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2008年6月7日
カナダGP初日の2回のフリー・プラクティスにおいて、総合2番手タイムとなる1分16秒023を記録したのは、モナコGP終了時点のドライバーズ・ランキング4位につけるBMWザウバーのロバート・クビサだった。また、チームメイトのニック・ハイドフェルドは初日の総合6番手となる1分16秒589を記録している。
■午後に忙しく初日の予定作業を全てこなしたBMWザウバー勢
午前中のウェット路面での走行はあまり行わず、完全ドライ路面に恵まれた午後から日曜日のレースに向けての本格的なセッティング作業とタイヤ検証を開始したBMWザウバー勢は、午後に通常のグランプリ初日の作業メニューを集中し、2台揃って特にテクニカル・トラブルに見舞われる事なく順調に予定の作業を終える事ができたとしている。
■クビサ「まだ車の挙動が過敏すぎる」
初日の総合2番手タイムを午後には記録したロバート・クビサだが、まだ本人はこの日の車の仕上がり状況にはあまり納得できていない様子だ。
「午前中は湿った路面のせいで多くの時間をロスしたので、午後の作業がとても忙しくなりました」とクビサ。
「午後のセッションに作業が集中したので、ものすごく多くの種類のセッティングを一気に車に施しましたが、まだグリップレベルはかなり低いですね。車の挙動も今のところひどく過敏すぎる感じです」
「でも、今日は並行してタイヤの比較検証を行う事もできたので、明日の作業を開始する上でのいいベースセッティングは仕上がったと思います」
■ハイドフェルド「午後はイエローフラッグに悩まされた」
初日はこの日の6番手タイムを記録したニック・ハイドフェルドは、午後はタイムアタック中に多くのイエロー・フラッグに悩まされたものの、1日目の作業自体は順調に進んだと以下の通りコメントしている。
「ウェットタイヤではインストレーション・ラップを1周のみ走りましたが、幸い午前のセッションの終盤には路面が乾いたので、その後はドライタイヤで何周かを走り込む事ができています」とハイドフェルド。
「おかげで午後の作業に向けての十分なデータは収集できたので、そこからセッティングにいくつか変更を加えています。午後に入って新品のタイヤを装着した時にはイエローフラッグがどこかで常に出ているような状態でしたが、多くの周回を重ねる事はできましたし、特にテクニカル・トラブルも発生していません」
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