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2008年6月7日
フェラーリ勢2名のカナダGP初日のフリー・プラクティス総合順位は、1分16秒093を記録したキミ・ライコネンが総合3番手、1分16秒413を記録したフェリペ・マッサが総合5番手だった。
■自信を深めるライコネンと不運のマッサ
なお、ライコネンは初日の作業をトラブルなく順調に終えており、2日目以降のセッションでは常に高いレベルの成績が狙えそうだと自信のコメントを残しているが、午前のタイムシートのトップにつけていたフェリペ・マッサは午後のセッション終盤に深刻なシステムトラブルに見舞われており、その後のタイムアタックを断念する結果に終わっている。
■ライコネン「週末を通してトップレベルの戦いができる」
良好なカナダでの1日目を終えて、2日目以降のセッションにも自信を示すキミ・ライコネンは、この日はブリヂストンの2種類のコンパウンドに大きな性能差は感じなかったと以下の通りコメントしている。
「初日の作業内容にはとても満足できています。常時自分たちは速く走れていましたしね」とライコネン。
「午前中から車のバランスはとても良好でしたから、今週は残りのセッションを通してトップレベルの順位を狙っていけると思いますよ」
「今回ブリヂストンから提供された2種類のタイヤに大きな性能差を今日は感じていませんが、路面コンディションが今後の2日間を通して変わるでしょうからまだ分かりません」
「ここのコースはブレーキをしっかり仕上げておく事がレースでは重要になりますから、その分野についても今日は取り組んでいます」
■マッサ「予選やレースの最中じゃなくて良かった!」
午前のセッションではカナダでの良好なスタートを切ったものの、午後はシステムトラブルに見舞われて走行を途中で断念するという不運に見舞われたフェリペ・マッサは、今回のトラブルがまだフリー・プラクティス中の出来事で良かったと以下の通りコメントしている。
「自分の車が記憶喪失か何かに陥ったような感じでしたね。全てのシステムが徐々にシャットダウンを始めてしまい、もう車をコース脇にとめる以外には方法がありませんでした」とマッサ。
「もちろんこれはいい出来事ではありませんが、フリー・プラクティスの時点で問題が発覚してくれて良かったとは思いますよ。これが予選だったり、ましてやレースの最中だったら最悪ですからね!それに、今日は全ての作業メニューを終わらせる事はできなくなりましたが、今回のトラブルが自分たちに大きな悪影響を及ぼした事は何一つありませんしね」
「今日のセッションを通して分かったのは、自分たちとライバルたちがすごく僅差にあるという事です。例年通りモントリオールの初日の路面は汚れていましたが、タイヤのゴムが付着するうちに状態は改善されていく筈ですから、明日の予選ではいい走りをして高いグリッド・ポジションを確保しておきたいですね」
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