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F1第4戦スペインGP、初日の総合トップはフェラーリ勢
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インテリワン編集部
  2008年4月26日

2008年度のF1グランプリが、スペインのカタルニア・サーキットにてスペインGPの初日を4月25日に迎えている。ここでは、先週のカタルニア合同テストと比較して天候は良いものの、強風と路面のグリップ不足にドライバーたちがやや苦しんだスペインGP初日のフリー・プラクティスにおける走行結果と各チーム概況、ならびにドライバーやレース関係者のコメントなどを紹介する。
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■F1スペインGP初日の総合結果

以下に、4月25日に行われたスペインGP初日の2回のフリー・プラクティスを通しての各ドライバーのタイムと総合順位を示す。この日は終日の晴天に恵まれており、午前のフリー・プラクティス(P1)中の気温は18度から21度、路面温度は22度から28度、午後のフリー・プラクティス(P2)中の気温は23度から25度、路面温度は34度から39度まで上昇した。
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1) キミ・ライコネン FIN フェラーリ F2008 1分20秒649
2) フェリペ・マッサ BRA フェラーリ F2008 1分20秒699
3) ルイス・ハミルトン GBR マクラーレン・メルセデス MP4-23 1分21秒192
4) ロバート・クビサ POL BMWザウバー F1.08 1分21秒568
5) ヘイキ・コバライネン FIN マクラーレン・メルセデス MP4-23 1分21秒758
6) フェルナンド・アロンソ ESP ルノー R28 1分21秒933
7) ネルソン・ピケ BRA ルノー R28 1分21秒936
8) デビッド・クルサード GBR レッドブル RB4 1分22秒118
9) 中嶋一貴 JPN ウィリアムズ FW30 1分22秒172
10) マーク・ウェバー AUS レッドブル RB4 1分22秒238
11) ニコ・ロズベルグ GER ウィリアムズ FW30 1分22秒266
12) ニック・ハイドフェルド GER BMWザウバー F1.08 1分22秒278
13) ジャンカルロ・フィジケラ ITA フォース・インディア VJM01 1分22秒383
14) エイドリアン・スーティル GER フォース・インディア VJM01 1分22秒548
15) ジェンソン・バトン GBR ホンダ RA108 1分22秒632
16) ティモ・グロック GER トヨタ TF108 1分23秒002
17) ヤルノ・トゥルーリ ITA トヨタ TF108 1分23秒141
18) ルーベンス・バリチェロ BRA ホンダ RA108 1分23秒353
19) セバスチャン・ベッテル GER トロ・ロッソ STR2B 1分23秒661
20) セバスチャン・ブルデー FRA トロ・ロッソ STR2B 1分23秒684
21) 佐藤琢磨 JPN スーパーアグリF1 SA08A 1分24秒278
22) アンソニー・デビッドソン GBR スーパーアグリF1 SA08A 1分25秒068

P1とP2それぞれのタイムシートはこちらの一覧表を参照の事。
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■ブリヂストン浜島ディレクター「路面温度の高さがタイヤ性能に悪影響」

この日は路面温度が午後には40度近くまで上昇した事もあり、各ドライバーは先週の4日間と比較してグリップを得る事に苦労しており、強風もあった事からマシンのバランス調整に苦しむチームも多かった様子だ。
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今回ブリヂストンは先週のカタルニア合同テストの時と同じくハードとミディアムの2種類のコンパウンドを提供しているが、この日のグリップの悪化についてブリヂストンのモータースポーツ・タイヤ開発部門のディレクターを務める浜島裕英氏は「今日は路面温度が先週(カタルニア合同テスト)よりも高かった事から、あまり有利な条件とは言えず、グリップが悪かったのでそれが全体的なラップタイムに影響を与えた。グレーニングについても先週より今日の方が発生が目立った」と説明した。

また、今回持ち込んだハードとミディアムのコンパウンド特性について浜島氏は「ミディアムの方がハードよりも若干グリップがいい。ただし、ミディアムはハードに比べて少し消耗が激しい様子」とコメントしている。
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■各チームの状況やコメント

以下に、スペインGP初日の各チームの作業状況やコメントなどを紹介する。

■初日はトラブル・フリーの好調フェラーリ勢
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スペインGP初日にトップタイムを飾ったのは午前に1分20秒649を記録した昨年度のF1チャンピオンであるフェラーリのキミ・ライコネンだった。また、チームメイトのフェリペ・マッサは総合2番手タイムとなる1分20秒699を記録しており、フェラーリの2名は1日目のタイムシートのトップ2を独占している。

この日は先週のカタルニア合同テストで準備したセッティングの確認作業を主に行ったというフェラーリ勢は、テクニカル・トラブルなどの問題は1日を通して一切抱えて折らず、非常に順調に初日の作業を終える事ができたとしている。

■ライコネン「新型フロントノーズは使っていない」
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初日の総合トップタイムをマークしたキミ・ライコネンは「今日は一切問題が発生しなかったので何より。まだ改善の余地は残るが車のバランスはとてもいいし、どちらの種類のタイヤを装着してもハンドリングは悪くない。新型のフロントノーズは何か特別な問題でも生じない限り使わない予定」と語った。

■マッサ「午後はタイムアタック時にコース上が混雑」
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この日が誕生日であり、ライコネンに次ぐ総合2番手につけたフェリペ・マッサは「今日は限界が近くミスを犯しやすい条件だった。午前はスピンして左のリアタイヤの一部分を削ってしまったので、最初のセッション中はあまり多くの走り込みは行わなかった。午後にタイムはさらに良くなったが、ソフトタイヤでタイムアタックを行った時にはコース上が混雑していた」と述べている。
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■ドメニカリ代表「初日は合同テストの内容を再確認」

また、フェラーリ代表のステファノ・ドメニカリは初日の内容について「先週にも4日間のテストを行っているので、今回は通常の1日目とは若干異なり、テストの中で仕上げたセッティングと2種類のタイヤ性能の再確認から着手した。1日を通してトラブルは全く発生しておらず、この日の内容には満足している。残りの2日間にも自信が持てる」とコメント。
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■初日の内容に満足できないマクラーレン、コバライネンは午後に立ち往生

フェラーリ勢に次ぐこの日の総合3番手タイムの1分21秒192を記録したのはボーダフォン・マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトン。チームメイトのヘイキ・コバライネンは総合5番手の1分21秒758だった。
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なお、コバライネンのMP4-23が午前中にオイル・ポンプが問題を抱えたため、チームはギア・ボックスを昼の休憩中に交換しているが、午後のセッション中にコバライネンはスロットル制御システムの故障により安全装置が作動した事からコース上にストップしている。

■ハミルトン「いいバランス・セッティングが見つかっていない」
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初日の総合3番手に立ったルイス・ハミルトンは「今日は2回のセッションを通して車のバランス調整に苦しんだ。オーバーステアがひどく、色々試したが大きな効果は得られていない。今日はずっと燃料を多く搭載して走行していたのでタイムはそれほど良くない。明日はもっと調子を上げられると思う」と、この日はセッティングが思い通りに進んでいなかった事を説明。

■コバライネン「マシン・トラブルに悩まされた1日」
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この日はマシン・トラブルに悩まされる事になったコバライネンは「今日は残念な1日だった。午前中は多くの周回を走り込む事ができていたが、ギアボックスのオイル・ポンプの故障で作業が中断した。午後はエンジンが突然パワーダウンしてしまい、それ以上作業を続ける事ができなかった。今晩に問題点を分析して明日のセッションに挑みたい」とコメント。

■ウィットマーシュCEO「2名のドライバーが揃って問題を抱えた初日」
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マクラーレン・チームのCEOを務めるマーティン・ウィットマーシュは初日の作業内容について「ヘイキにとってはマシンの故障により消化不良の1日目となってしまった。ルイスは終日オーバーステアに悩まされていたので、今晩はデータを分析して問題解決に挑みたい」と、この日はドライバー2名が揃って何らかの問題を抱えていたことを明かしている。


■1日目はスムーズに作業が進んだBMWザウバー
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フェラーリの2名とマクラーレンのハミルトンに次ぐ1日目の総合4番手タイムとなる1分21秒568を記録したのは、開幕から好調な走りを見せるBMWザウバーのロバート・クビサだった。チームメイトのニック・ハイドフェルドは15番手タイムの1分22秒278。
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BMWザウバーの2名は、この日は終日多くなトラブルに悩まされる事もなく順調に作業を進める事ができたとしている。

■クビサ「合同テストの時はレースに向けての準備ができなかった」
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この日の4番手につけたクビサは「今日は多くの周回を走り込めて有益な1日だった。先週のテストでは2009年仕様のタイヤをテストしていたので、今週末に向けての準備をあまり進める事ができなかったが、今日は2回のセッションを通して多くのセッティング調整とタイヤ評価を進める事ができた」と1日目の内容に満足するコメントを残した。

■ハイドフェルド「課題は車のバランス」
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この日はタイムシート上のポジションはあまり高くなかったニック・ハイドフェルドは、車のバランスに関してまだ課題を抱えている様子だ。「個人的な見解を述べれば今日はまあまあの内容だった。特にトラブルが何もなかったので計画通りに作業は進んでいる。バランスに関してはまだ完璧とは言えないが、明日は改善できる筈」とハイドフェルド。
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■ウィリー・ランプ「ロングラン時のタイヤ性能強化に作業を集中」

BMWザウバー・チームのテクニカル・ディレクターを務めるウィリー・ランプは1日目の作業内容について「先週はここで4日間テストしているが、今日は気象条件が完璧だったので多くの作業を今回も行った。通常の金曜日と同様に今回もレースの準備を行い、特にロングランでのタイヤ性能に関する作業に集中した」と説明している。
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■2名のドライバーが揃って上位につけた事を喜ぶルノーF1チーム

1日目の総合6番手は1分21秒933を記録したのは、先週のカタルニア合同テストでは4日間の総合トップタイムを記録していたINGルノーF1チームのフェルナンド・アロンソだった。今回はチームメイトのネルソン・ピケもアロンソに続き総合7番手タイムとなる1分21秒936を記録しており、ルノー勢は初日から好調な様子だ。
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2名は大きなトラブルに見舞われる事もなく好調な1日を過ごし、多くの周回数をこなして先週の4日間に仕上げたセッティングの微調整とタイヤの評価を行っている。

■アロンソ「今日の内容と結果には満足」
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この日の総合6番手につけたフェルナンド・アロンソは、「今日は先週のテストの続きから作業に着手し多くのデータを収集する事ができた。先週と今日の気象条件は大きく異なり、風が強くグリップがあまり良くなかったのでそれに慣れる必要はあったが、全体的に今日の作業内容と順位には満足している」とコメント。

■ピケ「最初から車の感触がいい」
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初日からタイムシート上の好位置につけた今年度のF1ルーキーの1人であるネルソン・ピケは「今日の内容にはすごく満足。車の感触が良く、多くのセッティングを試しながらタイヤの評価を行いいい結果が得られている。多くのデータが手に入ったので、これを元に明日の予選に向けての準備がうまく進められると思う」と上機嫌だ。
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■パット・シモンズ「2台が上位につけて気分が良い」

ルノーF1チームのエンジニアリング・ディレクターを務めるパット・シモンズは、この日の作業内容について「先週にテストを行ったばかりだが、あの時は天候が今ひとつだったので今日もやるべき作業は多く残っていたし、そのため今日は通常の初日とは異なる作業内容となった。2台の車がタイムシートの上位につけるのを見るのはどんな時でも気分が良い」との感想を述べた。
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■デニス・シュヴリエ「まだライバルたちとの力関係は不明」

2名のドライバーが揃って上位につけた事に喜ぶルノー・チームだが、エンジン・トラック・オペレーション責任者のデニス・シュヴリエは「確かにチームは大きく前進しているが、他のチームとのタイム差は小さいので、自分たちが他と比べてどの程度のレベルに到達しているかを正確に把握する事はまだ難しい」と慎重なコメントを残している。


■Q3進出を狙うレッドブル
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レッドブルのデビッド・クルサードはこの日の総合8番手タイムとなる1分22秒118、チームメイトのマーク・ウェバーは総合10番手の1分22秒238を記録している。
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クルサードは先週の合同テストの時とは路面コンディションがこの日は大きく異なった事を強調し、ウェバーは2日目の予選に向けて自信のコメントを1日目の走行後に残している。

■クルサード「テストの時とは大きく異なる走行条件」
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前回のテストの時との走行条件の違いについてクルサードは「先週のテスト時は路面の状態があまり良くなかったので、改めて今回はこのコースでいい経験ができた。先週もタイヤに関するデータを多く収集してはいたが、あの時は今日よりも温度と湿度が高く、ダウンフォースの設定レベルも異なっていた。気温が暖かい日は酸素の燃焼効率が悪く馬力が若干落ちるので、今日の車の感触はテストの時と異なる」と説明。

■ウェバー「明日はQ3に進出できると思う」
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午前中には若干メカニカル・トラブルを抱えたものの、総じて好調な1日だったというウェバーは「テストの時の残作業を今日は行う事ができた。先週のテストで使用した新型エアロパーツの全てを今日は装着して走ったが、全てがうまく機能している。午前中は小さな問題が発生したが、午後は一切トラブルはなかった。今日は日曜日のレースに向けての準備に作業を集中したが、車はすごく満足できる状態にある。簡単ではないが、明日はQ3まで到達できると思っている」と、2日目に向けての自信を示した。


■ウィリアムズ、満足する中嶋選手と不満げなロズベルグ
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スペインGP1日目ウィリアムズは中嶋一貴選手が初日の総合9番手タイムとなる1分22秒172、ニコ・ロズベルグは総合11番手の1分22秒266を記録している。
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この日、2名のドライバーは日曜日のレースに向けて2種類のタイヤの評価を行う中、先週の合同テストで仕上げたマシンのセッティングを、今回のカタルニア・サーキットの暖かい気象条件に合わせるための微調整を施したという。なお、中嶋選手は初日の内容にはほぼ満足できたとしているが、ロズベルグの方は1日目の車の仕上がり状況にはやや不満を感じている様子だ。

■中嶋選手「初日の内容に好感触」
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初日はチームメイトのタイムを上回った中嶋選手は「今日はいい1日だった。午前と午後のそれぞれ2回のセッションで異なるセッティングを施したが、予選に向けていい方向性がつかめた。夕方にも少し作業は必要だが、明日のための準備はうまく進んでいる」と、1日目の作業結果に好感触を示している。
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■ロズベルグ「車のバランスに課題」

初日の順位は11番手とやや低いポジションに終わったロズベルグは「午前はあまり作業はうまくいかなかったので、午後にはセッティングを一度元に戻す事になってしまった。車の感触はその後すぐに良くなったが、まだいくつかバランスに関しては問題が残っているのでそれを解消していく必要がある。先週のテストの時とは路面コンディションが大きく異なるので、明日の予選の前にさらにセッティングには調整を加えておきたい」と、まだ車のセッティングにはあまり満足できていない様子のコメントを残した。
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■サム・マイケル「マシンの信頼性に関しては問題なし」

ウィリアムズのテクニカル・ディレクターを務めるサム・マイケルは初日の作業内容について、「午前中は若干苦労したが午後は好調だった。ニコの車には今回新しい事を試したが、期待通りの効果が得られなかったので午後のセッションの時には以前の状態に戻す事にした。信頼性については一切問題は発生していないので、このまま予選に向けての作業を続けたい」と説明。


■マシンの進化に満足するフォース・インディア
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スペインGP1日目のフォース・インディアは、ジャンカルロ・フィジケラがここまでの総合13番手タイムの1分22秒383、エイドリアン・スーティルはチームメイトに次ぐ総合14番手タイムの1分22秒548を記録した。
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午前のセッション中、2名は先週の合同テスト中に仕上げたセッティングのマシンにハードタイヤを装着してロングランを実施し、午後には2日目の予選に向けてセッティングの微調整を行っている。

■フィジケラ「車のバランスには満足」
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午後の内容に満足できたというフィジケラは「午後は車のバランスが特に良かった。午前はアンダーステアが激しかったが、これは先週のテストの時と路面条件が大きく異なった事が原因。グリップが悪くホイールスピンも多かったので朝は少し苦しんだが、午後の状況には満足できているし、いい方向性が得られていると思う」とコメント。

■スーティル「確実に過去3戦に比べてマシンは進化している」
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この日の14番手となったエイドリアン・スーティルは「そんなに悪くはない1日だった。テストの時とは路面条件が異なり、グリップがあまり得られなかったにもかかわらず午前はいい感じだったし、午後にはさらに調子があがった。また、午後に新品のタイヤを装着した時の車のバランスもよくとても満足している。しばらくしてから風が強くなったがロングランの時も好調だった。一番最後のアタックの時は予想外に風が強くなり、その状況の変化に対応しきれなかったが、着実に過去の3戦と比較して改善が進んでいる」とコメントしており、ここまでのマシンの開発状況には深く満足できている様子だ。
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■マイク・ガスコイン「予想以上に好調」

フォース・インディアのチーフ・テクニカル・オフィサーを務めるマイク・ガスコインは「特に大きなメカニカル・トラブルもなく、作業のはかどる1日だった。今日はサーキットのグリップが良くなかったが、両方の種類のタイヤ評価と車のセッティング作業は進んだ。午後は温度が上がって風も強くなったが、自分たちの競争力は予想以上に上がっているし、いい週末が過ごせると思う」と述べ、週末の残りの戦いに向けての期待感を示している。
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■マシンのバランス調整を急ぐホンダ

この日のホンダ勢は、先週の4日間のカタルニア合同テストで性能検証を行った最新のエアロパーツを導入し、ジェンソン・バトンは1日目の15番手となる1分22秒632、ルーベンス・バリチェロは18番手の1分23秒353を記録している。
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バトンとバリチェロは、午前中は路面温度が上がるまでの間はしばらく走行を見合わせたが、温度条件が良くなった午後にはレースに向けてのセッティング作業を実施した様子だ。
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■バトン「ドライ・コンディションに恵まれて嬉しい」

前回のテストでは豪雨となった悪天候の最終日を担当したジェンソン・バトンは、「先週のテストは悪天候に見舞われてあまり走れていないので、今日は新開発のパーツを装着した車で走れて嬉しかった。バランス調整に苦しみ、まだいいセッティングは見つかっていないが、明日は大丈夫だと思う。バーレーンでは多くの改善を車に施す事ができたので、今回も予選でトップ10入りを狙いたい」と、この日の良好なコンディションに満足し、2日目の予選に向けての自信を示している。
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■バリチェロ「テストの時の感触が取り戻せていない」

先週のテストでは4日間の総合3番手タイムを記録して車の改善状況に満足していたルーベンス・バリチェロだが、この日は思い通りの状態にマシンを仕上げる事はできていない様子だ。「今日の作業の目標は、先週のテストと時と同じような車の感触を再現する事だったが、状況は厳しかった。今日の車のバランスはまったく先週とは感触が異なったので、今晩はデータを分析して原因を探る予定。テストでは自信を持つ事ができていたが、予選までにはまだ多くの作業が必要」とバリチェロ。
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■スティーブ・クラーク「残りの2日間も車のバランス調整に取り組む」

ホンダのレース・エンジニアリング責任者を務めるスティーブ・クラークは「先週のテストの時とは気象条件が異なるので、明日以降もマシンのバランス調整を続ける必要がある。チームは確実に進化を続けているが、今年は競争が激しいので第1予選を通過するのにも最大限の集中力が必要。明日の目標は2名のドライバーが揃ってトップ10以内に進出する事」とコメント。
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■初日はバランス・セッティングに苦戦したトヨタ勢

パナソニック・トヨタ勢は、他の多くのチームと同様に今回から大幅に改良の進んだ新型エアロ・パッケージを導入しており、フロント・ウイング、エンジン・カバー、リアホイールのリムカバーなどが新しくなっている。
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初日2回のセッションを終えてのティモ・グロックのタイムは総合16番手となる1分23秒141、ヤルノ・トゥルーリのタイムは総合17番手の1分23秒002だった。
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■グロック「終日バランス調整に苦戦」

初日は車のバランス調整に苦しんだというティモ・グロックは「先週のテストの時と比較して全体的にグリップが不足していたので、今日は正しいバランスを見つけるのに1日の大半の時間を費やす事になった。だいぶ状態は良くなっているが、明日の予選とレースまでには多くの作業が必要となる」とコメントしており、先週のテストで仕上げたセッティングがこの日はうまく機能しなかった事を明かしている。
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■トゥルーリ「強風の影響で作業が難しかった」

また、午後の強風に苦しんだというヤルノ・トゥルーリは、「今日は少し苦しんだ。強風の影響によりセッティングが難しくなったので、これから1日目のデータを分析して明日に向けて必要となる改善点を理解しておく必要がある」とコメント。
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■ディーター・ガス「順位で見るほどに悪い状況ではない」

トヨタのチーフ・エンジニアを務めるディーター・ガスは、「先週のテストが好調だっただけに、今日は期待はずれだった。ただ、タイムシート上の順位ほどに悪い状態だとは思っていないし、車の仕上がりについてはあまり心配はしていない」と述べ、2日目以降の巻き返しに期待感を示している。
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■今回のスペインGPまではSTR2Bを使用する計画のトロ・ロッソ

先週の合同テストではトルコGPからの投入を計画している2008年型車両のSTR3が事故により大破し、結局は半日しかカタルニアでの走行はできていないトロ・ロッソ勢は、この日からは当初の予定通りマシンをSTR2Bに戻している。
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チームの2名のドライバーのスペインGP1日目のタイムは、セバスチャン・ベッテルが総合19番手タイムの1分23秒661、セバスチャン・ブルデーは総合20番手タイムの1分23秒684だった。

■ベッテル「今週も厳しい戦い」
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カタルニアのコースは良く熟知しているものの、先週の合同テストでは1日も走行できていないセバスチャン・ベッテルは「順調な1日だった。タイムに結果は表れていないものの、今日の午後には進歩が得られている。初日の順位だけでは自分たちと他のチームとの力関係は分からないが、今週も厳しい戦いになるのは間違いないので、明日も頑張り続けたい」とコメント。
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■ブルデー「ライバルたちの車両はさらに進化」

先週の合同テストではSTR3を大破したものの、幸い本人は無傷だったセバスチャン・ブルデーは、再びSTR2Bに車を戻しての感想として「他のチームが新型パーツを投入して大きく前進しているので、自分たちはその中であまり競争力が高くない状態にある。厳しい戦いになりそうだが、予選では燃料を軽くしてどこまで戦えるか様子を見たい。Q2には進出できるかもしれない」と述べており、他のチームと比較しての車の基本性能の違いには落胆している様子だ。
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■スーパーアグリ

マグマ・グループとの資金提携に関する交渉が中断し、今後のレース活動の継続すら困難と一時は伝えられたスーパーアグリF1チームだが、今回のスペインGPには初日から無事に出場を果たす事ができている。なお、現在も他のスポンサー提携に関する協議は進行中だという。

この日のチームの2名のドライバーのタイムは、佐藤琢磨選手が21番手タイムの1分24秒278、午後にはブレーキに問題を抱えたアンソニー・デビッドソンは1分25秒068の22番手タイムだった。

■佐藤選手「チームの頑張りを誇りに思う」
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今年はチームの資金難により冬季シーズン中からあまり合同テストには参加できておらず、同様の理由から先週のカタルニア合同テストにも参加できていない佐藤選手は「通常は冬季テスト中にここでは何度も走るのだが、今年はそれができていない。だから再びカタルニアに戻ってこられた事を嬉しく思うし、難しい状況の中でもみんなの結束が固い事を誇りに思う。車のセッティングの改善を試みたがタイムは他のチームから引き離されているので、明日も懸命に頑張りたい。チームの全員が100%の力を出してくれている」とコメントし、難しい問題に直面したチームの中で、メンバー全員がモチベーションを切らさず必死に戦っている状況をアピールした。

■デビッドソン「精神的にも厳しい状況」
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また、佐藤選手のチームメイトのアンソニー・デビッドソンは「今はチームの全員にとって精神的に厳しい状況だが、それでも自分たちは前進を続けている。今日の車のバランスについては満足できているが、残念ながら午後のセッション中はブレーキに問題が発生してすごく深くまで踏み込まなければいけなくなった。この問題さえ解消できれば明日の予選は楽しみ」とコメント。

■グラハム・テイラー「メンバーの変わらぬ信念と決意に感謝」

スーパーアグリF1チームのスポーティング・ディレクターを務めるグラハム・テイラーは「午前はあまり改善は進まなかったが、午後は車とタイヤへの理解を深める事ができている。この大変な時期にもかかわらず、変わらぬ信念と決意を持って戦ってくれているチーム関係者の全員には深く感謝したい」と、厳しい状況の中で戦うチームのメンバー全員に向けての感謝の気持ちを表明した。

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