|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
2006年4月12日
ブリティッシュスーパーバイク選手権(BSB)の第二戦が、イギリスのドニントンパークで4月9日に決勝を迎えた。
第一戦のブランズハッチに引き続き、ドニントンパークもイギリスらしい湿った天候の中でのレースとなった。
ポールポジションは開幕レース1で優勝を果たしたドゥカティー、グレゴリオ・ラビラ、2番グリッドにはホンダのカール・ハリス、3番グリッドはラビラのチームメイトのレオン・ハスラム、4番グリッドにはホンダのマイケル・ルターが並んだ。
開幕レース2で優勝を果たした清成龍一選手は2列目5番グリッド。昨年はMotoGPに参戦していたリズラ・スズキのシェーン・バーンは3列目9番グリッドからのスタートとなった。
■レース1
午前のドニントンパークは曇りでドライの宣言がされたが、時折雨の見られる肌寒い天候となった。
レース序盤、第一コーナーでは3人のライダーが転倒してセーフティー・カーがコースに入った。ドゥカティーの2名は事故の影響を受けずに先頭を確保し、トップはレオン・ハスラム、その後ろにグレゴリオ・ラビラがつけた。清成選手はポジションを2つ落とし7番手を走行。また、転倒した3名以外に2名のライダーも1周目にリタイアしている。
セーフティー・カーが2周回してコースを外れると、ラビラがハスラムをパスしてトップに浮上し、その後は余裕でレースをリードする。清成選手は素早くシェーン・バーンとマイケル・ルターを交わし、2番手を走るハスラムとの隙間を着実につめていく。
6周目には清成選手がハスラムを交わして2位に浮上し、先頭を行くラビラの追撃体制に入る。
13周目には雨が降りはじめ、スリックタイヤを履くライダーの一部が次々と転倒した。9位を走行するリズラ・スズキのジェームス・ハイドンがスリップして転倒リタイアし、続いて5位を走行するハイドンのチームメイトのシェーン・バーンもハイサイドを喫して転倒した。
14周目には本格的な雨とひょうが降り始めたためレースは赤旗中断し、1周回前のポジションである1位ラビラ、僅か0.13秒差で2位の清成選手、3位にハスラムという結果がレース順位として採用された。シェーン・バーンはDNF扱いにはならずに5位を確保。
■レース2
ウェットとなったレース2では、レース開始直後に清成選手が過激な加速を見せ、先頭を行くチームメイトのハリス、2番手を行くリズラ・スズキのジェームス・ハイドンを交わしてトップに踊りでる。ドゥカティーのハスラムはそれに続く4番手、レース1ウイナーのラビラは5番手につけた。
2周目に入り、土砂降りの雨にグリップを失った清成選手はトップのポジションで転倒リタイア、チームメイトのハリスも後を追うように3周目にリタイアした。
先頭を行くのはビバルディー・スズキのスコット・スマート。
同じ頃、リズラ・スズキのジェームス・ハイドンは草に乗り上げ転倒。すぐに走行を再開したが、9周目に再びスリップして転倒リタイア。ハイドンのチーム・メイトのシェーン・バーンはウォーム・アップ時に水溜りで転倒して走行を断念している。
スコット・スマートは15周まで先頭を維持してそのままチェッカーを受け、2番手と3番手にはドゥカティーのレオン・ハスラムとグレゴリオ・ラビラが続いた。
レース終了後、清成龍一選手は以下の通りコメントした。
「すごく寒かったのでレース1は難しかったですね。セッティングがうまくいっていたのでパスする事はできましたが。」と清成選手。
「予選の順位がもっと良ければ早めにグレゴリオをパスできたでしょうから、レースは簡単だったでしょうね。赤旗中断さえなければ追い抜くチャンスはあったと思います。」
今回は転倒者が続出したが、特に深刻な怪我を負ったライダーの情報は入っていない。次回第3戦の決勝レースは4月17日、スラックストンで開催される。
以下に10位までのレース結果とポイントランキングを示す。
−BSBドニントン・パーク レース1−
1, Gregorio Lavilla (Ducati) 20m53.166s,
2, 清成龍一 (HM Plant Honda) +0.134s,
3, Leon Haslam (Ducati) +5.246s,
4, Michael Laverty (Honda) +9.361s,
5, Shane Byrne (Suzuki) +9.591s,
6, Karl Harris (HM Plant Honda) +10.540s,
7, Michael Rutter (Honda) +11.533s,
8, Jonathan Rea (Red Bull Honda) +20.235s,
9, Dean Thomas (Kawasaki) +22.451s,
10, Scott Smart (Suzuki) +23.216s.
−BSBドニントン・パーク レース2−
1, Scott Smart (Suzuki) 27m37.071s,
2, Leon Haslam (Ducati) +0.576s,
3, Gregorio Lavilla (Ducati) +2.297s,
4, Gary Mason (Honda) +5.943s,
5, Jonathan Rea (Red Bull Honda) +30.768s,
6, Tommy Hill (Yamaha) +33.586s,
7, Michael Laverty (Honda) +36.829s,
8, Ollie Bridewell (Suzuki) +59.273s,
9, Chris Martin (Honda) +59.297s,
10, Malcolm Ashley (Kawasaki) +1:04.142s.
DNF, 清成龍一 (HM Plant Honda)
−BSB第2戦終了後のポイントランキング−
1, Gregorio Lavilla (Ducati) 82pts
2, 清成龍一 (HM Plant Honda) 58pts
3, Leon Haslam (Ducati) 56pts
4, Karl Harris (HM Plant Honda) 41pts
5, Scott Smart (Suzuki) 33pts
6, Michael Laverty (Honda) 31pts
7, Jonathan Rea (Red Bull Honda) 30pts
8, Shane Byrne (Suzuki) 26pts
9, Michael Rutter (Honda) 25pts
10, Dean Thomas (Kawasaki) 23pts
10, Gary Mason (Honda) 23pts
|
|
|
|
|
|
|
|
|