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2008年6月7日
カナダGP初日2回のフリー・プラクティスにおいて総合トップタイムである1分15秒752を記録したのは、前回のモナコGPを制して現在のドライバーズ・ランキングのトップにつけるボーダフォン・マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンだった。
また、チームメイトのヘイキ・コバライネンはこの日の総合4番手タイムとなる1分16秒331を記録しており、多くのチームが難しい初日の路面コンディションの中でマシンのセッティングに苦しむのを尻目に、2名は揃って順調に1日目の作業を終える事ができたとしている。
■ウェットでの多くの周回は控えた初日のマクラーレン勢
モントリオール初日のサーキット・ジル・ヴィルヌーヴは、午前のP1セッション開始直後に路面がウェットとなった事から、マクラーレンの2名は午前の大半をガレージ内で過ごし、雨があがり路面がほぼ乾いたP1セッション終了残り20分のところで初めて揃ってコースに出ている。2名は午後には2種類のドライタイヤの比較検証、ならびに日曜日のレースに向けてのマシンのセッティングを行った様子だ。
■ハミルトン「すでに調子は悪くない」
他の多くのチームとは異なり、午前中はウェットタイヤでの走行をあまりしない事に決めていたというルイス・ハミルトンは、この日の午後には順調に車のバランスを仕上げる事ができたとコメントしており、2日目以降のセッションに向けても深い自信を示している。
「モントリオールに戻ってこれて嬉しいです。去年にF1での初勝利を経験したグランプリですからね」とハミルトン。
「今日の午前中はウェットタイヤで多くの時間を費やすのはやめようと思いましたが、セッションの終盤にはドライタイヤで走る事ができました。午後は走り込む度に車の改善が進み、セッティングとバランスの両方からとても好感触が得られています。特にオプションタイヤを装着してからは、路面のコンディションが良くなっていた事もありますが、車への信頼感がさらに高まりました」
「まだ予選とレースに向けてはいくつか作業が残っていますが、すでに自分たちの調子は悪くないですよ」
■コバライネン「まだバランス・セッティングに調整が必要」
初日は完璧なバランス・セッティングには到達できなかったというヘイキ・コバライネンは、この日のマシンの感触には完全には納得できていないものの問題解決の糸口はつかめたとしており、2日目以降にはさらに調子を上げる事ができると以下の通りコメントしている。
「今日はとても有益な1日でした。ただ、まだバランス・セッティングについては完璧には仕上がっていません」とコバライネン。
「午前中はあまり多くの周回数を走り込まない事にしましたが、午後には車の開発作業を進める事ができています。今日は車のセッティングに取り組み、特にリアの感触を安定させようと頑張りましたが、まだ今のところあまり本気のタイムアタックはできていない状態です」
「ただ、今日のセッションの終盤には、今までに抱えていた問題点をやっと解消できる兆しが得られたように感じました。その後にタイヤを何本か試してからは、明日の午前のプラクティス・セッションに向けてセッティングを調整したので、今日よりも調子は上がると思います」
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