MotoGP 速報ニュースサイト インテリマーク
最新ニュース 2007年冬季データ 2007年のMotoGP年間予定、及び各クラスの結果 2007年のMotoGP各クラスのポイントランキング インテリマークフォーラム/2輪ロードレースカレンダー/MotoGP天気予報/世界サーキット時計 運営/お問い合わせ
元のページに戻る
コニカミノルタ「照準は開幕レース」
インテリマーク編集部
2007年1月29日

明日の1月30日から行われるMotoGPメーカー合同テストに向けてオーストラリアに移動しているコニカミノルタ・ホンダチームと中野真矢選手は、先週マレーシアのセパンで行われた合同テストでは、参加した19人のレギュラー・ライダーの中で総合15番手タイムとなる2分03秒077を記録し、中野選手にとってホンダのマシンで2回目となるサーキット走行を終えている。
写真
■時間をかけ、徹底的にマシンをテストをしたいホンダ陣営

中野選手は、最終的にセパン3日目の目標とした2分2秒台への壁を突破する事はできなかったが、これは2日目からコニカミノルタ・ホンダのRC212Vがフロントまわりのチャタリングに悩まされ、それが3日目の午後の路面温度上昇と共に悪化した事が原因のようだ。

セパンでは全体的にタイムが伸び悩んだホンダのサテライト陣営だが、ライダーのみならず、まだ各チームのメカニックも、今シーズンに向けて供給されたV型4気筒の新型マシンの特性を探っている様子だ。まだマシンの学習と調整に時間のかかるホンダ勢は、今年のプレシーズンの過密なテストスケジュールの全てに参加する意志を示している。


■モンティロン「照準は開幕レース」

コニカミノルタ・ホンダチームのオーナーであるジャンルカ・モンティロンは、800ccマシンとなったRC212Vは、エンジンレイアウト(シリンダー数など)の違いから、昨年までのRC211Vとは異なる部分が多く、シャシーや電子制御システムの設定内容も含めてテストすべき項目が多いとしている。
写真
チームは先週のセパンではフロントの足回りの設定に苦労した様子だが、新型マシンと同時にミシュランの16インチタイヤも並行してテストする関係上、今後はこのタイヤの特性をより深く考慮して作業を続ける必要があるとモンティロンは語った。

「ホンバのバイクは新しくなりましたし、V型4気筒エンジンの設定方法も以前のV5マシンとは異なります。以前と同じレイアウトのまま排気量だけを変更した他のメーカーと比較して、自分たちが現時点において遅れを取っているのは明らかでしょう。」とモンティロン

「新しいのはエンジンだけではなく、シャシーや電子制御システムも同様です。したがって、本当にやる事は多いですよ。シンヤはバイクの速さには確証を持ったようですから、チームが冬季のプレシーズン期間を利用して新しいバイクを学び、改善を進める事が今後は重要です。」
写真
「テストは他にも色々やる事があります。新しいミシュランの16インチタイヤがそうですが、この新型タイヤの特性を考慮しながら、バイクのテストを行う事も必要です。」

「シンヤは私たちがバイクに変更を加えると、すぐに非常に明快なコメントを返してくれますので、彼が極めて聡明なライダーである事はもうはっきりしています。これはライダーの発想をマシンに反映する上でとても大切な事ですし、チーム全体が次の方向性を決める上でも重要です。」

「今の自分たちの目標は、シーズン開幕と最初のレースに向けて、新しいバイクに最適なバランスを見つける事です。この方向性さえ見失わなければ、テストはうまくいきますよ。」


■平野豊氏「フィリップでは改善が進む」

また、チームのチーフメカニックである平野豊氏は、今は速いラップタイムを狙う事よりも、総合的なテストを繰り返して新しいマシンの情報を集める事が重要だと述べている。また平野氏は、明日から始まるフィリップアイランドでの合同テストは、セパンで集めたデータを活用して、マシンの改善を大幅に進めるチャンスだとコメントした。

「セパンでの3日間は、できるだけ多くの新型RC212Vについての情報を集める事に集中しました。」と平野氏
写真
「最終日は今までとは異なるジオメトリ(シャシーを中心としたコンポーネントの配置)をテストして、フォークのセッティング、多くのタイヤ、新しい電子制御システムを試しながら20周のレースシミュレーションを行いました。」

「チャタリングの問題が少しあったにもかかわらず、バイクの改善は進みました。ただ、この問題の解決には全力を注ぐつもりです。最近のMotoGPバイクは電子制御システムでコントロールする範囲が広いので、212Vの新しいシステムを学習する事がまずは重要です。」

「今回はタイヤもたくさんテストしましたね!何度もいいますが、800ccバイクにとってタイヤはすごく重要なんです。総合的なテストをこなす事が、速いラップタイムよりも今は大切ですよ。」

「次回のフィリップアイランドはバイクを大きく改善するチャンスと言えます。セパンでの3日間のおかげで使えるデータを多く収集できましたからね。」


■中野選手「今年は何回も表彰台に乗りたい」

マレーシアではセッティングの不調に苦しみ、最終日までに目標のタイムを出せなかった事を残念がる中野真矢選手だが、テストの内容そのものには満足している様子だ。
写真
中野選手は、昨年のレースでは中盤までトップを独走したフィリップアイランドでの明日からのテストを非常に楽しみにしている。セパンで見つけたセッティングを、自分にとって印象の良いサーキットを使ってさらに改善する事ができるだろうと、中野選手はコメントしている。

「フロントまわりのチャタリングにまだ少し苦しんでる感じですね。これが原因でコーナリング中のスピードをキープするのが難しいんです。」と中野選手

写真「(セパン最終日の)午前中はそんなに悪くなかったんですが、いくつかの理由から午後にはさらにチャタリングが多くなりました。路面温度の上昇が原因なのかどうかはまだはっきりしていませんが、ラップタイムが伸びなかったのはそれが理由です。」

「2日目と同じで、ブレーキングの時にフロントが跳ねる状態でした。まだレース・シミュレーションができる状態とは言えませんでしたが、午後には21周を走り込んでいます。」

「最終的な自分のラップタイムには少しがっかりですが、全体の内容としては目的を達成できたいいテストでしたね。新しいバイクと新しいチームについての多くを学ぶ事ができたと思います。」

「セパンで以前に新型バイクを経験していたライダーたちはさらに速くなっていますが、まだ自分たちにとっては初期の段階ですから、チームとの仕事の進め方を理解していく事の方が、速いラップタイムを刻む事よりも今は大切です。ベースセッティングを仕上げる中で、全てのホンダのスタッフの中で働く事とRC212Vに慣れる事が先です。」

「セパンはすごく暑かったですね。でも、マレーシアでトレーニングを事前にしていたので、疲れる事無く最後までテストに集中する事ができました。」

「次回はすぐにフィリップアイランドでテストができる事は自分たちにとって都合が良かったと思います。セパンで色々試したベースセッティングがありますので、今度の3日間はテストをより先のレベルへ進める事ができる筈です。乗る回数が増える度にバイクについての理解もより深まりますしね。あそこは新しいバイクを学ぶのにいいコースだと思いますよ。それに1年の中でこの時期の天候は自分たちにとっては最適だと思います。」

「フィリップは高速コーナーが多くて、コーナー進入時の飛び込みが重要になるサーキットですから、あそこではフロントの問題を解決したいですね。去年のレースでは雨が降り出すまでトップを走っていましたから、自分にとっていい印象のあるサーキットです。」

「チームに重要なのは、最初のレースまでにバイクの戦闘力を高めておく事です。今年は何回も表彰台に乗りたいし、MotoGPクラスのレースで最初の優勝もしたいですからね。」


関連記事

セパン合同テスト3日目、全力のロッシ
セパン合同テスト2日目、絶好調のスズキに迫るヤマハ
セパン合同テスト、2007年最初のトップはスズキ

最新のニュース一覧へ 元のページに戻る
インテリマーク - Copyright (c) IntelliMark All Rights Reserved. -
UA_ZOZOTOWN
ZOZOTOWN