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バーミューレン「クリアラップならもっと速かった」
インテリマーク編集部
2007年2月27日

ヘレスでのIRTAテスト最終日の2月25日、リズラ・スズキMotoGPチームは好感触を持って、開幕前の全ての走行テストを終えたようだ。後は3月8日のカタールでの開幕戦に向けて、日本のスズキ・ファクトリーが、どこまで今回までの冬季テストで収集したデータを新型GSV-R800の性能に反映できるかどうかだ。
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■予選タイヤのデータを多く収集したバーミューレン

スペインのヘレス・サーキットで行われたIRTAテスト3日目、この日の午後に行われたBMWアワードにおいて、クリス・バーミューレンは昨年のレースウイーク中に990ccマシンで自己ベストタイムを上回る1分40秒043を記録し、3日間のIRTAテスト総合8番手につけている。

バーミューレンがブリヂストンの予選タイヤを装着するのは800ccマシンになってからこの日が初めての事だが、色々学ぶ事が多かったというバーミューレンは5本の予選タイヤを全て使い切り、800cc専用のタイヤ開発を急ぐブリヂストンに向けて、多くの有益な情報を提供する事ができたようだ。
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■秋吉選手は無念の転倒

写真また、昨年のもてぎに引き続き、今年は第2戦のスペインGPにスポット参戦する事が決定しているスズキの開発ライダーである秋吉耕佑選手も、この日のBMWアワードに出場して並み居る強豪ライダーの中でタイムを競い合ったが、残念ながら残り時間15分の2コーナーでハイサイドを喫して転倒し、そのままセッションへの参加継続を断念した。

この時までに秋吉選手が記録していた1分41秒805は最終的に今回のテストの総合18番手タイムとなっている。

■ホプキンスは写真撮影会に参加

この日は2007年シーズンに向けて、MotoGPクラスの全レギュラーライダーの写真撮影会が行われており、前回のカタールで右足のつま先を骨折し、今回のヘレスではバイクには乗らずにリハビリを続けていたジョン・ホプキンスも、元気な姿でこの場には姿を現している。


■バーミューレン「クリアラップならもっと速かった」

今年のスズキGSV-R800は昨年の990ccマシンをベースに開発されたが、そのベースとなったマシンと比較して、現在の開幕直前の800ccマシンには大きな進化の後をクリス・バーミューレンは感じている様子だ。
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昨年11月のヘレスでのメーカー合同テストの時点では、800ccマシンのレースタイヤにおける最速タイムを記録していたバーミューレンは、この日に冬季の全てのテストを終えての感想を、以下の通りコメントしている。

「800ccマシンになってからの冬季シーズン中は1回も予選タイヤを履いていませんでしたから、自分にとってはいいセッションでしたね。色々学ばせてもらいました。」とバーミューレン

「40分間に5本の予選タイヤをリアに試して、あったのを全部使い切りました。4種類のコンパウンドと断面形状を試したので、ブリヂストンにはたくさん情報を提供できたと思います。」

「セッションの最中は色々難しかったですよ。コースの何ヶ所かで雨が降っているし、1つのコーナーでは結構激しく雨が降っていたので、1回はアタックの途中で仕方なくピットインしました。リスクを冒したくはないですからね。」

「今回のタイムはヘレスで自己最速です。去年のレースウイークに予選タイヤで記録した時のタイムよりも速くなりましたから、これはここまでの進歩の証ですよ。それにクリアラップ(他の遅いライダーがいない状態)が取れていればもっと速く走れた筈です!」

「今回は予選タイヤについてはたくさん学ぶ事ができましたが、自分たちがまだ集中しなきゃいけない最大の課題は、27周のレースを最後まで速く走りきる事ですよ!」


■秋吉選手「転んだのにはがっかり」
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BMWアワード中に転倒した事を悔しがる秋吉耕佑選手だが、この3日間を通してのコースレイアウトの学習状況と、テストに欠場したホプキンスに代わって参加した新型GSV-Rの開発作業には満足できている様子だ。3月末に再びヘレスに戻ってレースに参加できるのが楽しみだと秋吉選手はコメントする。

「転んだ事には本当にがっかりです。」と秋吉選手

「2コーナーでハイサイドをおこしてしまい、その後はタイムアタックに復帰する事ができませんでした。ただ、多くのテストとコースの学習はできましたから、またここにレースをしに戻ってくるのが今から楽しみです。」


■デニング監督「クリスが頼もしい」

リズラ・スズキのチーム監督であるポール・デニングは、今回のタイムアタック・セッションのおかげで予選タイヤの評価が進んだ事を喜び、好調に終わったここまでのプレシーズンテスト結果を、開幕後のバイクに反映したいと述べている。
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「今日のタイムアタックのセッションは、他の全てのMotoGPライダーたちの100%全力走行と限界ぎりぎりまで攻めている姿を見るいい機会でした。」とデニング監督

「さらに重要だったのは予選タイヤの評価と選択ができた事です。ここヘレスのためだけではなく、今シーズンを通しての方向性を見るのに役立ちました。」

「クリスが速くて頼もしかったですね。ブリヂストンの最速ライダーからは0.1秒しか離れていませんし、最終的にトップ8のポジションは全然悪くない結果ですよ。今日は他にもいくつかいいテストができましたし、結果も安定していい状態でした。」

「今週を通して頑張った内容を、全て2週間後のクリスとジョンのカタールでの開幕戦に反映できるのは間違いありませんね。」


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