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マルコ・メランドリ、去年のロッシとのバトルを想う

2006年4月4日

フォルツナ・ホンダチームは、バイクおよびレース機材をMotoGP第2戦、カタールGPの開催されるロサイル国際サーキットに輸送した。

2005年のカタールは、マルコ・メランドリが将来バレンティーノ・ロッシに台頭するライダーとしての可能性を示し、世界の注目を集めたグランプリだった。


(写真提供:motogp.com)

2列目スタートだったメランドリは最終ラップまでロッシとの激戦を繰り広げ、最終的に2位表彰台を獲得した。この時点でのポイントランキングは、当時2位のマックス・ビアッジまで僅か2ポイント差に迫り、その後のレースで自身初のMotoGPクラスでの優勝を2回記録するきっかけとなったレースだ。

先日のヘレスでの2006年開幕戦では、午前中のウォームアップ時の低温路面向けのセッティングが外れ、ペースを思うように上げられないまま5位に終わったメランドリだが、レース翌日の合同公式テストではフロントまわりの改善と、コーナースピードの安定性を改善し、カタールに向けての調整に集中していた。

「次のGPは本当に自信があります。」とメランドリ

「ヘレス翌日のテストは自分たちの方向性を見極めるのに重要でした。今は集中力もやる気も十分です。ロサイルは挑戦しがいのあるコースですし、去年の自分のターニングポイントになった良い場所ですからね。」

一方、フォルツナ・ホンダチームの今年のメランドリのチームメイト、トニ・エリアスは、ヘレスで精神面の問題を克服したと語る。

「やる気がこみ上げています。」とエリアス

「スペインGPの結果は本当に自信につながりましたね。単に結果が4位という理由ではなく、精神面での壁をひとつ越えたと思います。今は先頭を行くライダーたちと戦えるコンディションですが、カタールはミスが許されないサーキットなので簡単じゃないでしょうね。」

ミシュランのレース監督が先のコメントで述べたように、カタールでのレースの行方を左右するのは路面温度と路面を覆う砂漠の砂の状況だ。今年は昨年のレースよりは気温がおよそ10度低い4月の開催となり、路面温度の問題は昨年までと比較してそれほど深刻にはならないだろうが、砂嵐はいつでも容赦なくロサイル国際サーキットを襲い、その砂はゴム表面を傷付けタイヤの寿命を縮める。

ミシュランタイヤは、MotoGPの毎レースごとにおよそ1000個、重量にしておよそ6トンのタイヤを供給し、過酷な路面状況に備えている。尚、年間に一人のMotoGPライダーが消費するミシュランタイヤの本数は800本に上り、レースウイーク中はリアタイアに20本、フロントタイヤに8本を一人のライダーが平均的に消費する。

ちなみに、SBKのタイヤ・ワンメイク・ルールを支えるピレリが今年SBKカタール開幕戦に持ち込んだタイヤの数は4000本だった。


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