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2007年1月16日
今年のSBK開幕前の最後のピレリタイヤテストにおいて、昨シーズンの覇者であるドゥカティーが、トップタイムと2番手タイムを独占した。
■トップタイムを独占してタイヤテストを終えたドゥカティー勢
1月13日からの3日間、オーストラリアのフィリップ・アイランドで行われた今年最初のSBK公式タイヤテストにおいて、3日間に渡ってトップタイムを記録したのは地元の王者であるドゥカティーのトロイ・ベイリスだった。ベイリスは2日目となる14日の午前中の時点で、昨年に自身が記録したフィリップ・アイランドでの予選時の最速タイムである1分32秒402を上回り、3日目にはその記録を2秒も上回る1分30秒7という圧倒的な総合トップタイムで今回のテストを終えている。
ベイリスは路面温度の低い最終日の午前中に今回のベストタイムを記録すると、ドゥカティーの2007年仕様マシンである999F07を降りて、他のライダーよりも半日早くコースを離れた。
また、ベイリスのチームメイトであり、ドゥカティー・ワークス2年目のイタリア人ライダーであるロレンツォ・ランチも好調だ。ランチは2日目に1分32秒1を記録してこの日の2番手につけ、最終日にはさらに自己ベストを1秒縮める1分31秒2の3日間総合2番手タイムをもって、シーズン直前のピレリタイヤテストを終えた。
■ベイリス「全て順調、最高に満足」
2006年のSBK世界チャンピオンであるトロイ・ベイリスは、2日目と最終日にレースシミュレーションを行いながら、2007年仕様の新しい電子制御システムと、ピレリの新型タイヤを試したようだ。今回の結果には非常に満足しているとベイリスは語る。
「この3日間はいいテストになりました。」とベイリス。
「今回は新しいセッティングや電子制御システム、それに最新型のピレリタイヤを試しました。実際のレースの距離を走った場合は多少異なるでしょうが、どれも速いタイムを出すのに役立ったと思います。」
「今日(最終日)のロングランは思った程の成果が得られていません。むしろ2日目のシミュレーションの方が、3月のここでのレースに向けて有益となる情報を多く仕入れる事ができたと思います。」
「今はバイクの調子には最高に満足できます。レースペースでも去年より速いタイムが出せるようになりましたから、全て順調と言えますよ!」
■ランチ「最高の走りができた」
ワークス2年目の今年は本来の実力を発揮してチームの期待に応えたいロレンツォ・ランチは、タイムアタックをしなかった1日目をのぞく2日間は両方とも速く走れたと述べ、年末から繰り返してきた多くの検証テストの成果に満足している。
「忙しい3日間を通してテストは全てうまくいきました。」とランチ。
「多くの事を検証してきましたが、その成果は明らかです。速く走ろうと思わなかった初日以外はずっと速いタイムが出せましたからね。レースタイヤに関して今回はいい仕事ができたと思います。バイクのセッティングを改善するために多くの問題を解決しました。」
「去年のこのサーキットではレースのペースでトロイ(ベイリス)よりも1.5秒遅れていましたが、今年は0.4秒まで差が縮まりました。これは自分にとっては最高の走りができたと言えるでしょうね。」
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