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ストーナー「去年の中国はドゥカティーが強敵だった」
インテリマーク編集部
2007年5月3日

開幕戦のカタールと前回のトルコでは圧倒的な勝利を収めており、明日の5月4日からから始まる中国グランプリでも『楽勝』が各方面で予想されているというドゥカティー・マルボロチームは、ケーシー・ストーナーのライダーズ、コンストラクターズ、チームという3つの年間ランキングの全てにおいて現在トップに立っており、絶好調のままシーズン序盤を過ごしている。
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■絶好調でも沈着冷静さを誇るドゥカティー勢

しかしながら、ライダーもメンバーも、そしてチーム全体にも、全く浮き足立った様子はなく、今週の中国を含む残りの15戦を通して着実に駒を進め、冷静に全てのレースを消化していくのみと言う姿勢を彼らは決して崩さない構えだ。それは、今年のドゥカティーとケーシー・ストーナーが特に得意とする高速ストレートを2本も有する上海サーキットを前にしても、何も変わらないという。
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■スッポ監督「中国は楽勝だと噂されているが」

ドゥカティーのMotoGPプロジェクトの責任者を務めるリビオ・スッポ監督は、今年のMotoGPカレンダーの中で最も長い1200メートルのストレートのを有する上海サーキットは、他を圧倒するトップスピードを誇るデスモセディチGP7にとっては、論理的に考えても非常に有利なサーキットだと述べる。

写真「今回のサーキットでも、論理的に見て私たちはとても強い筈です。」とスッポ監督

「上海には長いストレートが2本もありますから、多くの人たちは私たちが楽勝するだろうと言っていますが、私はそんなに簡単ではないと思っています。」

「トップスピードが全てではありませんからね。いずれにしても、開幕からここまでの3レースで私たちのマシンがどんなサーキットでも非常に速い事は証明済みです。ストレートの後半に速いだけではありませんよ。」

「現時点の年間ランキングにおいて、ライダーとコンストラクター、およびチームの分野でトップに立っているのはいい事ですが、地に足をつけて働く姿勢を忘れる事は今でもありませんよ。全てのレースウイークを毎回初心に返って挑み、全力を尽くすだけです。」
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「ファクトリーもチームも、スタッフ全員が非常に熱心に働いています。ブリヂストンは素晴らしい仕事を見せてくれていますし、シェル・アドバンス(Shell Advance)も非常に重要な役割を担ってくれています。」


■ストーナー「去年はドゥカティーが強敵だった」

開幕からのここまでの3戦で2勝をあげ、前回のトルコではフィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシからポイントリーダーの座を奪い返したケーシー・ストーナーは、250cc時代にも2005年にポール・トゥー・ウインを上海で達成している。
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上海を好みのサーキットだと述べるストーナーは、ホンダから参戦していた昨年のMotoGPクラス初年度のレースでは、当時ドゥカティーのセテ・ジベルナウと、現在のチームメイトのロリス・カピロッシの2台にブレーキング競争で苦しめられ、それが原因となりポジションの挽回が遅れて表彰台を逃している。

今年はドゥカティー・ワークスのマシンで得意の上海を走る事になったストーナーは、昨年の経験上、ドゥカティーのブレーキング性能の高さは深く理解しており、中国では非常に有利な戦いができる事に期待を抱いている様子だ。

「上海でもすごくいい結果が期待できると思います。チームのパッケージ(バイクやタイヤなど)はここまで完璧に機能してくれていますからね。」とストーナー
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「バイクとタイヤは本当に素晴らしいし、それに加えてチーム自体がものすごいんです。巨大な家族という感じがしますね。初めてチームに加わった時からすごくアットホームな雰囲気ですし、自分の思う通りに仕事を進めさせてくれるんです。」

「上海は自分にとってもすごくいいサーキットですよ。バックストレート最後のヘアピンはちょっと危険な感じがしますが、それ以外の場所は非常にスムーズに流れるように構成されていると思います。最初の2つのコーナーとヘアピン部分は除きますが、それ以外はリズムに乗りやすいレイアウトです。」

「今回もすごく高いレベルで戦えなきゃだめですよね。上海は馬力が必要なだけじゃなくて、高いブレーキング性能も要求されます。去年の事を思い出すと、ヘアピンの進入でドゥカティーをまかすのは並大抵の事ではありませんでした。ドゥカティーはものすごくブレーキングの性能も高かったんです。」

「上海は自分たちのバイクとブリヂストンタイヤのどちらにとっても、相性の良いサーキットだと思います。チームの全員が本当にいい仕事をしてくれていますが、シーズンはまだまだこれからですし、先は長いですよ。」


■カピロッシ「ブリヂストンの進化に中国でも期待」

昨年の上海ではレース中に5位付近を走行しながら、後半にはタイヤ選択のミスがたたり8位でレースを終えているロリス・カピロッシは、表彰台への復帰を今年初めて果たした前回のトルコにおいてブリヂストンタイヤの大幅な進化を実感しており、今回の中国の戦いにも大きな期待ができるとコメントしている。

「トルコではついに戻ってこれたって感じがしました。自分にとってのシーズンがやっと始まったって気分でしたね。」とカピロッシ

写真「開幕からの2戦は苦しみましたが、チームとブリヂストンはずっと好調でしたし、今は自分も以前と同様に楽しんで走れるようになりました。これだけ速いバイクなんですから楽しまなきゃいけませんよね。」

「ブリヂストンは本当に素晴らしい仕事を続けてくれています。去年のトルコでは苦戦しましたが、今年はレースを完全に支配しました。これはすごい事ですよ!今週もまた上海でいいレースウイークが過ごせると思います。去年の段階でもそんなに自分たちの成績は悪くありませんでしたからね。」

「上海はバックストレートがものすごく長くて驚かされる風変わりなサーキットです。最初の区間はF1用って感じが個人的にはしていて、あまり簡単ではありませんし、オートバイで走って楽しめるものではありません。ただ、コース全体を見るとそれほど悪いサーキットではないんです。あそこで走るのは好きですし、自分たちのバイクにとってあの長いストレートは絶対に悪くはないですよ!」

「トルコの後、シーズンの残りが自分たちにとって非常に明るいものになると感じています。ただ、まだこれから何が起こるかは分かりませんから、全てのレースに全力で打ち込んでいくつもりです。」


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