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第7戦カタルーニャ125ccクラス決勝 小山選手がGP初優勝!
インテリマーク編集部
2007年6月10日 【6月15日掲載】
写真第7戦カタルーニャGP最終日
125ccクラスのレース内容
・各クラス全ライダー走行結果表は、以下のリンク先をご覧下さい。


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現地情報(天候、アクシデント、他概要)
■125ccクラスのレース内容
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125cc午後決勝
MotoGP125ccクラス第7戦目の決勝レースが、スペインの熱心な11万2千600人の観客が詰めかけた晴天のカタルーニャサーキットにおいて6月10に開催されている。


■レースの序盤をアスパル・トリオがリード
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シグナルが消え、ホールショットを奪ったのは地元スペインのチームであるバンカハ・アスパルに所属するスペイン人ライダーのエクトル・ファウベル。ファベルの背後には同じくバンカハ・アスパルの2名、スペイン人のセルジオ・ガデアとハンガリー人のガボール・タルマクシが続き、レースの序盤はこの3名のチームメイト同士によるトップ争いが続いた。
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■またもマシントラブル、レースから投げ出されたパッシーニ

なお、今期の有力ライダーでありながら、度重なるマシントラブルにより過去6戦のうちの2回しか完走ができていないポラリス・ワールドのマティア・パッシーニは、今回のレースでも3ラップ目の1コーナーで4番手を走行中にエンジンがストールし、タイヤがロックした事からグラベルにマシンごと放り出されて転倒している。

■パッシーニは怒りにまかせた行為を謝罪
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またもマシントラブルが原因でリタイアとなったパッシーニは激怒し、グラベルに転がるマシンを何度も足で蹴りつけたが、その後に自身の公式サイトにて「本当に恥ずかしい行為をしてしまった。ただ、自分の心情も察して欲しい」とコメントしている。


■先頭集団は8台に
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6ラップ目からレースの中盤にかけて、トップ集団は8台の長い1列となり、レースのリードを奪い合うガデア、タルマクシ、ファウベルの3台のバンカハ・アスパル勢を先頭に、デルビのルーカス・ペセック、カンペテーラのポル・エスパルガロ、KTMの小山知良選手、同じくKTMのランディ・クルメンナッハ、レプソル・ホンダのブラッドリー・スミスが幾度となく順位を入れ替えながら、カタルーニャの高速コーナーを通過していく。
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■突然上位に浮上するクルメンナッハ

10ラップが過ぎると、ペセックとエスパルガロの2台がバンカハ・アスパルの3台に積極的に絡み出し、15ラップ目にファウベルとタルマクシの2台が先頭集団の最後尾付近となる6番手と7番手に後退したのをきっかけに、16ラップ目にKTMのクルメンナッハが5コーナー付近で鋭い追い抜きを見せ、先頭を行くガデアの背後となる2番手まで一気に浮上した。

■チームメイトの活躍に慌てて続く小山選手
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17ラップ目突入時点のトップ8台の順位は先頭からガデア、2番手にクルメンナッハ、3番手にエスパルガロ、4番手に小山選手、5番手にペセック、6番手にファウベル、7番手にタルマクシ、8番手にスミスとなり、小山選手は慌ててエスパルガロを交わし、予想外にアグレッシブなチームメイトのクルメンナッハの背後となる3番手につけた。

■クルメンナッハがついにトップに
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過去6戦を終えて7ポイントしか獲得できておらず、ここまでに目立つ事のあまりなかったKTMのクルメンナッハだが、今回のカタルーニャでの勢いはさらに止まらず、残り5周の18ラップ目の1コーナーではガデアからトップを奪うとレースのリードを開始。先頭からクルメンナッハ、2番手にガデアが続き、さらにチームメイトに先行されて驚く小山選手もペセックとファウベルに奪われた3番手を奪い返そうと2名の間に入り込み必死だ。


■ペセック「KTM勢があんなに強いとは・・・」
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先頭を奪い返したガデアから再び1コーナーでクルメンナッハが前を奪った19ラップ目、10コーナーで焦ったペセックがミスをしてファウベルの背後に追突。地元優勝をかけていたファウベルはここで無念のリタイアとなり、「本当は表彰台に乗りたかった。でも、KTMの2人がこんなにアグレッシブな走りをするとは知らなかった・・・」と漏らすペセックはレースには復帰したが、先頭集団からはここで大きく引き離された。

■ファウベルに心から謝罪するペセック
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なおペセックは「自分の転倒にファウベルを巻き込んでしまい本当に悲しい。彼を押し倒してまでポイントを獲得したいとは思っていなかった。本当にエクトルには申し訳ない事をした。謝罪がしたい。」と、地元ライダーのファウベルを巻き込んで転倒した事を心から詫びるコメントをレース後に残している。


■優勝争いは4台に

ファウベルとペセックの脱落によりトップ集団は6人となり、さらに20ラップ目にはエスパルガロとスミスがペースを維持できなくなった事から、残り3周の段階で優勝争いは先頭を行くクルメンナッハ、2番手のガデア、3番手の小山選手、4番手のタルマクシの4台に絞られた。

■小山選手がチームメイトを交わしトップに
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20ラップ目の10コーナーで小山選手はガデアのインをついて2番手に浮上し、残り2周の21ラップ目までにはチームメイトを交わしてついにトップに立ったが、続く4コーナーでクルメンナッハにインを奪われて2番手に後退。激しいバトルが同じオレンジの2台のKTMマシンによって行われている。

■KTM同士の争いは接触すれすれ

クルメンナッハと小山選手は接触ぎりぎりの距離で10コーナーを奪い合い、11コーナーに最初に向かったのはクルメンナッハの内側をすり抜けた小山選手だった。先頭の小山選手、2番手のクルメンナッハ、3番手のガデア、やや遅れ気味タルマクシが最終コーナーを通り抜け、4台は最終ラップを開始。

■最終ラップでトップに立つガデア、奪い返す小山選手
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最終ラップの1コーナー、ガデアは小山選手とクルメンナッハを2台一気に交わして先頭に立ち、コーズ前半の全てのコーナーを先頭で走り抜けた。バックストレートを先頭からガデア、その背後につける小山選手、3番手のクルメンナッハ、4番手のタルマクシが通り過ぎ、10コーナーが接近するにつれて小山選手はイン側ラインをキープし、ガデアの内側を抜けてトップを奪い返した。

■タルマクシが小山選手の背後に
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ひるんだガデアがラインを崩し、そこにクルメンナッハとタルマクシが迫る。11コーナーに向かった小山選手をクルメンナッハ、ガデア、タルマクシの3台が追い、スタジアム区間でタルマクシはクルメンナッハとガデアを交わして2番手に浮上した。


■小山選手がグランプリ初優勝を達成
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最初にチェッカーを受けたのは、グランプリ参戦後初の優勝を、KTMに移籍して7戦目にして獲得する事に成功した小山知良選手だった。
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「難しいレースウイークでしたが、最後が素晴らしい結果でした。」と小山選手。

写真「金曜日午後の第1予選で22番手まで下がった時には、こんな結果が待っているとは夢にも思いませんでしたが、その後は全てのセッションを通してバイクのセッティングを改善し続ける事ができました。」

「フロントフォークの位置を少し持ち上げるようにした事で、リアのトラクションとバイクのハンドリング性能が全く別物になったんです。」

「ストレートエンドが来るたびに、1人ずつ順番にライバルたちを交わす事ができました。気温が高くて、おまけにレースの中盤からはあちこちでタイヤが滑りっぱなしでしたから、すごく厳しい戦いでしたけどね。」

「でも、自分のリズムと集中力を保持する事ができましたし、最終ラップでもタルマクシから前を奪われないように100%の力を出し切る事ができたと思います。」


■KTMの2台が表彰台を獲得、2位のタルマクシはポイントリーダーに
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2位でチェッカーを受けたのは今回の成績によりポイントリーダーに返り咲く事になったバンカハ・アスパルのガボール・タルマクシ、3位は小山選手のチームメイトであり、自身初の表彰台に感動するKTMランディ・クルメンナッハが獲得した(全ライダーの順位はこちらの結果表を参照)。


決勝時気温は25度、路面温度は36度、湿度は14%。路面状況はドライ。
・カタルーニャのサーキットレコード(125cc)は今回R.クルメンナッハが記録した1分50秒732
・カタルーニャのベストラップ(125cc)は今回の予選でG.タルマクシが記録した1分50秒012



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