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中野選手「予選タイヤの結果にはがっかり」
インテリマーク編集部
2007年2月27日

好感触に終わった前日までの2日間とは異なり、ヘレスで行われたMotoGPクラスのIRTAテスト最終日に予選タイヤを装着したコニカミノルタ・ホンダの中野真矢選手は、マシンのバランスセッティングに新たな課題を見つける事になったようだ。
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■予選タイヤ装着時にフロントのチャタリングが再発

プレシーズンテストの最終日となった2月25日に行われた公式タイムアタック合戦で予選タイヤを装着した中野選手は、解決の兆しにあったコニカミノルタ・ホンダのRC212Vにおけるフロントまわりの問題に再び苛まれている。

再発したのは年明けのセパンで顕著化したフロントのチャタリング(振動の一種)の問題であり、これが解消しない限り、パワーが昨シーズンまでの990ccマシンと比較して非力な800ccマシンでラップタイムを稼ぐのに不可欠なコーナリング速度が得られなくなる。これは中野選手にとっては思い通りの速度でコーナーに飛び込めないという不快な状況だ。
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■現在のマシンバランスは予選タイヤとの相性に問題

前回のカタールでのIRTAテストではフロントとリアのそれぞれに良い兆候が見られ、今回のヘレスでは2日目までにそれぞれのバランスセッティングに満足のいく結果が得られたとコメントしていたコニカミノルタ・ホンダチームだが、ここまでにあまり試す機会に恵まれなかったミシュランの予選タイヤは、実際にテストしてみると前日までに仕上げたセッティングとの相性があまり良くなかったという。

しかしながら、コニカミノルタ・ホンダチームはこの日の夕方までに10周のロングランを2回、異なるレースタイヤに履き替えて結果、レースペースに関してはここまでのテストの中では最も良い結果が得られ、問題なく安定して速いタイムが得られるとしており、今後の課題は開幕後のレースウイーク中に必要となる予選に向けてのマシンバランスの見直しに絞られたようだ。


■モンティロン「レースシミュレーションでのペースは申し分ない」

コニカミノルタ・ホンダチームのオーナーであるジャンルカ・モンティロンは、開幕後の予選でフロントローを狙う以上、今回の順位は残念だとしながらも、プレシーズン中のタイムアタックで中野選手が転倒のリスクを追うような事があってはならないとコメントした。

「来月のレースでは1列目を獲得したいので、予選セッションでもっと速いタイムを出したかったのは当然です。」とモンティロン
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「ただ、セッションの終盤に転んで怪我をするなどの危険を、シーズン開幕を目前に控えたシンヤに冒して欲しくはありませんでした。」

「今日の最後に最も期待が持てたのは、昨日の段階でバレンティーノ・ロッシやダニ・ペドロサが使っていたものと同じようなタイヤを履いて、レースシミュレーションの中でいいラップタイムを安定したペースで記録できた事です。」

「悪天候のせいで今週は期待通りにテストを進める事ができませんでしたが、前日までの2日間はレースタイヤにおける6番手か7番手にシンヤはつけていたので、それほど遅れを取っているわけではありません。」

「2週間後に開幕レースを控えた今、私たちのライダーのここまでの進化に非常に満足しています。」


■中野選手「予選タイヤの結果にはがっかり」

写真マシンのバランスが開幕前に安定した事を前日に満足していた中野真矢選手は、今回の予選タイヤ装着時の結果については落胆している。しかしながら、レースタイヤでの状況は好調だった2日目までと変わりのない事が夕方に確認できた中野選手は、開幕に向けての自信を持つ事ができたようだ。

「予選タイヤでの結果にはすごくがっかりですね。1周を通して完璧な走行を決める事が全くできていないんです。」と中野選手

「それに予選タイヤを履いたらバイクのバランスがあまり良くない事も分かりました。フロントのチャタリングも再発しましたしね。」

「幸い、午後はまたレースタイヤのセッティングに集中する事ができて、2本のタイヤでそれぞれ10周ずつ走りました。そこから色々学びましたし、来月末のここでのレースに向けて自信を持つ事ができたので、それにはすごく満足です。」


■ベルナルデッレ監督「予選に向けての対策を取りたい」

写真チームの技術監督であるジュリオ・ベルナルデッレは、予選タイヤでコーナリング速度が得られない問題を深刻に受け止め、ソフトタイヤの性能が最大限に引き出せるセッティングの改善策に乗り出したいとコメントした。

「夕方のレースタイヤの結果は良かったですよ。今週を通して集中してきた作業の成果ですね。」とベルナルデッレ監督

「他の何チームかはソフトタイヤを(BMWアワードから)引き続き試していいましたが、私たちはレースタイヤを2本選択しました。」

「予選タイヤでシンヤが望むコーナリングスピードを実現するにはまだ作業が必要なようです。今後もバイクのセッティングを変更して、ソフトタイヤの性能を彼が最大限に引き出せるような対策を取りたいと考えています。」

「ヘレスのテストは全体を通して満足のいく結果でした。今年最初の1月のテストから見て進歩はとても大きかったですよ。」


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