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2007年5月4日
本日の5月4日から開催される中国GPの舞台となる上海サーキットは、レプソル・ホンダの2名のライダーにとっては相性の悪くないサーキットだ。昨年のレプソル・ホンダ勢はドライとなった決勝レースではワンツーフィニッシュを飾っており、今年も同様の成績を目指している。
■MotoGP初優勝の地でトルコの不運を挽回したいペドロサ
開幕から2位と3位の連続表彰台を獲得して好調だったダニ・ペドロサは、前回のトルコでオープニング・ラップの事故に巻き込まれて負傷、ノーポイントに終わるという不運に見舞われたが、ペドロサにとって今回の上海は昨年のMotoGPクラスでの初優勝を決めた思い出のサーキットであり、好調な流れを再び軌道に乗せるのには最適なサーキットと言えるだろう。
■前回の怪我の影響はほとんどなし
前回のトルコでの怪我はほぼ回復し、走りへの影響は心配ないという現在ランキング3位のペドロサは、一刻も早くトルコでの出来事は忘れ、中国の戦いに集中したいとしている。
■コースレイアウトについては今年も難色
なお、ペドロサは昨年のレースでの優勝という良い経験があるにもかかわらず、あまり上海サーキットのコースレイアウトについては魅力を感じていない様子だ。
ペドロサにとってはMotoGPルーキーイヤーに初優勝を遂げた舞台でもあり、そのサーキットレコードとベストラップも本人が保持している上海サーキットだが、ペドロサの印象は昨年に述べていた「F1向きのサーキットで全く好きになれない」という意見からあまり変わってはいないという。
■ヘイデンは上海からの表彰台争いに期待
チームメイトのペドロサと同じく、ディフェンディング・チャンピオンのニッキー・ヘイデンも、昨年の上海では好成績を残している。
今シーズンのここまでは、冬季シーズン中に抱えたフロントまわりのセッティング上の問題を解決するのに苦戦し、一度も表彰台を獲得できずに現在はランキングの7位につけているヘイデンだが、昨年の中国ではペドロサに次ぐ2位表彰台を獲得しており、その経験からも、今年は中国からトップ争いを再開できる事に期待を高めている様子だ。
■ペドロサ「800ccマシンだとストレートが長そう」
前回のトルコのオープニングラップの事故に巻き込まれて負った怪我が、幸い深刻な状況にならずに済んだダニ・ペドロサは、上海のロングストレートを800ccで走るのが楽しみだとコメントしている。
「一刻も早くトルコの事を忘れてしまいたいので、今は中国のレースが楽しみです。」とペドロサ。
「まだ少し首が動かしにくい感じがあり、胸にも違和感は残っていますが、金曜日の最初のプラクティスまでに調子は戻せると思います。トルコの結果はすごく残念でしたが、低速コーナーに多くのライダーが一斉に進入する時にはよくある話ですし、それもレースです。」
「上海の路面はいいアスファルトのおかげですごくグリップもいいんですが、コースレイアウトに関しては自分の好きなサーキットとは言えません。ロングストレートと低速コーナーのバランスがあまりいいとは思えませんからね。もちろん、去年はここでMotoGPクラスの初優勝を達成していますから、いい思い出のサーキットには間違いありませんよ。」
「ここの気象条件はウェットが多いんですが、できれば今年はずっとドライの状態が保たれていて欲しいですね。このサーキットを800ccで走るとどんな感触になるのかが楽しみです。ストレートはものすごく長い距離に感じると思いますよ!」
「今回もミシュランとしっかり協力して作業を進め、木曜日には正しいタイヤを選択しておきたいです。前回のトルコと同様に、中国も800ccマシンに関するデータがありませんからね。」
■ヘイデン「中国からトップ争いに復帰したい」
開幕戦からここまでは表彰台圏内を走る事が難しい状況だったニッキー・ヘイデンは、成績には反映できなかったものの、前回のトルコからはマシンの調子が上がってきている事をアピールしており、今回の上海からトップ集団への復帰ができる事を強く期待している様子だ。
「去年の中国ではかなりいい成績を残しましたから、今年もここでは同じような強さを見せなきゃいけませんね。」とヘイデン。
「中国はかなり他はと違う場所です。サーキットもそうですが、国そのものとして、自分がケンタッキーであたり前に思ってきた事が通用しない感じです。」
「レイアウトで一番気に入っている部分は、バックストレートの手前にある長い右コーナーとか、320キロの速度で走ってもハードブレーキングゾーンに辿り着くまでに何日もかかりそうな長さのバックストレートでしょうね。」
「現時点においてロングストレートが自分たちにとって有利じゃない事は明らかですから、ここではその点についても改善が進む事を期待しています。」
「これからシーズンが本格化してきますから、その中でレースを繰り返していくのが楽しみですね。中国では大きく改善を進めて先頭集団に加わりたいです。前回のトルコのレースは結果こそ最初の2レースからそれほど良くなってはいませんが、表彰台圏内を目前にして目まぐるしいバトルができた事は楽しかったですよ。」
「予選でいいグリッドを獲得して、レースではトップを争えるように、このまま前進を続けるのみです。」
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