 |
|
 |
|
 |
 |
|
 |
|
２００７年７月２２日
7月21日に晴天のラグナ・セカ・サーキットが迎えた2007年MotoGPアメリカ・グランプリの２日目、この日の午後にはMotoGPクラスの予選が行われている。
ここでは、予選後の続報ならびに各ライダーのレースに向けての詳細コメントなどを紹介する（予選中のアクシデントや時系列的な内容はこちらの記事を参照の事）。
■アメリカＧＰ予選結果
気温25度、路面温度43度、湿度49％のドライ・セッションとなった2007年アメリカGPの予選結果を以下に示す。
1) ケーシー・ストーナー AUS ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP7 1分22秒292
2) ダニ・ペドロサ SPA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分22秒501
3) クリス・バーミューレン AUS リズラ・スズキ・MotoGP GSV-R 1分22秒590
4) ニッキー・ヘイデン USA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分22秒624
5) バレンティーノ・ロッシ ITA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分22秒683
6) ロリス・カピロッシ ITA ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP7 1分22秒914
7) ジョン・ホプキンス USA リズラ・スズキ・MotoGP GSV-R 1分22秒933
8) コーリン・エドワーズ USA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分22秒943
9) 中野真矢 JPN コニカミノルタ・ホンダ RC212V 1分23秒006
10) マルコ・メランドリ ITA ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分23秒018
11) 玉田誠 JPN ダンロップ・ヤマハ・Tech3 YZR-M1 1分23秒036
12) アンソニー・ウエスト AUS カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分23秒091
13) ランディ・ド・ピュニエ FRA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分23秒113
14) シルバン・ギュントーリ FRA ダンロップ・ヤマハ・Tech3 YZR-M1 1分23秒207
15) カルロス・チェカ SPA ホンダ・LCR RC212V 1分23秒263
16) ロジャー・リー・ヘイデン USA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分23秒425
17) アレックス・バロス BRA プラマック・ダンティーン デスモセディチ GP7 1分23秒557
18) カーチス・ロバーツ USA チーム・ロバーツ KR212V 1分23秒662
19) ミゲール・デュハメル CAN ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分23秒923
20) チャズ・デイビス GBR プラマック・ダンティーン デスモセディチ GP7 1分24秒098
ラグナセカのベストラップレコード(990cc)は2005年にN.ヘイデンが記録した1分22秒670、ベストラップレコード(800cc)は今回ケーシー・ストーナーが記録した1分22秒292。
■ストーナーは午前にレースタイヤですでにベストラップを更新
ドイツに引き続き、予選を含めて２日間の４つのセッションで全てトップタイムを記録したドゥカティーのケーシー・ストーナーは、この日の午前のフリー・プラクティス３ではレースタイヤで1分22秒365の驚異的と言えるタイムを記録しており、この時点ですでに2005年にニッキー・ヘイデンが990ccマシンと予選タイヤで記録したラグナ・セカのベストラップレコードを更新していた。
■バーミューレンはレースタイヤで１列目を確保
今回の予選ではカワサキなどの一部のブリヂストン勢が「予選タイヤのグリップが得られなかった」とコメントしているが、今回１列目３番グリッドを確保したリズラ・スズキのクリス・バーミューレンも予選タイヤに不調を訴えた１人だ。
バーミューレンは今回のアメリカで使用した予選タイヤではグリップがあまり得られなかったとしており、彼が今回３番グリッドを獲得する事になった予選のベストラップである1分22秒590はレースタイヤで記録したものだ。
■ホプキンスに罰金2,000ドル
予選の終盤に、熟練ライダーがレーシング・ラインを非常にゆっくり走行していた事に腹を立て、足で相手を蹴りつけるジェスチャーを見せたジョン・ホプキンスに、FIMは「スポーツマン・シップに反する行為」として罰金2000ドルの支払いを命じている。
現時点においてジョン・ホプキンスからこの判決に対する抗議はFIMに提出されていない。
 なお、リズラ・スズキ・チーム監督のポール・デニングは「ジョンは熟練ライダーにタイムアタックをひどく邪魔される事になったが、もうそれは済んだ事。最後には性能の落ちたタイヤを駆使して７番グリッドを獲得できたしね」とコメントしている。
また、イエロー・フラッグが目に入ったためにペースを落としてブルー・フラッグが提示されるかどうか様子をうかがっていただけとする熟練ライダー（写真右）は、ホプキンスの態度にはがっかりしたと以下の通りコメントしている。
「ジョンはああいう場面でもう少し感情を抑えた方がいいように思う・・・」とチェカ。
■自分も進路妨害をしていたホプキンス
なお、キックを出したホプキンスは、その後もカルロス・チェカとコース上で何やら言い争う姿勢となったが、この時に後方から迫っていた２本目の予選タイヤでタイムアタックをしていたカワサキのワイルド・カード・ライダーであるロジャー・リー・ヘイデンは、コース上に並んだ２名に進路を阻まれてスロー・ダウンを余儀なくされている。
■コニカミノルタ「他のサテライト勢よりも高い成績が重要」
予選の前の３回のフリー・プラクティスでは総合１６番手に低迷していたコニカミノルタ・ホンダ・チームだが、中野真矢選手の渾身のタイムアタックで午後の予選では３列目となる９番手を確保する事に成功している。
現時点において、ホンダのサテライト勢の中で唯一ホンダから新型パーツを供給されていないチームとなったコニカミノルタ・ホンダのオーナであるジャンルカ・モンティロンは「重要なのは、他のサテライト勢よりもいい結果を残した事。あとはレースでシンヤのいいスタートと幸運を祈るのみ」と述べており、スポンサーとの来期交渉が始める夏休みの前の最後のレースに向けての期待を示した。
■怪我人のレースに向けての状況
明日のレースへの欠場が決定しているプラマック・ダンティーンのアレックス・ホフマン以外の怪我人の状況は以下の通り。
■ロッシは小指の爪をはいだが軽傷
この日の午前のフリー・プラクティス３で転倒した事で、左肩と右手を打撲し、左手の小指の爪がはがれたフィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシは、患部を氷で冷やす事で具合は良くなったとしており、怪我のレースへの影響は少ないとしている。
■メランドリはギア・チェンジが困難に
若干辛い状況に陥ったのが、前回のドイツGPから復調し、今回のマシンの仕上がりにも自信を示していたグレッシーニ・ホンダのマルコ・メランドリだ。予選の序盤に転倒して身体の数箇所を打撲、左足首に強度の捻挫を負ったメランドリは、今回の予選中は左カーブのコーナリングと、左足のシフトペダルの操作に苦労しており「明日のレースは難しくなりそう」とコメントしている。
■バロスとド・ピュニエの不調の原因はセッティング
初日の午後に派手な転倒を喫したランディー・ド・ピュニエと、ドイツで左手のひらの肉に大きな怪我を負い、今回の初日は麻酔を打たずにセッションに参加した事を悔やんでいたアレックス・バロスの２名は、どちらも２日目の結果は芳しくなかったが、これは特に体調不良の問題ではないようだ。
ド・ピュニエは初日に見た目には派手な転倒をしたが本人はほぼ無傷であり、今回の予選結果の低迷はマシンのセッティングと予選タイヤの相性に問題があったとしている。同様に、アレックス・バロスも２日目は麻酔を打っているので痛みによる走りへの影響はあまりないが、この日は単純にセッティングがうまく決まっていないとコメントした。
■各ライダーのコメント
以下に、各ライダーの予選後のコメントを紹介する（ダンロップ・ヤマハTECH3の２名を除く）。
■１列目
●ポールポジション)ケーシー・ストーナー ドゥカティ デスモセディチ
午前には少なくともレースの距離は走り込み、使用済みの全ての古いタイヤを活用してレース終盤に向けてのセッティング改善に取り組みました。そのタイヤで32周か33周くらい走っても1分22秒台の後半は維持できていて悪くない状態なので、明日のレースに向けてはかなりの自信があります。
１本目の予選タイヤでアタックした時にはダニ（ペドロサ）の走行を邪魔する形になってしまいました。後ろを振り返ったらたくさんのライダーが自分に引っ張ってもらおうとしていて、その中の速いライダーと遅いライダーの区別がつかなかったんです。彼には申し訳なかったです。
そこで６コーナーに進入する時には大きなミスをしてギア・チェンジを何度も繰り返してしまい、速すぎる速度で飛び込んでしまいました。だからこの時のアタックは全く計画通りには進んでいません。
２本目に履き替えた時には、そこまでにフロントが沈み込むような感じが数回あったのであまり自信が持てない状態でしたが、チームでなんとか問題を解消し、予選タイヤも２周を通してものすごい好感触でした。
本当に満足できています。
●２番グリッド)ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ RC212V
今日は目標としていたセッティングの改善が大きく進みました。トップ集団に最初の数周で加わるには１列目からのスタートが常にすごく有利なので、この結果はとても嬉しいです。
ここまでに見つけたセッティングは悪くありませんし、レースタイヤについてもいいアイデアが得られていますので、あとは今日の経験を活かして細かい微調整を加えるだけです。
予選のアタックも悪くありませんでした。ただ、１回目の走行の時には少し渋滞に巻き込まれてタイムを落としたので、２回目のアタックの時には若干タイムが上がっています。
レースに向けてはどんな路面条件になるか様子を見る必要がありますね。ケーシーは今回もすごく速いので、今の自分の目標はスタートを成功させて、レースの流れをしっかり見る事です。
また面白いレースになりますよ。
●３番グリッド)クリス・バーミューレン リズラ・スズキ GSV-R
ラグナでまた１列目のグリッドを獲得できるなんて素晴らしいです。
以前にもいいましたが、ここのサーキットは自分にとって本当に楽しんで走れる場所なんです。今日の観客も最高でしたね。レースウイークを通してチームは素晴らしい仕事をしてくれていますので、バイクとタイヤは本当に調子がいいです。
残念ながら予選タイヤのグリップが完全には得られなかったので、今回のベストタイムはレースタイヤで出しました。予選としてはだめですが、レースの事を考えれば走行ペースはいい状態ですよ。
明日のレースがすごく楽しみです。あとは100％全力を出し切ってどうなるかですね！
■２列目
●４番グリッド)ニッキー・ヘイデン レプソル・ホンダ RC212V
午前には大きく前進できて、いいラップタイムを刻む事ができました。これは午前中にチーフメカニックのピートとクルーたちが素晴らしい仕事をして、改善を進めてくれたおかげなんです。
ただ、午後になって走行条件が変化した時には調子が落ちたような気がします。レース用のセッティングが今ひとつな感じでした。
本当は予選でもっと速く走りたかったんです。自分たちのバイクとタイヤならそれができると思っていたんですが、今日はパッケージの性能をフルに使い切れませんでした。
午後になると調子が落ちるので、明日のレースはちょっと不安ですね。
ただ、予選中にいくらか問題を解消できたので明日はチャンスがあります。それに４番グリッドからのスタートはここ数戦のレースよりもいい位置です。
レースではもう少し嬉しい位置を走りたいです。いずれにしても、明日のレースに向けて自分たちの全力を注ぎ込む事は間違いありませんし、とにかくがむしゃらにいきますよ。
●５番グリッド)バレンティーノ・ロッシ フィアット・ヤマハ YZR-M1
午前の自分の転倒は本当に運がなかったですね。あそこは新しいアスファルトがはられて縁石周辺のグリップのレベルが他と異なるほんの一部の区間なんですが、そこで縁石に接触してリアを滑らせていまいました。小さなミスだったのに代償は大きかったですよ！
ただ、結果的にはとても幸運だったと思います。あそこは３速に入れてスロットルを全開にする場所ですから、時速180キロの速度が出ていて転ぶのには良くない場所なんですが、コースの上の長い距離を滑り続けたのでグラベルに飛び込んだ時にはスピードが落ちていたんです。ただ、予想もしていなかった事なので、かなりのショックでしたね。
左手の小指を痛めてしまい、右手にも痛みがありますが、しばらく氷で冷やしていたらだいぶ良くなったので、午後には走る事ができました。
こんな出来事の後でしたから、２列目はそれほど悪い結果じゃありません。１列目のライダーは全員がすごく速くてペースもいいので、明日はスタート直後からプッシュしていかないといけませんね。
明日のレースはすごく激しい戦いになると思います。でも、いいリズムはつかめているのでトップ集団で戦う自信はあります。
チームのメンバー全員に感謝したいです。たった２時間でバイクを修理するために素晴らしい仕事をしてもらいました。
●６番グリッド)ロリス・カピロッシ ドゥカティ デスモセディチ
今日の２列目にはとても満足しています。
まだ第３区間と第４区間で若干タイムをロスしています。自分のライディング・スタイルがここのコースの後半部分にはあまりあっていないのが原因です。
いずれにしても、このサーキットは大好きですし、レースに向けてのペースもいいので、明日はいい結果を狙って戦えるような気がしています。
ここでは前の方の列からスタートする事が重要なんです。追い抜きが難しいコースですからね。さらにミスを簡単に誘発するコースでもありますから、明日はいいスタートを決めてリズムをつかみ、はまり激しすぎるプッシュはしないようにしたいですね。
■３列目
●７番グリッド)ジョン・ホプキンス リズラ・スズキ GSV-R
レースウイークを通してすごく好調です。それに明日のレースに向けていいレースタイヤの組み合わせもすでに見つけたと思っています。午後はいくつか小さな問題を抱えましたが、解決できない事など何ひとつありませんでした。
もう少し高いグリッドの位置を確保しておきたかったんですが、残念ながら他のライダーに邪魔をされてしまい、すでに消耗していた予選タイヤで３周目のタイムアタックをし直す羽目になりました！
３列目からのスタートですから、スタートにはかなり神経を集中させる必要があります。全てのアメリカのファンのためにいいレースができる事を願っています！
●８番グリッド)コーリン・エドワーズ フィアット・ヤマハ YZR-M1
今日の結果にはがっかりです。特にフロントタイヤには克服が必要なかなり深刻な問題を抱えていて、今のところあまりいい解決策が見つかっていないんです。すべてをひっくり返してやれる事はやっていますが、あまりいい効果が得られていません。
予選タイヤもあまり良くありませんでした。バイクがひどく機敏すぎる感じになり、どの周回もプッシュができずに終わりました。
これから長いミーティングになりそうですが、明日に向けていい解決策を出しておきます！
●９番グリッド)中野真矢 コニカミノルタ・ホンダ RC212V
 ９位の結果には満足です。全体的にラップタイムも悪くありません。
午前中は解決策を見つけるために色々セッティングを変更しましたが、午後に入ると風が強くなって砂が路面を覆ってしまい、この影響で思い通りにコーナーへ進入するのが難しくなっていました。
それで何度かフロントを失いそうになりましたが、それでも最後には自分がまさに望んでいた通りのいいタイムを刻む事ができました。このサーキットはコース幅がすごく狭いので、混雑にぶつからなかったのも幸運だったと思います。他のライダーが見えたら速度を落とさなきゃいけなくなりますからね。
明日はいいスタートをきめて、オープニングラップ中に順位をいくつか上げられることを願っています。
■４列目
●１０番グリッド)マルコ・メランドリ ホンダ・グレッシーニ RC212V
バイクの感触が良かったので今回の出来事はかなりのショックです。今の状態だったら１列目が十分に射程圏内でしたからね。異様にゆっくりと走っているカーチス（ロバーツ）に追いつく時には４番手だったんです。
痛みはありましたがコースに戻りたかったんです。左コーナーを抜ける時やギアチェンジがかなり大変でした。特に上り坂がきびしいですね。明日も大変そうです。
今はクリニカ・モバイルに助けてもらいながら、できる限り身体を回復させておく事に集中したいと思います。
 ●１２番グリッド)アンソニー・ウエスト カワサキ ZX-RR
今日はカワサキ勢の中で一番速いタイムが出せて嬉しいです。ただ、予選中はあまりいい感触が得られていません。風が強いし砂がコースの上を舞っていたので、いいタイムを出すのはかなり難しい状態でした。
予選タイヤも今回はあまりうまく使いきれていませんね。ただ、最後のタイムアタックの時は少しプッシュできたのでタイムは良くなりました。100％満足のいくものでは決してありませんが。
でも、それほど後ろの列にはならなかったので、レースには期待感がありますね。
■５列目
●１３番グリッド)ランディ・ド・ピュニエ カワサキ ZX-RR
難しい１日でした。今年の予選では一番低い結果です。
明日の向けてはいくつかの部分でまだバイクを改善できると思っていますし、数箇所に手を入れる事で、レースではいい走りができるようになるよう願っています。
予選タイヤを履いてもあまりタイムが良くなる感じがしませんでした。今日のカワサキ勢はみんな同じ状態だったと思います。
●１５番グリッド)カルロス・チェカ ホンダ・LCR RC212V
予選タイヤを履くまでは全てが順調でした。
午前のセッションではレースタイヤに好感触が得られて、改善もうまく進みました。もし1分23秒台のラップタイムを維持できれば、レースではいい結果が狙えると思います。
予選終盤のジョン・ホプキンスの態度が残念です。あの時の自分はイエロー・フラッグが提示されたのを見て、速度を落としていたんです。ジョンはタイムアタック中でしたが、まだブルー・フラッグは提示されていなかったので自分はスロットルを控えめにイエロー・フラッグの様子を見ている最中でした。
不幸な結果でしたが、ジョンはもう少しああいう状況での態度を抑えて、少し冷静になるべきでしょう。
■６列目
●１６番グリッド)ロジャー・リー・ヘイデン カワサキ ZX-RR
すごく順調でした。セッションの序盤がかなり好調でしたね。いいリズムがつかめていましたし、何回かすごくいいラップタイムも記録したので気分は明るいですよ。
１本目の予選タイヤを履いた時にはミスをしてギア抜けを起こしてしまい、大回りする事になりました。２本目の時には２人のライダーがコース上で何か言い争っているところに出くわしてしまい、十分にスロットルを開けきれていません。
予選タイヤでは速く走れていませんが、全体的には納得できる１日でした。レースではいい走りができると思います。
●１７番グリッド)アレックス・バロス ダンティーン デスモセディチ
今日もあまりいい日とは言えませんでしたし、非常に残念です。
手の痛みは大丈夫ですが、マシンの方がうまくいっていません。バイクに正しいセッティングを見つける事ができていないので、自信を持って走る事ができていません。このため、コーナリングが難しくなり、思い通りのスピードが出せていません。
一番の原因はフロントが大きく揺れる事です。それでバイクをうまく操作できないんです。
レースではどうなるか分からないにしても、今は明日が不安です。最後尾に近いグリッドからのスタートはとても不利ですからね。
●１８番グリッド)カーチス・ロバーツ チーム・ロバーツ KR212V
コーナリング性能がここまでになり改善されました。トップから1.3秒遅れて１８位ですが、この結果からどれだけみんなが接近していて混戦状態なのかが分かりますね。
タイヤに関しては大丈夫そうです。レースタイヤでは１４番手くらいだったと思います。ただ、予選タイヤの場合はＡ地点からＢ地点までの距離をいかに短時間で走りきるかの勝負なので、今の自分たちはこの分野ではまだ遅いです。
これからレースタイヤを選びますが、選択はかなり難しいです。
■７列目
●１９番グリッド)ミゲール・デュハメル ホンダ・グレッシーニ RC212V
チームと一緒に頑張っています。自分にとってはずっとテストを続けているみたいな感じですね。
タイムは走る度に改善できていましたし、セッションの終盤には初めて試した予選タイヤで大きくタイムを縮める事ができましたから、後はレースで安定した走りをするのが今の目標です。
この経験を本当に楽しみながら過ごしています。
●２０番グリッド)チャズ・デイビス ダンティーン デスモセディチ
こんな週末を過ごすなんて夢にも思っていませんでしたから、気分は最高です。
バイクの感触は昨日に比べて大きく良くなりましたし、ドゥカティー・デスモセディチの扱い方をかなり理解できたと思います。今日は生まれて初めて予選タイヤを経験しましたが、感触は本当に素晴らしかったです。ブリヂストンタイヤはすごいですね。
明日はどうなるのか正直分かりませんが、今晩はしっかり休息を取り、レースでは安定したペースで走れるように頑張る事だけは間違いありません。MotoGPのバイクに適したトレーニングをしていないのでレース中はすごく大変だと思いますが、全力で頑張ります。
|
|
 |
|
|
 |
 |
|
|
 |
|
|
