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中野選手「攻めのライディング・スタイルを目指す」
インテリマーク編集部
2007年1月21日

中野真矢選手が加わった新生コニカミノルタ・ホンダチームが、今年初となるMotoGPプレシーズン・テストが開催されるマレーシアのセパン・サーキットに戻ってきた。明日の1月22日から始まるセパンでの冬季テストから、2007年の18レースという長いシーズンに備え、熾烈な戦いをコニカミノルタ・ホンダチームは再開する。
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■新体制に好印象を持つチームと中野選手

昨年末の11月28日から30日の3日間、スペインのヘレス・サーキットでホンダライダーとして初めてのテスト走行を行った中野選手は、カワサキのマシンから乗り換えたばかりのホンダのV型4気筒新型800ccマシンであるRC212Vについて、既に好印象を示している。扱いやすさで定評のあるホンダのエンジン特性とハンドリング性能の高さは、中野選手本人にとっても、今年から始まる新シーズンの内容に、期待を抱かずにはいられないものだったのかもしれない。

前回のヘレスではポジションあわせなど、タイムをあまり意識せずに基本的なセッティングと新型マシンに身体を慣らせる事に集中し、着実かつ丁寧に初のコニカミノルタ・ホンダのテストメニューをこなした中野選手の仕事のスタンスを、チームの首脳陣は大変に気に入っている様子だ。今週から再開されるチームとの作業は、昨年末のベース・セッティング探しのみではなく、当然の事ながら2007年シーズンの開幕に向けて、徐々に速さを求めるスタイルに変わっていく筈だ。

■移籍後もセパンは中野選手にとって得意のサーキットか

写真ちょうど1年前、2006年の1月のセパンでのプレシーズンテストで、中野選手は最終日に2分01秒27の4番手タイムを記録している。2006年シーズン13戦目のセパンでは雨のため予選が中止になるというハプニングが発生し、フリー・プラクティス中に予選タイヤを装着していなかった中野選手にとっては不運な戦いとなったが、セパンは基本的にカワサキ時代の中野選手が得意としたサーキットと言えるだろう。

セパンでの走行を考える上で、昨年と今年の中野選手の環境で最も大きく異なるのはマシンやチーム体制だけではない。チームを移籍するにあたり、今シーズンから中野選手は3年ぶりにミシュラン・タイヤを装着している。昨年までは、セパンを得意とするブリヂストン・タイヤの優位性を最大限に発揮した中野選手が、ミシュランタイヤとホンダのマシンで、この3日間を通して調整を進め、他のライダーたちとどれだけ戦えるレベルに仕上げられるかは、彼のファンのみならず、今回のテストの大きな見所の1つだ。


■モンティロン「今年のチームには全てがある」

今年からの大きな変化を受け入れたのは、ライダーの中野選手のみではない。コニカミノルタ・ホンダチームにとっても、マシンの排気量規制が990ccから800ccに変わる変革の2007年に、ライディング・スタイルの異なる新ライダーを迎え入れた事で、チーム全体の仕事の進め方には様々な変化が生まれるだろう。
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コニカミノルタ・ホンダのチーム・オーナーであるジャンルカ・モンティロンは、今年のチームはレースでの優勝にかける意欲が高まっており、中野選手には最高のサポートをチームが約束するとコメントしている。モンティロンの中野選手にかける期待は非常に高い。

写真「今年はコニカミノルタ・ホンダにとって重要な年になります。MotoGPのトップチームに返り咲いてレースに勝利できるよう、チームの意欲は非常に高まっていますからね。」とモンティロン

「今シーズンは、トップクラスの戦いをする上で必要なものが全て揃いました。中野真矢選手はMotoGPの中でも素晴らしい実力の持ち主ですし、コニカミノルタ・ホンダは彼に高い戦闘力を持つパッケージを提供できます。彼自身も、今はパッケージの持つ高い性能を完全に把握していますよ。」

「今回が中野真矢選手にとってRC212Vでの2回目のテストですが、新型ミシュランタイヤを履いたマシンの挙動を彼が理解する上で重要な時間になると思います。今年の冬季シーズンは多くのテストをチームはこなす事になりますが、メカニックたちにとっても多くの事をガレージでシンヤと共に学ぶ良い機会になる筈です。」

「チームの全員が一丸となって作業をこなしてこそ、最終的に良いラップタイムが生まれるのです。」


■中野選手「より激しく攻められるライディング・スタイルに」

写真ホンダのマシンで自身にとって2回目のテストを迎える中野真矢選手は、今回も新マシンの理解を深めながらテスト期間を最大限に利用したいと述べている。また、チームから期待されるトップレベルの戦いを狙って、より攻撃的な走りのスタイルに変更する事も考えているようだ。

「1年の最初のテストは本当に重要ですよ。」と中野選手

「最初のテストが調子いい時は、最初のレースまでその勢いを維持できるんです。ただ、今年のセパンはとても長いテスト期間の第一回目ですから、全ての時間を使って新しいバイクとタイヤの理解を深める事に費やす事になるでしょうね。同時に、新しい体制でのチームワークを築く事にもなる筈です。」

「ここまでに1回のテストでしか新しい800ccバイクに乗っていませんので、まだ十分に乗れてるとは言えません。もっとブレーキングを遅らせて激しくできるようにしたいし、コーナーからの脱出速度をさらに上げたいので、少し自分のライディング・スタイルを変える必要性も感じています。」

写真「テストはレースウイークの時とはだいぶ違いますよ。1日がとても長くて大変です。ライダーは一日のうちに長時間の集中力を維持できなきゃいけませんし、バイクにもずっと乗り続けますからね。」

「セパンは走っていて楽しめるサーキットですし、特にコース中間部分の高速コーナーが好みです。最初の1コーナーと2コーナーは狭すぎるのから嫌いですね。コーナーがあまりに小さいので、あそこではいいラインを見つける事が大切なんです。」


■ベルナルデッレ「中野選手の走りのスタイルが最大限に引き出せる」

前回のヘレスで、中野選手の仕事の進め方に好印象を持ったと強調したチームの技術監督であるジュリオ・ベルナルデッレは、ミシュランが今回用意した800cc専用タイヤを利用する事で、中野選手の走りがセパンで最大限に引き出せるだろうと述べている。
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「セパンはMotoGP年間カレンダーの中でも高速なサーキットですが、新しい800ccマシンで私たちがセパンを訪れるのは今回が初めてになります。」とベルナルデッレ

「800ccマシンと990ccマシンのエンジン性能の違いを、ライダーはすぐに察知するでしょうね。特に高速な最終区間でそれがはっきりすると思います。ただ、去年の11月のヘレスですでに分かっている事ですが、新型RC212Vは以前のRC211Vよりも高いコーナリング速度が得られますので、ラップタイムへの影響はあまりない筈ですよ。」

「セパンはタイヤに厳しいサーキットですから、ここではタイヤの性能確認をしっかりやる必要がありますが、以前の990ccの時よりもタイヤの耐久性は上がるだろうと考えています。ミシュランはすでに800ccマシン専用に開発したタイヤを用意していますので、中野選手のライディング・スタイルは最大限に引き出せるでしょうね。」


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