shane Byrne (Rizla Suzuki) +0.429
3: Leon Haslam (Ducati) +0.870
4: James Haydon (Rizla Suzuki) +2.087
5: Karl Harris (Honda) +11.188
6: 清成龍一 (Honda) +19.467
7: Tommy Hill (Yamaha) +20.053
8: Jonathan Rea (Honda) +20.196
9: Michael Rutter (Honda) +20.878
10: Glen Richards (Honda) +25.854.

−BSB第4戦オールトン・パーク レース2−

1: Gregorio Lavilla (Ducati) 27:33.612
2: Karl Harris (Honda) +0.058
3: Shane Byrne (Rizla Suzuki) +12.004
4: Jonathan Rea (Honda) +12.380
5: 清成龍一 (Honda) +12.430
6: Michael Rutter (Honda) +14.764
7: Leon Haslam (Ducati) +14.826
8: Tommy Hill (Yamaha) +22.645
9: Glen Richards (Honda) +27.654
10: Ben Wilson (Suzuki) +27.858

−ポイントランキング−

1: Gregorio Lavilla 182
2: Leon Haslam 121
3: 清成龍一 108
4: Karl Harris 88
5: Shane Byrne 81
6: Jonathan Rea 75
7: Michael Rutter 61
8: Michael Laverty 52
8: Tommy Hill 52
10: Scott Smart 50


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