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第5戦トルコGP予選、マッサが3年連続のポールを獲得
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インテリワン編集部
  2008年5月11日

トルコのイスタンブール・サーキットにて5月10日、F1第5戦トルコGPの予選が行われた。前日の2回のフリー・プラクティスは曇り空と一時的な雨のために路面温度が各チームの予想以上に低下した事から多くのドライバーがグリップ不足に苦しんだが、この日の予選中は前日よりも路面温度は15度上昇している。
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ここでは、本日11日の決勝レースに向けて20名の正ドライバーがタイムを競い合ったトルコGP予選の3セッションの概況と暫定グリッド、ならびに各ドライバーのコメントなどを紹介する。


■今回のトルコGPからQ1とQ2の足切りは5台単位に

スーパーアグリF1チームの5月6日のF1撤退表明を受け、今週の第5戦トルコGPからは22名ではなく20名の正ドライバーにより2008年度チャンピオンシップが争われる事になったが、このドライバーエントリー数の変更により、今回から各予選セッションの足切り人数にもルール変更が加えられている。
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開幕から前回のスペインGPまでQ1とQ2の足切り人数はそれぞれ6名ずつだったが、今回のトルコGPからは5名ずつとなった。したがって、Q2に進出できるドライバー数は15名となり、Q3に進出できる人数はこれまで通り10名となる。


■予選開始時の気象条件とタイヤの状況

前日のプラクティス中の最高20度という低い路面温度と異なり、朝には雨が降ったもののその後は晴天に恵まれた2日目のイスタンブール・サーキットの路面温度は予選が開始された午後の段階では28度にまで上昇、セッション中の最高温度は36度にまで上昇している。
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■路面温度が上がっても低いままのグリップ・レベル

この路面温度の上昇により、初日には低かったグリップ・レベルが今回の予選中には改善される事を期待していた各チームだが、どうやら砂が比較的多く滑りやすいイスタンブール・サーキットのアスファルトは、2日目に入り温度が上昇してもあまり今回の2種類のブリヂストンタイヤに高いグリップを提供しなかった様子だ。
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■ブリヂストン浜島氏「レースではスタート時のコンパウンド選択が重要」

イスタンブール用に提供しているハードとミディアムの2種類のコンパウンドなどについて、ブリヂストンのモータースポーツ・タイヤ開発部門のディレクターを務める浜島裕英氏は、トルコGP2日目の予選の内容を見てから以下の通り説明している。

「今日の2種類のコンパウンドの性能差は非常に小さかったですね。ただ、ミディアムのコンパウンドの方が速さは出ていました」と浜島氏。
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「一度雨が降った割にサーキットの走行条件は昨日よりも改善されていますが、グリップのレベルはまだ期待通りの高さには到達していません。ドライバーたちの感想を見ると、今日のセッション中はハンドリングに手間取るような経験をしたようですが、路面が今も汚れた状態にある事や、8月に比べて路面温度が低い事などが問題の直接的な原因になっているのかどうかははっきりしていません」

「もし明日の天候が今日と同じようになれば、路面の状況はさらに大きく改善される事になりますから、各チームにとっては最初にどのコンパウンドからレースをスタートするのかが重要になるでしょうね」

「今回のレースに向けてのタイヤの割り当てに関しては、このハードとミディアムを選択した事をわたしたちは満足しています。ここは8コーナーの事やグレーニングの事を考えると、わたしたちの持つソフト系のタイヤはあまり実用性の面で適当とは言えないんです」


■トルコGP各予選セッションの結果とドライバーコメント

以下に、この日の午後にイスタンブール・サーキットにて行われた3回の予選セッション(Q1/Q2/Q3)の結果と概況、ならびに各ドライバーのコメントなどを紹介する。

■Q1の結果
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予選の最初のセッションとなるQ1開始直後の気温は16度から18度、路面温度は28度から36度にまで上昇している。全20名のうち上位の15名のみが次のQ2に進出できるQ1の走行結果は以下の通り。

1) フェリペ・マッサ BRA フェラーリ F2008 1分25秒994(7周)
2) ルイス・ハミルトン GBR マクラーレン・メルセデス MP4-23 1分26秒192(3周)
3) キミ・ライコネン FIN フェラーリ F2008 1分26秒457(8周)
4) ティモ・グロック GER トヨタ TF108 1分26秒614(10周)
5) ヤルノ・トゥルーリ ITA トヨタ TF108 1分26秒695(7周)
6) ヘイキ・コバライネン FIN マクラーレン・メルセデス MP4-23 1分26秒736(4周)
7) ロバート・クビサ POL BMWザウバー F1.08 1分26秒761(5周)
8) マーク・ウェバー AUS レッドブル RB4 1分26秒773(6周)
9) フェルナンド・アロンソ ESP ルノー R28 1分26秒836(6周)
10) デビッド・クルサード GBR レッドブル RB4 1分26秒939(7周)
11) ニック・ハイドフェルド GER BMWザウバー F1.08 1分27秒107(5周)
12) ルーベンス・バリチェロ BRA ホンダ RA108 1分27秒355(7周)
13) ニコ・ロズベルグ GER ウィリアムズ FW30 1分27秒367(7周)
14) ジェンソン・バトン GBR ホンダ RA108 1分27秒428(8周)
15) セバスチャン・ベッテル GER トロ・ロッソ STR2B 1分27秒442(9周)
16) 中嶋一貴 JPN ウィリアムズ FW30 1分27秒547(9周)
17) ネルソン・ピケ BRA ルノー R28 1分27秒568(7周)
18) セバスチャン・ブルデー FRA トロ・ロッソ STR2B 1分27秒621(8周)
19) ジャンカルロ・フィジケラ ITA フォース・インディア VJM01 1分27秒807(10周)
20) エイドリアン・スーティル GER フォース・インディア VJM01 1分28秒325(9周)


■Q1にてグリッドの確定した5名、フィジケラは最後尾に降格
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Q2への進出がかなわず、Q1のみで暫定グリッドが確定した5名のドライバーは、ウィリアムズの中嶋一貴選手(16番グリッド)、ルノーのネルソン・ピケ(17番グリッド)、トロ・ロッソのセバスチャン・ブルデー(18番グリッド)、フォース・インディアのエイドリアン・スーティル(19番グリッド)、同じくフォース・インディアのジャンカルロ・フィジケラ(20番グリッド)だった。
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なお、フィジケラのQ1でのタイムは19位だったが、彼は初日のフリー・プラクティス(P1)においてピットレーンからコースに進入する際に信号無視をした事から3グリッド降格のペナルティーが課せられており、グリッドの位置はチームメイトのスーティルより1つ下の最後尾20番グリッドが割り当てられている。

■Q2まであと1つの中嶋選手「車のバランスは良好、グリップ不足に苦戦」
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あと1つのところでQ2進出を逃すという残念な16番手の結果に終わったウィリアムズの中嶋選手は「車のバランスは良かったが、午後は完全な走りをする事ができなかった。グリップを得る事にも苦労したので、明日のレースまでにはその部分を改善できるように今から頑張りたい」とコメント。

■ピケ「チームメイトはQ3に進出しているのに・・・」
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前回のスペインGPでは念願かなってQ3への進出を果たしたものの、今回はQ1敗退となったルノーのネルソン・ピケは「とにかく今日の予選にはがっかり。チームメイトが余裕のQ3進出を果たす中で自分は17番手だった。明日のレースが大変になったのは間違いないので、全力で結果を挽回できるようにしたい。今晩はエンジニアたちと頑張るつもりだが、明日の結果はコースに出てからの自分の頑張り次第」と落胆のコメントを残した。

■フォース・インディアの2台に対し不満を漏らすブルデー
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投入が予定されていた新型車両のSTR3が結局トルコには間に合わず、STR2Bで戦ったQ1において18番グリッドに終わったトロ・ロッソのセバスチャン・ブルデーは、「トラフィックがひどかったが、特にフォース・インディアの2名のせいで午後は台無しになった。最初のアタックの時は3コーナーでスーティルにひっかかり、2回目の時は8コーナーにフィジケラがいた。そこまでは車のハンドリング性能にあまり確証が持てなかったので最後のアタックの時には調整したが、正しい方向に作業を進める事ができなかった」とコメント。
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■スーティルは今回の結果にほぼ満足

ブルデーに文句を言われてしまったフォース・インディア勢だが、チームメイトのフィジケラの降格により19番グリッドに1つ昇格したスーティルは「プラクティスの時よりは大きく改善が進みいい予選だった。プラクティスの時はバランスに問題があったので昼に調整を加えたらかなり調子が上がった。最後に装着したタイヤでは期待ほどにグリップが得られず12コーナーでロックしてタイムを更新できなかったが、全体的にはそんなに悪い感触ではない」と、今回の予選結果にはそれなりに満足できた様子だ。
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■グリッド降格を受けても10列目は変わらなかったフィジケラ

最後尾の20番グリッドとなったジャンカルロ・フィジケラは「クリーンラップが取れたし、チームはいい仕事をしてくれた。車のバランスはそれほど悪くはないが、グリッドポジションを上げるにはもう少しダウンフォースが必要。明日のレースではもっといい走りができる事を楽しみにしている」とコメントした。
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■Q2の結果

Q1を通過した上位15名のドライバーにより争われたQ2の走行結果は以下の通り。最終予選のQ3に進出できるドライバーは上位の10名のみ。
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1) キミ・ライコネン FIN フェラーリ F2008 1分26秒050(3周)
2) ロバート・クビサ POL BMWザウバー F1.08 1分26秒129(6周)
3) フェリペ・マッサ BRA フェラーリ F2008 1分26秒192(3周)
4) ヘイキ・コバライネン FIN マクラーレン・メルセデス MP4-23 1分26秒290(6周)
5) マーク・ウェバー AUS レッドブル RB4 1分26秒466(6周)
6) ルイス・ハミルトン GBR マクラーレン・メルセデス MP4-23 1分26秒477(6周)
7) デビッド・クルサード GBR レッドブル RB4 1分26秒520(6周)
8) フェルナンド・アロンソ ESP ルノー R28 1分26秒522(6周)
9) ニック・ハイドフェルド GER BMWザウバー F1.08 1分26秒607(8周)
10) ヤルノ・トゥルーリ ITA トヨタ TF108 1分26秒822(6周)
11) ニコ・ロズベルグ GER ウィリアムズ FW30 1分27秒012(6周)
12) ルーベンス・バリチェロ BRA ホンダ RA108 1分27秒219(6周)
13) ジェンソン・バトン GBR ホンダ RA108 1分27秒298(6周)
14) セバスチャン・ベッテル GER トロ・ロッソ STR2B 1分27秒412(6周)
15) ティモ・グロック GER トヨタ TF108 1分27秒806(5周)


■Q2にてグリッドの確定した5名
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Q3への進出はならず、Q2にて暫定グリッドの決定したドライバーは、ウィリアムズのニコ・ロズベルグ(11番グリッド)、ホンダのルーベンス・バリチェロ(12番グリッド)、ホンダのジェンソン・バトン(13番グリッド)、トロ・ロッソのセバスチャン・ベッテル(14番グリッド)、トヨタのティモ・グロック(15番グリッド)の5名。

■トップ10入りを期待していたロズベルグ
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目標のQ1進出を0.19秒差で逃し11番グリッドとなったウィリアムズのニコ・ロズベルグは「期待通りに今日は進まなかった。トップ10に入れると思っていたが実際には車に数点問題があり無理だった。ただ、11番グリッドはスタートするのにはいいポジションだと思う。いつもスタートは成功しているので1コーナーまでにうまくやる自信はある。自分の走りたいように戦略も決められるしね」とコメント。

■バリチェロ「車の現状を考えると今日はこれが限界」
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F1史上最多の出場記録を更新する事になる日曜日の決勝レースに向けて12番グリッドを確保したホンダのルーベンス・バリチェロは「みんなは努力をしているが、残念ながら今回のトルコでは思ったほど速く走れていない。タイヤのグリップよりも車のバランスに問題があり、今日はこの結果が最大限だったと思う。第1区間と第2区間は良かったが、第3区間がうまく走れない。現実的に言えば今の車はそんな状態」と述べ、車の仕上がりについて今ひとつ納得できない状況を明かしている。

■オプションタイヤで速く走れない事を嘆くバトン
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チームメイトに次ぐ13番グリッドを確保したホンダのジェンソン・バトンは「今日の予選中はタイヤをうまく機能させるのに苦しんだので、13番手という結果にはまあ満足。Q1は2回のアタックをプライムタイヤで行ったが悪くはなかった。Q2ではまわりがタイムを上げてくると思ったのでタイヤをオプションに交換したが、いくつかの理由から自分はオプション装着時にはグリップが得られずうまく走れなかった。仕方なくここでは一般的に見てコンマ3秒くらいタイムが落ちるプライムにタイヤに戻してアタックしたので、そういう意味で13位は悪くない結果。オプションで速く走れない現状は辛いが、プライムでのロングランの結果はとてもいい。ポイント獲得圏内からはかなり遠ざかってしまったが、ここはエンジンに厳しいサーキットなのでレースが終わるまで何が起こるか誰にもわからない」とコメント。
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■ベッテル、STR2Bで走るのはトルコGPが最後?

開幕戦以来となる久しぶりのQ2進出を今回のトルコでは果たしたトロ・ロッソのセバスチャン・ベッテルは、予定していたSTR3ではなくSTR2Bで戦う事になった今回の予選結果について「朝の雨もあり不安定な路面に悪影響を受けたが、ここまでの過去2戦は車のバランスが見つからずに苦労したので今回の結果には満足。少しずつだがやっと前進する事ができた。旧型車(STR2B)での最後の戦いでいいグリッドが得られて良かったと思う。Q2の時はホンダ勢に肉迫したが、路面状況が良くなった影響でそれ以上タイムを縮める事はできていない」と、次戦のモナコからのSTR3投入を躊躇しているチームとは異なり、今回がSTR2Bで戦う最後のグランプリとしてコメントしている。
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■余裕だった筈のQ3進出をホイール・トラブルで失ったグロック

Q1では4番手タイムを記録し、Q3への進出が確実と思われたトヨタのティモ・グロックは、結果的にはQ2のタイムシート最後尾となる15番手に終わった今回の予選について「今週はハンドリングの調子が良く今日の午後には激しく攻める事ができていたので、この予選結果には本当にがっかり。Q2では9コーナーに入るまではすごくいいタイムを記録していたのに、そこでブレーキをかけた途端にフロントの右ホイールに問題が発生したのを感じた。結局その周回を走りきる事ができず、諦めてピットに戻らざるを得なかった。トップ10には余裕で入れそうだったのに残念で仕方がない。おかげでレースが難しくなってしまた」と、Q2での好調な最後のタイムアタック中に車が壊れてしまった事を説明している。
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■Q3に進出した上位10名の最終予選結果

Q2の結果の上位10名のドライバーにより争われた最終予選、Q3の結果は以下に示す通り。
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1) フェリペ・マッサ BRA フェラーリ F2008 1分27秒617(6周)
2) ヘイキ・コバライネン FIN マクラーレン・メルセデス MP4-23 1分27秒808(6周)
3) ルイス・ハミルトン GBR マクラーレン・メルセデス MP4-23 1分27秒923(6周)
4) キミ・ライコネン FIN フェラーリ F2008 1分27秒936(6周)
5) ロバート・クビサ POL BMWザウバー F1.08 1分28秒390(6周)
6) マーク・ウェバー AUS レッドブル RB4 1分28秒417(5周)
7) フェルナンド・アロンソ ESP ルノー R28 1分28秒422(6周)
8) ヤルノ・トゥルーリ ITA トヨタ TF108 1分28秒836(7周)
9) ニック・ハイドフェルド GER BMWザウバー F1.08 1分28秒882(7周)
10) デビッド・クルサード GBR レッドブル RB4 1分29秒959(3周)


■マッサが3年連続ポール、事故から復帰直後のコバライネンは2番グリッド
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今回の2008年度トルコGP予選でポールポジションを獲得したのは、過去2シーズンに続き3年連続で得意のイスタンブール・サーキットでの予選を制したフェラーリのフェリペ・マッサだった。また、マッサに次ぐ1列目2番グリッドは、前回のスペインGPの決勝レース中に130km/hの速度でタイヤバリアに正面衝突、一時期は意識を失ってヘリコプターで病院に搬送されたボーダフォン・マクラーレン・メルセデスのヘイキ・コバライネンが獲得した。


■予選上位10番手までのドライバー詳細コメント

以下に、Q3に進出して5列目までのグリッドを獲得した上位10名のドライバーのコメントを示す。

■1列目

●ポールポジション)フェリペ・マッサ フェラーリ F2008

このサーキットで3年連続のポールポジションが達成できて本当に嬉しいです。すごく励みになりますし、明日のレースでも同じような結果を残す事ができれば最高でしょうね。このコースは走っていてすごく楽しいです。まあ8コーナーは例外ですし、他にも結構きつい部分はありますけど。
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今日は車の調子が最高でしたし、最大限にその性能を発揮できたと思います。明日は自分の側のグリッドのドライバーたちの様子をしっかり注意しておきたいです。路面の改善状況や温度変化に合わせてタイヤをうまく管理していく事が今回のレースでは重要になるでしょうね。

Q2の時は少しトラフィックにつかまりましたが、Q3でのタイムアタックは全てが順調でした。


●2番グリッド)ヘイキ・コバライネン マクラーレン・メルセデス MP4-23
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スペインでの2週間前の事故はまるでジェットコースターみたいでした。ですので、ここイスタンブールでのレースを1列目からスタートできる事を本当に嬉しく思います。

車の感触は昨日の最初の走行時点からすごくいいし、全てがここまでにとても順調です。Q3の2回目のタイムアタックの時にはできる限りの攻めの走りをしましたが、完璧なクリーンラップが取れたので最高でした。
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今週のタイヤ選択はものすごく難しいですね。明日はサーキットの汚れた路面側からスタートすることになりますが、特に問題はないと思っています。レースに向けてのいいベースもすでに仕上がっていますからね。


■2列目

●3番グリッド)ルイス・ハミルトン マクラーレン・メルセデス MP4-23
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もう少し速く走れると思っていたし、最後にブリヂストンのハードタイヤを選んだ事も正しい判断ではなかったので、この3番グリッドの結果にはあまり満足できていません。Q1では車の感触が良く、Q2の時よりも調子が良く走れたし、いいラップタイムを残す事もできていたので、それでハードタイヤをQ3で選ぶ事にしたんです。

最後のアタックそのものもあまり良くありませんでした。だから総合的に見ても今回の内容には少し落胆しています。ただ、自分たちには優れてテクニカル・パッケージがあるので、明日は激しく攻め込んでいい結果を狙いたいと思います。
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フェラーリと近いレベルにあるとは思いますが、レースは厳しくなるでしょうね。このサーキットは追い抜きのチャンスが何ヶ所かにあるので、観客やファンの方たちにとっては面白いレースになると思いますよ。


●4番グリッド)キミ・ライコネン フェラーリ F2008
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もっと上のグリッドにつきたかったのは事実ですが、このポジションだからと言ってもう全てが終わったという訳ではありませんよ。ポイントがもらえるのはレースですからね。まわりは強敵ばかりだし、特にこの結果に驚くような事はありません。

もちろん、燃料をどのくらい搭載して走ったかにもよりますが、その詳細については明日の午後の最初のピットストップが済むまではお答えできませんよ。
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Q3の2回目のタイムアタックの時にミスをしてしまった事が少し残念ですが、もう今はそれを受け入れざるを得ません。最終コーナーの前メインストレートで正しい走りができずに大きくタイムをロスしたんです。

レースの距離を走る上で車の信頼性は高いので、明日はそれを最大限に活用して可能な限り高いポイントを持ち帰ろうと思っています。優勝は決して簡単な事ではありませんが、挑戦しますよ。


■3列目

●5番グリッド)ロバート・クビサ BMWザウバー F1.08
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予選の結果にはとても満足していますので、いいレースになる事を願っています。

昨日の午後のプラクティスが終わった時にはQ2の結果はもう少し上が狙えると思っていましたが、燃料の再補給を行った後で車のバランスが数ヶ所のコーナーで少し悪くなってしまい、走るのが難しくなってしまいました。
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燃料を多く積んだ時にはかなりアンダーステアが出るので、これからデータを分析して原因を探る予定です。


●6番グリッド)マーク・ウェバー レッドブル RB4
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今日の6位はいい結果だと思います。昨日はチームをがっかりさせた後だけにね。唯一良くなかった点は左側のグリッドになった事くらいですが、まあ、いずれにしても今回の予選はいい内容だったと思います。

明日のポイント圏内を狙う上でも今はいい仕上がり状態ですよ。後はトラブルには巻き込まれないように気をつけて、何回かのピットストップをうまくこなすだけです。レースは面白くなるでしょうね。
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今日はチームがすごくいい仕事をしてくれたおかげで、2台が共に揃ってQ3に進出する事ができました。


■4列目

●7番グリッド)フェルナンド・アロンソ ルノー R28
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今日は楽にQ3まで進出できたので、レースは7番グリッドからスタートする事になりましたが、この結果はほぼ予想通りと言ったところでしょうね。まあ、もう少し上を狙う事もできたのかもしれませんが。
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明日はスタートの成功が不可欠ですが、ポイント圏内を争う事はできる筈ですし、2レース前まではポイントを獲得していた事を忘れちゃいけませんよ。自分たちが確実に進歩を続けているのは間違いありませんからね。


●8番グリッド)ヤルノ・トゥルーリ トヨタ TF108
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またトップ10に入れて良かったし、4列目は自分が予想していたよりもいい結果です。ただ、あまり満足はしていませんけどね。

セッティングを正しい状態に仕上げる事ができなかったので、アンダーステアとオーバーステアの両方の問題を抱えました。その影響で走るのが難しくなり、セッションの序盤に出していたタイムを後から再現する事ができなくなりました。
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恐らく、このサーキットの風の影響で少し変な状況に陥っていたんだと思いますが、これは他の誰にとっても同じ条件ですから仕方ないです。かなり僅差のチームに取り囲まれているので、レースでいい結果を狙うには全力で走りきる必要がありそうです。


■5列目

●9番グリッド)ニック・ハイドフェルド BMWザウバー F1.08
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もちろん9番手の結果には満足できていませんが、今日は予選でいい兆候が得られていますし、プラクティスの時よりはかなり調子が良くなっています。それに今日は太陽が出てくれたおかげでタイヤに熱が入りやすくなりました。
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一番最後のタイムアタックは最終区間に入るまではすごく好調でしたが、そこでミスを犯してしまいコンマ3秒はロスしています。レースではもっと上に食い込んでいけると思いますね。


●10番グリッド)デビッド・クルサード レッドブル RB4
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前回までの過去2戦は色々トラブルがあったので、今回はトップ10に入れて嬉しいです。

全部のオプションタイヤを使ってこの結果に辿り着きました。Q1で2セット、Q2ではさらに2セットを使用しています。今回はリスクを冒したくなかったもんですからね。
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この結果、最後はプライムしか残っていない状態になり、Q3はそれで1回のみアタックし燃料をセーブしました。だから車はすごく重いですよ。


■トルコGP暫定グリッド

最後に、5月11日の決勝レースに向けて現在決定しているグリッドの一覧を示す。
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1) フェリペ・マッサ BRA フェラーリ F2008 1分27秒617
2) ヘイキ・コバライネン FIN マクラーレン・メルセデス MP4-23 1分27秒808
3) ルイス・ハミルトン GBR マクラーレン・メルセデス MP4-23 1分27秒923
4) キミ・ライコネン FIN フェラーリ F2008 1分27秒936
5) ロバート・クビサ POL BMWザウバー F1.08 1分28秒390
6) マーク・ウェバー AUS レッドブル RB4 1分28秒417
7) フェルナンド・アロンソ ESP ルノー R28 1分28秒422
8) ヤルノ・トゥルーリ ITA トヨタ TF108 1分28秒836
9) ニック・ハイドフェルド GER BMWザウバー F1.08 1分28秒882
10) デビッド・クルサード GBR レッドブル RB4 1分29秒959
11) ニコ・ロズベルグ GER ウィリアムズ FW30 1分27秒012
12) ルーベンス・バリチェロ BRA ホンダ RA108 1分27秒219
13) ジェンソン・バトン GBR ホンダ RA108 1分27秒298
14) セバスチャン・ベッテル GER トロ・ロッソ STR2B 1分27秒412
15) ティモ・グロック GER トヨタ TF108 1分27秒806
16) 中嶋一貴 JPN ウィリアムズ FW30 1分27秒547
17) ネルソン・ピケ BRA ルノー R28 1分27秒568
18) セバスチャン・ブルデー FRA トロ・ロッソ STR2B 1分27秒621
19) エイドリアン・スーティル GER フォース・インディア VJM01 1分28秒325
20) ジャンカルロ・フィジケラ ITA フォース・インディア VJM01 1分27秒807 ※3グリッド降格ペナルティ

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