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BSB ドゥカティー好調、運のないリズラ・スズキ

2006年4月18日

ブリティッシュ・スーパーバイク選手権(BSB)の第3ラウンドが、4月17日(月)のスラックストンで決勝を迎えた。第2戦までのイギリスらしい曇りと雨のぐずついた天気とは異なり、今回やっと終日を通してのドライコンディションに恵まれた。



1列目、ポール・ポジションはドゥカティーのレオン・ハスラム。今シーズンは足首の負傷に悩まされているが、現在ポイントランキングのトップをいくチームメイトのグレゴリオ・ラビラを3番グリッドに従えての予選トップタイム。2番グリッドはホンダのカール・ハリス。4番グリッドは開幕戦に続いて1列目スタートを確保したカワサキのディーン・トーマス。

2列目にはリズラ・スズキのジェームス・ハイドン、ホンダのマイケル・ルター、7番グリッドにはホンダの清成龍一選手が並んだ。MotoGPからBSBに復帰したリズラ・スズキのシェーン・バーンは3列目となる予選9番手。

■レース1

午前中のウォームアップ走行では珍しい事態が発生した。ウォームアップ終了を示すチェッカー・フラッグを見逃したリズラ・スズキのシェーン・バーンは、そのままレーシング・スピードでの走行を続けてしまった。危険走行と見なされたバーンは9番グリッドではなく17番グリッドスタートのペナルティーを科せられてしまう。「馬鹿な失敗をしてしまった」と落ち込むバーン。

レースが開始されると、ポールポジションスタートのドゥカティー、レオン・ハスラムがホールショットを奪い1コーナーへ。3番グリッドスタートのチームメイト、グレゴリオ・ラビラは5番手に順位を落とした。

スタートを成功させた清成選手は3位を走行。

清成選手のチームメイト、カール・ハリスは絶妙なスタートを切ったがそのまま1コーナーで宙を舞い転倒。幸い大きな巻き込み事故はなかったが、リズラ・スズキのジェームス・ハイドンはその煽りを受けてコースアウト、そのままリタイアした。

レース序盤、清成選手と彼の元チームメイトのマイケル・ルターは熾烈なバトルを繰り広げたが、4周目までに後方を走行していたグレゴリオ・ラビラに二人とも順位を奪われてしまう。2番手になったラビラは7周目にはハスラムを捕らえてトップに立つ。ラビラはそのまま先頭をキープし、2番手のチームメイトに4.4秒差をつけてチェッカーを受けた。



序盤に観衆を沸かした清成選手とルターのバトルは、インを完璧に閉めた清成選手が制して3位表彰台を確保。4位にはジョナサン・レアがつけ、17番グリッドスタートとなったスズキのシェーン・バーンは必死の走りでポジションを挽回し、ジョナサン・レアと熾烈な戦いを見せるもののに僅かに届かず5位フィニッシュ。マイケル・ルターは最終的に6位に終った。

■レース2

午前のウォームアップに失敗したリズラ・スズキとシェーン・バーンに再び不幸が訪れた。レース開始直前にフロントまわりの問題を発見したバーンはスペアマシンへの乗り換えを余儀なくされ、グリッドは最後尾からのスタートとなった。

午後のレース序盤をリードしたのもドゥカティーのレオン・ハスラムだった。ホンダのカール・ハリスはレース1での清成選手と同等の好スタートを決めて2番手につける。ハスラムのチームメイト、グレゴリオ・ラビラはスタートでポジションを一つ落としてマイケル・ルターに続く4番手に。清成選手は完全にスタートをミスして12番手まで後退。

シェーン・バーンのチームメイトのジェームス・ハイドンはレース1に引き続きオープニングラップで転倒、怪我は無かったがレース続行を断念した。

2周目に入るとラビラはマイケル・ルターとカール・ハリスを交わして2番手に浮上してハスラムの追撃体制に入る。



ラビラが5周目にハスラムを交わしてトップに浮上すると、再びドゥカティーの二人が3番手以降を引き離してワンツー体制に入った。そのままラビラがトップの体制のままチェッカーを受け、2番手のハスラムも後続を10秒引き離してチェッカーを受けた。

清成選手は後方から追い上げて15周目にはチームメイトのハリスを交わして3番手まで順位を挽回した。22週目までチームメイト同士の激しい表彰台争いが展開され、最終ラップに3位争いを制したのはカール・ハリス清成選手は4位となり惜しくも表彰台を逃した。

清成選手はレース後、以下の通りコメントした。

「バイクの状態とレース1には満足しています。」と清成選手。

「レース2ではスタートに失敗しましたが、セッティングが良かったので多くのライダーを交わして最後はカールといいバトルができました。」

以下に10位までのレース結果とポイントランキングを示す。

−BSB第3戦スラックストン レース1−

1: Gregorio Lavilla (Ducati) 28:47270
2: Leon Haslam (Ducati) +4.460
3: 清成龍一 (Honda) +12.742
4: Jonathan Rea (Honda) +18.921
5: Shane Byrne (Rizla Suzuki) +19.058
6: Michael Rutter (Honda) +22.866
7: Glen Richards (Honda) +30.839
8: Tommy Hill (Yamaha) +30.974
9: Dean Thomas (Kawasaki) +34.210
10: Michael Laverty (Honda) +34.252

−BSB第3戦スラックストン レース2−

1: Gregorio Lavilla 27:58.085
2: Leon Haslam +6.337
3: Karl Harris (Honda) +15.230
4: 清成龍一 +15.566
5: Jonathan Rea +21.323
6: Dean Thomas +25.437
7: Michael Rutter +30.305
8: Shane Byrne (Rizla Suzuki) +34.977
9: Tommy Hill +38.501
10 Scott Smart (Suzuki) +42.610

−ポイントランキング−

1: Gregorio Lavilla 132
2: Leon Haslam 96
3: 清成龍一 87
4: Leon Harris 57
5: Jonathan Rea 54
6: Shane Byrne 45
7: Scott Smart 44
7: Michael Rutter 44
9: Michael Laverty 42
10: Dean Thomas 40


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