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中野選手、ワークスマシンデビュー戦で堂々の4位を獲得!
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  2008年8月18日

夏休み明けの第12戦チェコGPから今シーズンの終わりまで、来期の2009年型サテライト用ホンダRC212Vの開発責任を担い、レプソル・ホンダのダニ・ペドロサが今期使用している2008年型ワークスマシンとほぼ同仕様のワークス用ホンダRC212Vで戦う事になったサンカルロ・ホンダ・グレッシーニの中野真矢選手は、その昨日8月17日のブルノ・サーキットにおいて、表彰台まであと一歩となる今期自己最高位の4位を獲得するという理想的なワークスマシン・デビュー戦を飾った(中野選手へのワークスマシン供給の経緯はチェコGPプレビューレースの概況はチェコGP結果速報を参照の事)。
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■初のホンダワークスマシン、1日目からいきなり速かった中野選手
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夏休み前とは全く異なる特性のマシンに初めて先週のチェコGP初日に乗る事になった中野選手は、新マシンの初期セッティングを仕上げる上での時間の短さを事前に覚悟していた様子だったが、実際にセッションが始まってみると、ドライ・コンディションとなった1日目午前の最初のフリープラクティスではロッシとストーナーに次ぐ3番手タイムをいきなり記録。2日目の午前の雨のフリー・プラクティスでも4番手タイムを記録し、ドライとウェットの両方で2008年型ワークス・ホンダ・マシンへの高い順応性と結果を示した。
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■フリーは総合4番手、タイミングに左右された予選では8番グリッドを確保
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3回のフリー・プラクティスで総合4番手につけて挑んだ2日目午後の雨の予選では、セッション後半に豪雨となり、タイムアタックを行うタイミングが順位を大きく左右した事などから3列目となる8番グリッドの確保にとどまったが、中野選手は日曜日のレースには自信を示し、今期のアメリカGPまでの自己最高位である8位を上回る成績で完走する事を目標に今回のチェコGP決勝レースに挑んでいる。

■決勝スタート直後の残念な接触劇、その後は次々と順位を上げ堂々の4位
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8月17日午後の決勝レース、中野選手は8番グリッドからのスタート直後に他のライダーと接触して順位を4つ落とし、ポジションは12番手に後退したが、その後は年間タイトルを争った250cc時代を思わせる鋭いブレーキングと正確なライン取りを見せ、4ラップ目にはド・プニエ、5ラップ目にはペドロサを交わし、6ラップ目には一度は交わされたチームメイトのデ・アンジェリスを抜き返し、11ラップ目にはギントーリ、12ラップ目にはドヴィツィオーゾ、15ラップ目にはバーミューレン、16ラップ目にはホプキンス、18ラップ目にはウエストを交わして4番手に浮上。食い下がるウエストを一気に引き離すと残りの5周回をそのまま単独4位のまま走りきり、ロッシ、エリアス、カピロッシの3名から約4秒遅れてホンダ勢の最高位でチェッカーを受けた。
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■中野選手「レース序盤の接触が残念!」
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理想的なワークスマシン・デビューを飾った中野選手は、初めてのマシンで今回の成績に辿り着くまでの準備は決して楽ではなかったと説明している。ホンダでの初表彰台のチャンスを結果的に逃す事になったレース開始直後の他のライダーとの接触については残念そうだが、その後のポジション挽回劇には満足できている様子だ。
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「今日は新しいバイクでさらなる進歩を得る事ができましたが、この結果に辿り着くのはあまり楽ではなかったと言わざるを得ません。ブルノに到着した時にはテストデータが一切ない状態でしたからね。でも、その後にチームが本当にうまくセッティングを仕上げてくれたんです」と中野選手。

「このバイクに乗るチャンスを与えてくれたホンダとグレッシーニ・チームに感謝の気持ちを伝えたいです。今期ここまでの自己最高位を狙う上でも絶好の機会になりました」
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「レース開始直後に他のライダーと接触してポジションをいくつか落とした事だけは残念ですが、同時にその後に順位を挽回できて、最終的に4位で完走できた結果については満足できています」


■サテライト用RC212Vのトップはデ・アンジェリス「ストレートで勝てない」
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なお、中野選手のチームメイトのアレックス・デ・アンジェリスは、シーズン前半と変わらずサテライト用RC212Vでシーズン残りのレースを戦う。デ・アンジェリスは今回のチェコGP雨の予選では4番グリッドを獲得し、ウェットでの強さをアピールする事に成功していたが、レースではオープニングラップ中に13番手に後退、その後は攻めの走りでポジションを挽回し、最終的にはサテライト用ホンダマシンに乗るライダーの中での最高位となる8位でチェッカーを受けている。

「RC212Vのサテライトマシンに乗るライダーの中では最高位だったにしても、今日の目標はトップ6入りだったので、この結果にはあまり満足できていません」とデ・アンジェリス。
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「それほど目標から遠くはない成績でしたが、レース内容は自分の想像していたものからはかけ離れていました。不運にも1ラップ目に順位を落としてしまい、その後に何人かは追い抜きましたが、ストレートで速いその他のライダーたちからは距離をあけられてしまいました」

「明日はここで行うブルノ合同テストを最大限に活用して、次戦のサンマリノGPに向けて改善を進めておきたいです。自分にとっては特別な意味を持つグランプリですからね」


■グレッシーニ監督「新バイクの性能を理解していくのはこれから」
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サンカルロ・ホンダ・グレッシーニのチーム監督を務めるファウスト・グレッシーニは、調整時間が少なかった中での今回の中野選手の活躍に深い満足感を示し、今後は時間をかけてさらなる改善を進めていきたいと以下の通り喜びのコメントを残した。

「今日はチームの2名のライダーの両方にとって良いレースだったと思います」とグレッシーニ監督。

「真矢は新しいバイクと共に進化を遂げた事を証明して見せましたし、今回の4位という結果が彼の自信を今後大きく勢いづける事は間違いないと思います。今日からはこのバイクの理解を深めていくのに必要な時間が取れますから、今回の素晴らしいデビュー戦の内容をさらに大きく上回れる事を目標に改善を進めていきたいですね」
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「今日は非常に速く素晴らしい攻めの走りを見せてくれたアレックスの健闘も称えたいと思います。彼はRC212Vサテライトライダーの中では最高位を獲得しています」

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