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アメリカGP、レース後の全ライダーと各チームの詳細コメント
インテリマーク編集部
2007年7月28日

以下に、7月22日に行われたアメリカGP終了後のMotoGPクラス全ライダー、およびチーム関係者のコメントを紹介する(アメリカGPのレース詳細内容はこちらの記事を参照の事)。
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■優勝)ケーシー・ストーナー ドゥカティ デスモセディチ

今回は今までに経験した中で一番最高と言えるレースウイークだったと思います。先週のザクセンリンクも素晴らしいレースウイークでしたが、あの時は決勝当日のレースがうまくいきませんでしたからね。
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今日は全てが完璧でしたし、タイヤもバイクも、何もかもがレースウイークを通して最高だったと思います。全てのセッションでトップタイムを記録する事ができましたし、大変な作業を経て、ついにレースでもそれを達成できました。

それにポール・トゥー・ウインのジンクスを破る事もできましたね。最後にポール・トゥー・ウインを達成していたのはドゥカティーでしたが、次にそれを達成できたのも今回のドゥカティーです。

今回のレースには本当に燃えました。午前のウォームアップではほぼ22秒ジャストのタイムや21秒台後半のタイムをレースの半分の距離を走り込んだタイヤで記録できていましたから、すごく自信もありましたしね。

レースは最初から22秒台に入れてみました。他のみんながどのくらいの速さで走れるのか見てみたかったんです。

ダニ(ペドロサ)を0.5秒差のラップタイムで引き離した後は、背後にクリス(バーミューレン)が残って自分を追い詰め始めました。クリスは少し無理をして攻めていると思ったので自分のペースを上げてみる事にしたんですが、そこからは非常にゆっくりとですが、彼との差は確実に開いていきました。

クリスはすごく速かったですね。でも、自分のリアタイヤの調子の方が若干良さそうでした。今回のレースではすごく硬めのリアを選んでいたんですが、レースの終盤にかけてものすごく調子が良かったので、最後まで激しく攻め続ける事ができたんです。

先頭集団が大きなグループになるとは思っていませんでした。自分たちのセッティングには自信があったので、なにか特別な不運さえなければ自分たちの計画を予定通りに進めるだけでしたし、実際にそれは全てうまくいきました。

●ドゥカティーMotoGP監督:リビオ・スッポ

今日のケーシーには大変に満足です。彼は今回もレースウイークを通してトップに立ちましたし、今日はレースでもそれに相応しい勝利を手にしました。今回の彼は週末を通して信じられない速さでした。
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ブリヂストンは素晴らしいタイヤを提供してくれましたが、今日はケーシーの圧倒的な力に寄るところが大きいでしょう。他のライダーたちをほぼ10秒も引き離しましたし、後続につけていたのもブリヂストンのユーザーですからね。

ロリスには本当に本当に気の毒な結果になってしまいました。彼が今回も素晴らしいレースを見せてくれる事は確実だったのに、ギアレバーのバネが壊れた事でリタイアを余儀なくされました。

これで夏休みに入る訳ですが、休暇を前にして3つの分野(チーム、コンストラクター、ライダー)で年間ランキングをリードできるのは大変に素晴らしい事ですから、来月のグランプリに戻ってくるまでの間、少しリラックスして過ごす事ができそうです。

またいつものように、私たちのテクニカル・パートナーであるブリヂストンとシェル・アドバンスに、深い感謝の気持ちを伝えたいと思います。


■2位)クリス・バーミューレン リズラ・スズキ GSV-R

ラグナ・セカで表彰台に乗れて、天にも昇る気分ですよ!去年のレースウイーク中も今回と同じように何回もすごく速いペースで走れていたのに、レースでは結果が残せませんでしたからね。
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スズキはフリー・プラクティス中に抱えていた問題を解決してくれました。それにブリヂストンタイヤも素晴らしかったです。レースの序盤からいいペースを維持できたのは自分とケーシーだけでしたしね。

残念ながらレースの最後まで彼にくっついてい行く事はできませんでしたが、この2位の結果にはものすごく満足ですし、今後のレースでもこれ以上の結果を狙っていきたいと思います。

●リズラ・スズキ・チーム監督:ポール・デニング

今回はカリフォルニアの大きなイベントでしたね。

リズラ・スズキGSV-Rとブリヂストンタイヤのパッケージは、レースウイークを通して高いレベルで戦いました。ライダーたちも激しく走り続けましたし、今日はクリスがドライで表彰台を獲得するという、彼の実力に値する結果を得る事もできました。
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たった1つの残念な出来事は、ジョンがレースの序盤に見舞われた不運だけでした。私は彼がピットに戻り、その後もレースに戻る決意を見せてくれた事に深く感謝しています。また、マシンを走れるように修理してくれたクルーにも、同様の感謝の気持ちを伝えたいと思います。レースの最後に彼が獲得した1ポイントは、今回のレースで達成できる可能性が残っていた唯一の貴重な成果だったと言えるでしょう!

今日はリズラ・スズキの2名が揃って表彰台を狙える日でした。ケーシーを抑える手段はどこにもありませんでしたが、クリスとジョンがその他の誰よりもいいペースを維持していた事は、疑いようのない事実です。


■3位)マルコ・メランドリ ホンダ・グレッシーニ RC212V

自分にとっては最高のレースでした。表彰台がいまだに信じられないくらいに嬉しいですし、今日は人生の中で最良の日と言える1日だったと思います。

レースウイークは初日から好調でしたし、バイクもすごく好調でしたから、最初から期待を持つ事ができていました。
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昨日の転倒の事を思えば、今日の3位は信じられないくらいのいい結果です。午前中のウォームアップでは一度コースに出たんですが、麻酔の注射なしではとても走れる状態じゃなかったので、すぐにピットに戻って休む事を決めました。左足首がものすごく痛んで、ギアを操作する事ができなかったんです。

クリニカ・モバイルのコスタ先生とセラピストのフランチェスコ・チオーネ、それにモニカ先生には本当に感謝しています。彼らが素晴らしい治療を施してくれたおかげで、午後のレースまでに痛みは消えていました。

レースでは慎重にスタートを決めましたが、その後何周か走ってからはいい感触とリズムがつかめるようになり、バレンティーノに追いつくまでには何人かを交わす事ができました。バイクとタイヤの調子はすごく良かったし、いいペースをつかむ事ができたので、彼を追い抜く決心をして、そのまま3位を狙う事にしました。
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残り10周のところで特にブレーキングが厳しい状態になり苦しみましたが、レースへの意欲はとても高かったので、最後までいいペースを維持する事ができたんです。残り5周か6周のところでは左足首が少し痛み始めてギアを下げるのが難しくなりましたが、最後までいいレースができましたし、表彰台に立てた事は自分にとって本当に素晴らしい感動でした。

ドイツから新しいパーツを提供してくれたホンダと、ファウスト(グレッシーニ)と、シーズンを通して頑張り続けてくれているチームには本当に感謝しています。ファウストとチームにいい結果をプレゼントできて本当に嬉しく思います。
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■4位)バレンティーノ・ロッシ フィアット・ヤマハ YZR-M1

今日は信じられないほどに期待はずれのレースでした。タイヤがこんな状況ですしね。ライバルたちはまるで別のレースでもしているかのような感じでした。

チームも自分も真剣でしたし、特に昨日の転倒の後にはすごく頑張って、できる限りの全力を注ぎ込んでバイクを最高の状態に仕上げてきました。それでもこのタイヤのグリップレベルでは、先頭集団と戦う事など不可能でした。
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自分のできる最高の走りをしましたし、ペドロサを交わす事ができてとても嬉しく思いましたが、とてもメランドリをとらえる事はできませんでした。今日の自分たちは正しいリズムに乗れていなかったか、グリップが得られていなかったかのどちらかです。

ミシュランが強さを発揮していた先週のザクセンリンクで勝てなかった事が本当に悔やまれます。あそこでポイントを挽回できる貴重なチャンスを失いました。今日の結果を見て、いかにあれが重要なレースだったかが身にしみますよ!

今シーズンはタイヤが勝利の鍵みたいですから、これはファンにとってもレースの醍醐味(show)という面から見ても非常に残念な事です。

自分たちは決して諦めません。まだ7レースが残っていますし、ミシュランがこの状況を改善するために、シーズンの後半戦に向けて必死で全力を注いでくる事は間違いありませんからね。ただ、ストーナーは本当に強いので、厳しい戦いになる事は良く分かっています。

いずれにしても、これでしばらくは休暇に入りますから、またブルノに戻ってからは最後まで全力で戦います。

●フィアット・ヤマハ・チーム監督:ダビデ・ブリビオ

今回の勝敗にタイヤが重要な役割を果たした事は明白な事実です。先週は自分たちのタイヤの方が好調でしたが、今週は状況が完全に逆転し、私たちのライダーはまったく力を発揮する事ができませんでした。
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この選手権は最高のライダーたちが全ての技量を駆使して競い合うべきものですから、別の要因でそれらが制限されてしまっている現状を、大変に悲しく思います。

今週はチームの全員が厳しい作業を耐え抜き頑張りましたが、バレンティーノは優勝を狙って希望通りに戦う事ができませんでしたし、同様にコーリンも地元ファンの前で彼の力を存分に発揮する事ができていません。

私たちはこれからも頑張り続けますが、今は簡単な状況ではありませんし、すぐに大きな変化が訪れるとも考えていません。

難しい週末を必死に頑張り続けた両方のライダー、およびチームのスタッフとエンジニアに感謝します。次にレースを再開するまでに、全員にはここ何ヶ月かの厳しいスケジュールで疲れた身体を休めてもらいたいと思います。

私たちのファイティング・スピリッツは今後も変わりませんし、決して諦めません。


■5位)ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ RC212V

今回は自分たちにとって本当に厳しいレースでした。

写真5位という結果にはあまり満足できていません。先週のレースでは優勝できたし、今回のここでの予選でも2位が取れたばかりでしたからね。

スタートがうまくいったのでオープニングラップをリードする事はできましたが、今日は自分の思い通りにプッシュする事が全くできていません。タイヤに多くの問題を抱えていましたし、スタート直後からリアには大きなチャタリングが発生していて、レースが進むにつれてこの問題はどんどん悪化していきました。

自分を追い抜いていった全てのライダーにくっついて行こうと思いましたが、単純にそれは無理でしたし、下手したら転んでいた筈です。だから後は自分のバイクに集中して走りましたが、実際それ以外には何もできない状態でした。

ドイツの優勝の後で、今回はひどく残念な結果になりました。次のレースまでにこの問題を改善できるかどうか確認しておく必要がありますね。


■6位)ランディ・ド・ピュニエ カワサキ ZX-RR

すごく嬉しいです。ここではバイクのセッティングやラップタイム、それに一貫したペースをつかむなどの面で、物事が簡単に進みませんでしたからね。
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でも午前のウォームアップで新しいサスペンションのセッティングとフロントタイヤを試したら、レースに向けて状況が改善されたんです。それに今回は特に13番グリッドからのスタートでしたから、いい結果が残せたと思います。

自分のスタートには満足ができましたし、オープニングラップでもタイムをロスする事なく中野やエドワーズの後ろでいいペースをつかむ事ができました。その後も何人かの速いライダーの後ろにつけて走っています。

ピットボードで自分の後ろがアンソニーだと知らされた時には、カワサキにとってすごくいい結果だと思いました。今日は完璧だったと思いますし、本当に満足ですね。夏休みの前に素晴らしいレースができてすごく嬉しいです。

●カワサキ・コンペティション・マネージャー:ミハエル・バルトレミー

大変な事になりましたね。こんな結果が得られるなんて本当に素晴らしいです。

私たちは3人のライダーが揃ってトップ10入りを果たした唯一のメーカーですし、アメリカ人のライダーの中で最初にチェッカーを受けたのもその内の1人です。

それにしても難しいレースウイークでしたね。予選があまりうまくいきませんでしたし、我々自身さえも少し疑うような苦しい時間を過ごしてきましたが、レースは素晴らしい結果になりました。
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ランディーは素晴らしい走りを見せてくれました。また、アンソニーはこのサーキットを走るのが初めてですし、ロジャーがMotoGPバイクでレースをするのは今回が初めてなんです!カリフォルニアの人たちのよく言う「it's been awesome(ものすごかった)」でしたね。

自分たちにとって、本当に特別な1日になりました。


■7位)アンソニー・ウエスト カワサキ ZX-RR

走る度に楽に乗れるような気がしていますが、それでも今日はかなり難しいレースでしたね。特に斜面の上り下りが大変でしたし、ものすごく暑かったんです。でも、感触はずっと良かったし、レースを通して自信を持って走れました。
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レースの中盤は自分がどこのポジションを走っているのかさえ良く分からず、唯一できる事は前のライダーを追いかける事だけでした。自分のためのピットボードを見る事さえほとんど無かったくらいです。

ピットに戻った時にはクルーに自分の順位を尋ねなければいけませんでしたが、結果を聞いた時には本当に嬉しかったですよ。

チームは本当に素晴らしい仕事をしてくれたと思います。大変な作業を頑張り通して、いかにバイクが優れているかを見せつけてくれましたね。


■8位)玉田誠 ダンロップ・ヤマハ・Tech3 YZR-M1

やっといい結果を残す事ができました。

レースウイークの序盤にいいセッティングと、レースを通して大丈夫そうなタイヤを見つけていたので、ここでは今シーズンの中で一番いいレースができるだろうとプラクティスの時から思っていました。
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レースの最後まで戦えるレベルのタイヤだと分かっていましたし、本当にいい感触で走れました。スタートもうまくいって、大きな集団と一緒に前へ抜け出す事ができたんです。エドワーズやウエストとか、バロスやド・ピュニエなんかと大きなバトルができて、ものすごく楽しいレースでした。

今回の結果は夏休みの後のレースに向けて大きな自信につながりましたね。ものすごく頑張ってくれているチームの全員に感謝しています。今から次のレースが待ちきれない気分ですよ。

●ヤマハTECH3チーム監督:エルベ・ポンシャラル

疑う余地もなく、ここまで今シーズンの中で、今週は自分たちにとって最高のレースウイークでした。タイミングも夏休みの直前でばっちりですから、シーズンの残りに向けていい勢いをつける事ができましたね。
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マコトと、厳しい作業をこなしてきた全てのエンジニアに祝福の言葉を贈りたいと思います。タイヤが高温環境で性能を発揮した事で、私たちはとてもいい戦いができました。ダンロップタイヤの進化に努力は反映され、チームは8位を獲得するに至り、さらに上の順位も争いました。

スタートがうまくいかなかった後、必死の挽回を見せていたシルバンは気の毒だったと思います。彼はマコトと一緒にチェッカーを受けそうにも見えましたが、ラグナ・セカのように全体がきついレイアウトのサーキットでは、1回の小さなミスが全てを台無しにするんです。

ダンロップは夏休みの間も、私たちの何人かのスタッフと共に開発作業を進めます。今シーズンの残りのレースでも、今週と同様のいい結果が得られる事に期待しています。


■9位)アレックス・バロス ダンティーン デスモセディチ

自分にとっては厳しいレースでしたが、この結果には満足できます。

スタートはうまくいきましたが、スターティング・グリッドの影響は本当に大きかったですね。また、手の怪我の影響もあり、走りには大きな努力が必要でしたが、ドイツで失ったポイントをここではどうしても挽回したかったので、可能な限り上位のポジションを獲得しようと頑張りました。
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レース中はブレーキングに少し苦労しましたが、全てが順調に進み始め、いい結果を残す事ができましたし、レースの終盤はロジャー・リー・ヘイデンとのバトルを楽しむ事もできました。最後の最後には彼を交わしましたが、彼の素晴らしい走りを称えたいと思います。

最後に、最高の状態でバイクに乗れるようにしてくれたクリニカ・モバイルのスタッフの人たちに、感謝の気持ちを伝えたいと思います。

●プラマック・ダンティーン・チーム監督:ルイス・ダンティーン

写真今回のレースウイークは色々と複雑なものになりました。

金曜日はアレックス・ホフマンの事故から始まり、この影響で彼は大好きなコースを走る事ができなくなってしまいました。とても不快な出来事でしたが、ホフマンには一日も早い回復を願っています。

また、チャズがレースに参加してくれた事は嬉しい驚きでした。数回のミスはありましたが、いい走りができたと思います。

さらに、アレックス・バロスは手の怪我にもかかわらず、いいレースを見せてくれました。あれ以上の結果を今回は望みようもありません。今回は自分たちが高いレベルで戦える事と、トップ5を狙う上で正しい方向性にある事を証明できたと思います。


■10位)ロジャー・リー・ヘイデン カワサキ ZX-RR

自分にとってはいいレースでした。

スタートはうまくいきませんでした。シグナルが消えるのを見てから、自分のやるべき事を頭が把握してスイッチが入るまでに数秒かかったんです!
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レースでは一貫したペースを維持して走る事だけに集中しました。最終コーナーでバロスに交わされたのが本当に残念ですが、トップ10に入れたのはいい結果だと思いますし、多くを学ぶ事ができた気がします。

ブリヂストンタイヤはすごく好調でしたし、バイクも最高の状態でした。また、チームがすごくいい仕事をしてくれて、ゆっくりと自分の好きなペースで学ぶ時間を作ってくれました。

とても忙しいレースウイークでしたが、バイクをすごく楽しむ事ができました。ものすごい経験ができたと思いますし、この機会が得られて本当に幸運だったと思います。自分のやり方は何一つ変えませんでしたが、その方法でも楽に作業が進められるようにしてくれたチームの全員に感謝の気持ちを伝えたいです。


■11位)コーリン・エドワーズ フィアット・ヤマハ YZR-M1

今日は誰の目から見ても、自分たちが苦しんでいた事と、その理由は明らかだったと思います。

自分たちはレースウイークを通してずっと苦しみ続けていましたし、できる限りの調整をバイクに施して頑張りましたが、残念ながらこれが不可能な戦いだった事を証明するだけでした。
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何度も同じような調整を繰り返してきましたが、根本的な問題を解決する事はできませんでした。基本的にグリップが全然得られなかったんです。

今回のような状況が自分の家族や全ての友人たちが見守る母国グランプリの中で発生してしまった事が本当に残念でなりません。アメリカのファンが活気づくようなレースを見せられなかった事を大変に悲しく思います。

チームのスタッフはここまでの全てのレースウイークを本当に真剣に頑張ってきましたから、今はしっかり休暇を取ってもらって、全員がリフレッシュしてからブルノで新しいスタートを迎えたいと思います。


■12位)中野真矢 コニカミノルタ・ホンダ RC212V

今回のレースはスタートがとてもうまくいきました。

前方のライダーについて行く事ができましたし、オープニングラップで8位にポジションをあげる事ができました。そこから9位に後退しましたが、感触は悪くありませんでしたし、ラップタイムもプラクティスの時よりも良かったので、セッティングとタイヤ選択には好感触を持っていました。
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でも、それからレースが中盤に入ったところでフロントにチャタリングの問題が発生してしまい、レースの後半は思い通りにプッシュする事ができなくなったんです。おまけに問題は少しずつ悪化していきました。

予選の順位がすごく良かっただけに、今回の結果は本当に残念です。ただ、またしても難しいレースにはなってしまいましたが、日本で少し休暇を取った後になる次戦のチェコGPが楽しみです。

チームにとってシーズン残りの後半戦がすごく刺激的になりそうな、いくつかの新しいパーツが手に入る筈ですからね。

●コニカミノルタ・ホンダ・チームオーナー:ジャンルカ・モンティロン

レースの序盤はとてもいい状況でした。シンヤは第2集団につけてましたし、レースの前半を通していいリズムがつかめていましたからね。ただ、その後の展開に関して言えば、私たちのテクニカル・パッケージは他の何人かのライダーたちほど速くはありませんでした。
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シンヤはいくつかの問題に走りを制限されていましたし、タイヤが消耗して性能が少し落ちてからはチャタリングも発生していたようです。

結果的には以前の成績とそれほど変わりがないにしても、今日のシンヤは第2集団の中で他のライダーたちと戦う姿を見せてくれました。これは明るい兆候と言えますし、彼のモチベーションを維持する上でも重要な事でした。

これからブルノまではしばらく夏休みに入りますから、私たちが希望している通り、パッケージ全体の性能を高める事ができる他のチームと同等の新しいパーツ類を、テクニカル・パートナーたちから提供される可能性がでてきます。

●コニカミノルタ・ホンダ技術責任者:ジュリオ・ベルナルデッレ

技術的な観点から言えば、今週がここまでで最高のレースウイークになるかもしれないと思っていたので少し残念です。恐らく今回の問題は、この路面状況に適した最高のタイヤを見つける事ができていなかったのが原因でしょう。
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自分たちが確保していたタイヤの中では最も柔らかいものを今回は選びましたが、それが十分ではなかったようです。

決してグリップが十分とは言えない状態にもかかわらず、レースの序盤は悪くない状況でした。シンヤはスタートをうまく決めましたしね。でも、レースが中盤に差し掛かってからは、周回を重ねる度に彼の状況は悪くなっていったんです。

ここラグナではシンヤとホンダRC212Vの相性はとても良かったので、この結果は残念です。今回はレースの後半にだけ、いくつか問題を抱えてしまったようです。


■13位)シルバン・ギュントーリ ダンロップ・ヤマハ・Tech3 YZR-M1

レースの結果は残念でしたが、自分の走りには満足できています。

今回もスタートがうまくいかなくて、さらにそこでカーチス・ロバーツに接触されたんです。おかげで最後尾に押し戻されましたが、そこから頑張って大きな集団のところまでポジションを戻しました。
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チェカを交わすまでに少し時間がかかってしまいましたが、一度前に出てからは差を開く事ができていたんです。でも、それから5コーナーでミスをしてしまい、彼に前を奪い返されました。

もう一度戦って再びチェカを交わしましたが、コークスクリューでまた別のミスを犯してしまい、またも彼に前へ出られてしまいました。そこから頑張ったので、もう一度彼を抜き返す事はできましたが。

もしああいうミスを犯してなければマコトと一緒に前に出てトップ10が狙えたのに本当に残念です。でも、夏休み後に自分たちのパッケージは、さらに上の順位が狙えるようになっている気が今はしています。


■14位)カルロス・チェカ ホンダ・LCR RC212V

難しいレースでした。オープニングラップの後は第2集団についていけなくなり、今日の目標のトップ10を狙う事ができなくなりました。
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最後まで激しく攻めて走りましたが、結果は大きく変わりませんでした。自分たちには新しいシャシーとタイヤへの理解をさらに深める必要がありそうです。

バイクのリアまわりに感触が得られていないので、速く走る事ができていません。これは今後のレースに向けて解決しておくべき課題です。

ヨーロッパに戻ってのブルノでのレースが、自分とLCRチームにとっての起爆剤になって欲しいですね。


■15位)ジョン・ホプキンス リズラ・スズキ GSV-R

何とも言い難いです。とにかくひどい結果ですし、本当にがっかりです。一番落ち込むのは今回が自分の母国グランプリだった事です。あんなに序盤に戦えなくなるなんてね。

あのアクシデントが起こるまでは全てが順調でした。スタートはうまくいきましたし、あのコーナーに進入するまでにはいいポジションに上がっていました。
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いくらかニッキーが大回りになっていて、自分はその内側に入ったんですが、彼は多分こっちが全く見えていなかったんでしょう。ニッキーはそのまま自分のいる内側にラインを戻してきて、そこでフロントのブレーキレバーに彼が接触してきたので自分は転倒しました。

ピットに戻ってからはクルーが素晴らしい作業でパーツを交換してくれたので、本当に短時間でレースには戻る事はできました。そのまま終わりたくなかったので、レース・シミュレーションでもしているかのように走り続けましたが、今こうやって完走して他のライダーのタイムと自分のタイムを見比べてみて、またさらに残念な気持ちになっています。

まあ、これがレースですよ!
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今日のスズキとブリヂストンタイヤの調子は最高でした。それにスチュアートと他のスタッフ全員に、レースウイークを通して頑張ってくれた事を感謝します。

表彰台を獲得したクリスにおめでとうが言いたいです。彼は去年に同じ結果を残していてもおかしくなかったので、今回はそれが報われましたね。でも、もしあんな出来事さえ起きなければ、今日は2人揃ってあそこに立っていた筈なんですけどね!


■16位)チャズ・デイビス ダンティーン デスモセディチ

自分にはすごく難しいレースでしたが、参加する事ができて本当に良かったと思っています。
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レースが始まった時にはひどく不安でした。MotoGPでレースをするのはこれが初めてでしたし、難しいサーキットの上に周回も32ラップと長いので、悪名高いコークスクリューを含めて本当にすごく心配でした。

スタートは最高にうまくいきましたが、数回ミスをしてしまい、集団からは引き離されてしまいました。
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コークスクリューのところでコースアウトをしたんですが、多分その時の石がバイクにダメージを与えてしまい、突然マシンが不自然に振動するようになったんです。幸いメカニックがうまく修理してくれたのでレースに復帰する事はできて、それからマシンは好調でした。実際、レースの残り数周の段階で自己ベストを記録しましたしね!

今回の機会を与えて下さったプラマック・ダンティーン・チームとブリヂストン、それにドゥカティーに感謝します。また、もちろんアレックス・ホフマンの幸運を祈りたいです。


■DNF)ニッキー・ヘイデン レプソル・ホンダ RC212V

母国のグランプリでこの結果とは、自分にとってもチームにとっても、またファンの人たちのためにも本当に残念でなりません。

今年は厳しいシーズンを過ごしていますが、またもや1コーナーでアクシデントに見舞われるなんて、その流れを物語っているように思えてきます。今回の件についてはあまり多くを語りたくありません。喋ったところで状況が変わる訳ではありませんから、アクシデントがそのものの話からは少し離れたいと思います。
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足に大きな衝撃を受けましたが、幸い怪我はありませんでした。一番の問題はブレーキのケーブルがダメージを受けてしまった事です。あれから3周を走る間にブレーキがどんどん柔らかい感触になってしまい、おまけに調整装置も壊れてしまっていたので、弛んでしまったブレーキをどうする事もできない状態でした。

どこかでレースが赤旗中断(仕切り直し)になるような事もあり得るのでそのまま走り続けていましたが、周回遅れに一度なってしまった以上、ブレーキを失ったマシンで先頭を行くライダーたちの進路を邪魔する事はできませんし、そもそも誰かにそんな事をする気もないので、仕方なくピットに戻りました。

少なくとも自分はレースへの出場と少しのバトルを楽しみましたが、ものすごい声援を送ってくれた全てのファンの方々には、本当に申し訳なく思っています。

ここ数戦は連続して表彰台を獲得するなどいい勢いに乗れていましたが、いずれにしてもこれからの何週間かは休みに入りますから、いくつかの点について検証を行ってからまた戦いに戻ってきたいと思います。


■DNF)ミゲール・デュハメル ホンダ・グレッシーニ RC212V

レース序盤には全力を尽くしましたが、全くバイクの感触がつかめず、その後もリズムをつかめなかったので、走行をやめてピットに入る決断をしました。
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午前のウォームアップで転んだ時にも思ったんですが、レース中に転んだりしてチームに迷惑をかけたり、他の誰かの邪魔にならないかと不安になったんです。どちらになっても嫌ですから、自分がレースから離れるのが最良の選択だと思いました。

こんな結果でしたが、それでもグレッシーニ・チームと一緒にレースウイークを過ごせた事を大変に嬉しく思っています。

今回の素晴らしい経験をさせていただいたホンダUSAとファウスト・グレッシーニ、プロフェッショナルな仕事をしてくださったチームの皆さん全員に、心からの感謝の気持ちを伝えたいと思います。


■DNF)カーチス・ロバーツ チーム・ロバーツ KR212V

問題は恐らくピットインする3ラップ前くらいから発生していました。クラッチが正しく機能しなくなり、コーナーの入り口に向けて減速するためには強目にクラッチを握らなければいけなくなっていました。そうしないとコーナーに進入できなかったんです。
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その後は本当に突然でしたが、ニッキー(ヘイデン)に交わされた後で5コーナーに進入した時に何か変な感じがしたんです。奇妙な音がしました。それから2周を走ったら、今度は全く止まれなくなり、必死でエンジンブレーキを使っても何も変化がないんです。

コーナーには深く進入しましたが、ブレーキングを遅らせてなんかいません。止まれなかったんですよ。電子制御系か何かが壊れてしまったんだと思います。その後は結果の通りですが、いずれにしても走り続ける事なんてできませんでした。

言うまでもなく、今の自分たちは非常に苦しんでいます。ただ、ホンダと一緒にいれば彼らはこの問題を解決してくれる筈ですから、それ以外の人たちは来年が気の毒ですね。あくまで個人的見解ですが、自分の知っているホンダなら間違いありませんよ。

●チーム・ロバーツ・オーナー:ケニー・ロバーツ・シニア

カーチスがピットインする数ラップ前から何か状況がおかしくなっていました。

写真彼がニッキー(ヘイデン)にくっついて走っていた時には、「分かった、タイヤの問題だろう」と思っていました。レースウイーク中もタイヤが機能するまでにいくらか時間がかかるというジレンマがありましたからね。

レースの残り7周か8周まではタイヤがいい状態に保たれる筈なので、彼がいい走りを見せると思っていました。でも、タイヤの感触が良くなり始める寸前に突如として減速したので、そこでやっと「何かおかしい」と思いました。

エンジンまわりの調整をさらに続ければ、間違いなく状況はもっと良くなると思いますし、ホンダがずっとこの状態であるとは思いません。

今週カーチスはいい仕事をしてくれたと思います。バイクの改善はさらに進めなければいけませんが、少なくとも彼は新しい方のバイクが気に入ったようです。バイクの改善がこのまま進み、ホンダが最終的にエンジンまわりの調整を済ませる事ができたなら、その時に準備はさらに整う筈です。


写真■DNF)ロリス・カピロッシ ドゥカティ デスモセディチ

レースウイークがとても好調だったので、レースを完走できなくて悲しく思います。午前のウォームアップでは昨日よりも速く走れていたので、今日はいいレースができると信じていましたからね。

ケーシーとクリスはすごい速さでしたが、それでも自分は再び今回も表彰台に乗れると信じていました。

数周走ったところでミッションが2速ギアに入りっぱなしになってしまい、それで自分のレースは終わりました。すごく小さな部分の故障でしたが、レースでは時としてこういう事も起こります。


■欠場)アレックス・ホフマン

写真この種類の骨折は本当にひどい痛みを伴いますし、現段階において手の感覚は完全に回復していませんから、完全に怪我が回復するのにどのくらいの期間を要するのか、実際のところは自分も詳しく知りません。

自分の物理療法士が言うには、100%完治するには最低でも5週間は必要みたいですが、1つ確実な事は、物理的に可能であれば自分はすぐにでもレースに復帰するという事です。

自信を持つようには努めてはいますが、今の状況ではかなり気持ち的に難しいですね。おまけにまだ感染症の心配も残っているんです。転倒してから救急車が到着するまでに時間がかかったので、長い時間コース脇にいすぎましたからね。

●ホフマンの手術担当医:アーサーJ.ティン

アレックスの骨折は大変にひどく、折れた部分が一箇所にまとまっていなかったので、患部をネジで固定するには傷口を余分に広げなければいけませんでした。

当然、怪我は長い間ひどく痛むでしょうが、個人的な見解では、彼は次戦のブルノから復帰できるのではないかと考えています。


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