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イギリスGP予選の概況とライダーコメント
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インテリマーク編集部
  2008年6月22日

第8戦MotoGPイギリスGPが、6月21日(土)に最終予選の日を迎えている。ここでは、朝から豪雨に見舞われたドニントン・パークにて行われたイギリスGP2日目のMotoGPクラスにおける午前のフリー・プラクティスと午後の予選の結果、ならびに全ライダーのコメントなどを紹介する。
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■MotoGPクラス午前のフリー・プラクティス3の結果

以下に、ドライ・コンディションに恵まれた初日のセッションとは異なり、朝から豪雨に見舞われフル・ウェット路面となった2日目午前のMotoGPクラスのフリー・プラクティス3(FP3)の結果を示す。FP3開始時の気温は11度、路面温度は13度と低く、湿度は78%だった。
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1) アンドレア・ドヴィツィオーゾ ITA JiRチーム・スコット RC212V 1分43秒957
2) ダニ・ペドロサ SPA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分43秒995
3) ニッキー・ヘイデン USA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分44秒526
4) アンソニー・ウエスト AUS カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分44秒528
5) シルバン・ギントーリ FRA アリーチェ・チーム デスモセディチ GP8 1分44秒817
6) ケーシー・ストーナー AUS ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP8 1分45秒031
7) アレックス・デ・アンジェリス RSM サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分45秒208
8) ホルヘ・ロレンソ SPA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分45秒372
9) バレンティーノ・ロッシ ITA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分46秒012
10) ベン・スピーズ USA リズラ・スズキMotoGP GSV-R 1分46秒046
11) クリス・バーミューレン AUS リズラ・スズキMotoGP GSV-R 1分46秒188
12) コーリン・エドワーズ USA ヤマハTech3 YZR-M1 1分46秒281
13) ジョン・ホプキンス USA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分46秒944
14) トニ・エリアス SPA アリーチェ・チーム デスモセディチ GP8 1分47秒685
15) ジェームス・トーズランド GBR ヤマハTech3 YZR-M1 1分47秒975
16) ランディ・ド・プニエ FRA ホンダLCR RC212V 1分49秒133
17) 中野真矢 JPN サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分50秒406
18) マルコ・メランドリ ITA ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP8 1分52秒571
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ドニントン・パークのサーキットレコード(レース中)は2006年にダニ・ペドロサが記録した1分28秒714、ベストラップレコード(予選タイヤ)は2006年にダニ・ペドロサが記録した1分27秒676。


■豪雨のフリー・プラクティス3を制したのはドヴィツィオーゾ

今回のイギリスGPにおける初のフルウェット・セッションとなったFP3を制したのは、MotoGPクラスの公式セッションにおいて初めてタイムシート上のトップの位置を経験したJiRチーム・スコットのアンドレア・ドヴィツィオーゾだった。
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ドヴィツィオーゾとチームは午前の豪雨を利用して、翌日のレースがウェットになる場合を想定したセッティング作業に取り組み、最大限の成果を発揮する事ができたとしている。なお、レースが雨になった場合には高いレベルの戦いができるだろうドヴィツィオーゾはレイン用セッティングに自信を示しているが、天気予報によれば本日6月22日の午後に行われる決勝レースはドライになりそうな雰囲気だ。


■午前中はMotoGPクラスのライダーが5名転倒
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ドライでもグリップが得られない事でも知られるドニントン・パークのウェット路面での滑りやすさはさらに有名だが、豪雨となったこの日の午前中は各クラスの転倒者が相継いでおり、MotoGPクラスではFP3の中でクリス・バーミューレン、中野真矢選手、ランディ・ド・プニエ、ジョン・ホプキンス、ジェームス・トーズランドの5名が濡れた路面にタイヤを滑らして転倒している。ちなみにド・プニエは1時間のセッションの中で2回転倒した。

■トーズランドは右ひざを打撲、ホプキンスは予選前に辛い状況に
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バーミューレン、中野選手、ド・プニエの3名は特に怪我は負っていないが、地元ライダーのトーズランドはハンドルバーに強打した右ひざを痛め、ホプキンスは前回のカタルーニャGPの転倒でひびの入った背骨を再び痛めている。


■MotoGPクラス午後の予選結果

以下に、MotoGPクラスのイギリスGP予選結果を示す。午前のフリー・プラクティス3と同じく午後の予選も雨の中で開始されたが、セッション中盤に雨はあがり、最後まで路面に多くの水は残ったものの、一部区間のアスファルトには乾いた部分が露出するというやや難しい路面状況となった。MotoGPクラスの予選開始時の気温は12度、路面温度は15度と午前のFP3開始時と大きく変わらず、湿度は81%だった。
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1) ケーシー・ストーナー AUS ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP8 1分38秒232
2) バレンティーノ・ロッシ ITA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分38秒881
3) クリス・バーミューレン AUS リズラ・スズキMotoGP GSV-R 1分39秒018
4) ニッキー・ヘイデン USA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分39秒270
5) コーリン・エドワーズ USA ヤマハTech3 YZR-M1 1分39秒601
6) アンドレア・ドヴィツィオーゾ ITA JiRチーム・スコット RC212V 1分39秒783
7) アンソニー・ウエスト AUS カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分39秒995
8) ベン・スピーズ USA リズラ・スズキMotoGP GSV-R 1分40秒244
9) ダニ・ペドロサ SPA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分40秒350
10) 中野真矢 JPN サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分40秒417
11) ジョン・ホプキンス USA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分40秒539
12) シルバン・ギントーリ FRA アリーチェ・チーム デスモセディチ GP8 1分40秒595
13) アレックス・デ・アンジェリス RSM サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分40秒667
14) ランディ・ド・プニエ FRA ホンダLCR RC212V 1分41秒110
15) マルコ・メランドリ ITA ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP8 1分41秒379
16) ジェームス・トーズランド GBR ヤマハTech3 YZR-M1 1分41秒751
17) ホルヘ・ロレンソ SPA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分41秒873
18) トニ・エリアス SPA アリーチェ・チーム デスモセディチ GP8 1分42秒933
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ドニントン・パークのサーキットレコード(レース中)は2006年にダニ・ペドロサが記録した1分28秒714、ベストラップレコード(予選タイヤ)は2006年にダニ・ペドロサが記録した1分27秒676。
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■完全復調のストーナーが2戦連続のポールポジションを獲得

午後のウェット・セッションとなった予選を制したのは、初日のドライ・セッションでも総合トップタイムを記録していたドゥカティーのケーシー・ストーナーだった。ストーナーのポールポジションは前回のカタルーニャGPに続く今期2度目の事だ。
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■ストーナー「マシンが格段に良くなったのでウェットでも安心して走れる」

先週のカタルーニャ合同テストでの調整以後、マシンの調子が格段に上がったと述べるストーナーは、ドライやウェットの路面コンディションに関係なく自信を持って走れるマシンに今は仕上がっていると以下の通り予選後にコメントしている。

「以前からウェット・コンディション用にはいいセッティングを持っていましたが、今日はさらに調子のいいものが見つかり、高速な周回も安定したリズムのまま気分良く走れました」とストーナー。
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「ウェットでもこのペースで走れて、後続とこれだけの差を開いてポールポジションが取れた事には本当に満足しています。ただ、今週末を通して何よりも自分たちにとって嬉しかったのは、昨日のドライ・セッションでも速く走れていた事ですね」

「バルセロナで施した作業のおかげでマシンは格段に乗りやすくなりました。以前よりもずっとスムーズに走れるようになったので、今日のウェットでも安心して攻め込む事ができたんですが、これはかなり重要な事ですよ」

「ここでは天気予報を一切鵜呑みにする事はできないので、一晩休んでから朝の様子を見たいと思います。天気がどっちになろうが自信はありますよ」
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■ロッシは38秒台に突入したがストーナーには大きく届かず2番グリッド

今回1列目の2番グリッドを獲得したバレンティーノ・ロッシは、セッションの終盤に大きく自己ベストを更新しストーナーに次いで1分38秒台に突入しているが、ポールポジションからは0.649秒の大差をつけられる結果となっている。
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■3番グリッドはバーミューレン、新エンジンのヘイデンは4番グリッド

1列目最後の3番グリッドを獲得したのは、ロッシが「悪天候のマジシャン」と呼ぶクリス・バーミューレン。セッションの前半にバーミューレンはストーナーと暫定ポールを奪い合っており、レインでの好調な走りを見せている。
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また、今回のイギリスGPから新型シャシーとニューマチック・バルブを搭載した新型エンジンを実戦投入したニッキー・ヘイデンは、セッションの序盤から終盤にかけて常に上位に食い込む好調さで2列目の最初となる4番グリッドを獲得した。ウェットでの新エンジンの調子についてもいヘイデン良好だったとコメントしている。
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■午前のウェットで好調だったドヴィツィオーゾは路面状況の変化に苦戦

なお、午前中のフルウェット・セッションでトップタイムを記録していたドヴィツィオーゾは、予選開始直後から路面状況の変化への対応が遅れて正しいタイヤが見つける事ができずにセッションの大半は低迷して苦しんだが、終盤には調子を取り戻し2列目となる6番グリッドを獲得している。
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■MotoGPクラス予選時の転倒者は午後に2回転倒したトーズランドの1名

予選中のMotoGPクラスの転倒者は1名、地元グランプリでの上位グリッド獲得への期待が高かったTECH3ヤマハのジェームス・トーズランドのみだった。
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■最初の転倒時にダメージを受けていたリアブレーキ

ドライでの初日と同様に、ウェットの2日目もセッティングの方向性を誤ったトーズランドは予選のセッションを通して苦しみ、調子のやや上がった終盤に最終コーナーでスロットル操作をミスしてハイサイドを喫し転倒。

その後は心配するスタッフをよそに転倒したメインマシンのまま再度タイムアタックを開始したが、転倒時にリアブレーキがダメージを受けていた事から9コーナー直前のリアブレーキ操作時にマシンが暴れてアスファルトに落下しており、午前中に痛めた右ひざに続いて左ひざも痛めてしまった。


■各ライダーの予選後のコメント
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以下に、2番グリッド以降の全ライダーの予選後のコメントを簡単に紹介する(ポールポジションを獲得したストーナーの詳細コメントは上の記事内を参照)。


■1列目

●2番グリッド)バレンティーノ・ロッシ フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1
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明日は1列目からのスタートがすごく重要だったから、この結果には満足している。ブリヂストンタイヤがウェットで好調なのは知っていたが、午前中はマシンのセッティングに問題を抱えていたのですごく不安だった。でも午後にセッティングを変更してからはすぐにバランスが改善されて、思い通りにスロットルを開けられるようになり楽しんで走れた。予選中は細かな調整を繰り返したおかげで周回毎に速く走れるようになったし、特に一番最後がいいタイムだった。あとは明日の天候を見てからタイヤを選択するだけ。ドライの場合はまだ確証の持てない部分が大きいが、いくつかいいアイデアはあるのでそれほど心配はしていない。今回は自分の200戦目のレースなので自分の経歴の中では重要な節目だが、今の気持ちとしては他のレースと何も変わらない。
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●3番グリッド)クリス・バーミューレン リズラ・スズキMotoGP GSV-R

1列目に戻ってこれて嬉しい!今年はこれが初めてだけど、そろそろこんな事があってもいい頃だと思っていた。チームはウェット用のマシンにすばらしい作業を施してくれた。午前中は小さなミスを犯して転倒し、走行時間をロスしてしまったので、午後はギャンブル・セッティングからスタートする事になったが、さっきも言った通りチームが素晴らしい武器を仕上げてくれていたので、走り始めた途端に好感触が得られた。明日がウェットならいいタイヤがあるし、ドライでも何本かの候補がすでにあるので、気象条件がどちらに転んでも競争力は発揮できると思う。後は天気の行方を見るだけ。
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■2列目

●4番グリッド)ニッキー・ヘイデン レプソル・ホンダ・チーム RC212V
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1列目の方が良かったが、4番グリッドもそんなに悪くはない。新型エンジンを雨の中で体験するのは今回が初めてだったが、ちょっとアグレッシブすぎる面はあるがコントロールできる範囲だったし感触も良かった。もう少し調整に時間をかけたいのは山々だが、すでにそんなに悪くはない。いずれにしても、まだタイヤの持久力や燃費などの面で不明な点は多い。午前はフルウェットで好調だったが、午後は路面が乾きかけてから速く走るのに苦しんだので、今後はこの部分をミシュランと改善していきたい。


●5番グリッド)コーリン・エドワーズ ヤマハTech3 YZR-M1
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午前はフロントの接地感がなく、まるでリアタイヤに腰掛けているような感触だったので、すぐにでもハイサイドを起こしそうな状態だったが、予選開始までにはマシンのセッティングを改善する事ができた。雨でのフロントタイヤの耐久性は全然問題ないし、リアタイヤにも満足できている。グリップも悪くないからフルウェットでもいいレースをする自信がある。ウェットでもドライでも表彰台は狙っていけると思う。


●6番グリッド)アンドレア・ドヴィツィオーゾ JiRチーム・スコット RC212V
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午前の豪雨のセッションでは、明日のウェットレースに向けて自分もチームも全力を尽くしたが、おかげで素晴らしい結果が得られた。決勝が本当にウェットになれば、かなりいいレースができると思う。午後は雨がやんだ途端にグリップの状況が極端に変わってしまった影響から正しいタイヤが見つけられずに苦しみ、なかなか上位に食い込む事ができなかったが、セッション終盤には調子を取り戻し6番手に浮上して2列目を最終的には確保できた。ドライならトップ集団についていけるペースで走るのは難しいが、ここではいいスタートも重要なので頑張りたい。


■3列目

●7番グリッド)アンソニー・ウエスト カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR
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トップ10圏内に戻ってこれて最高の気分。バイクの調子はいいし、ウェットでもドライでも良好。リアのトラクションをもう少し改善する必要はあるが、明日のレースは自信があるし、それほど大きなセッティング変更はもう必要ない。


●8番グリッド)ベン・スピーズ リズラ・スズキMotoGP GSV-R
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この結果にはかなり満足。もっと上のグリッドの方が良かったけどね!段階を踏んで着実に慣れていく必要があるのは分かっているが、調子はどんどん良くなっているので今も悪くない状況だと思う。明日の午前がウェットでレースがドライなら辛いが、優秀なスタッフがいてくれるのでなんとかなると思う。今日のウェットの結果にはみんな満足してくれていると思うし、初めて経験するグランプリの予選で10位は本当に嬉しい。このままさらに上を狙っていけるようにしたい。
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●9番グリッド)ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ・チーム RC212V

3列目からのスタートだからレースは難しくなった。ここは狭くて走行ラインも限られているので追い抜きは本当に難しい。一番の関心事項は天気だが、ドライならセッティングにすごくいい案があるし、タイヤも昨日の2時間のドライ・セッションの中で選択できている。ウェットでもマシンの感触は悪くなかったが、一部の他のライダーがすごく速くてペースも非常に良かったので、明日の午前のウォームアップで様子を見ていく必要がある。自分で選べるのならレースはドライの方がいい。体調的には昨日の転倒の影響から背中と手が今も痛むが、今日は少し回復している。
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■4列目

●10番グリッド)中野真矢 サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ RC212V
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午前は豪雨の影響でバイクの制御が難しく、軽く転んでしまったが幸い怪我はなかった。午後はバイクのセッティングを変更してからグリップが改善され、より速く走れるようにはなったが、予選の終盤にアスファルト上の水が減ってからはバイクの感触が悪くなってしまった。少なくとも朝の17番手という結果から見れば10番グリッドが確保できたのは進歩だったと思う。


●11番グリッド)ジョン・ホプキンス カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR
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信じられないほど滑りやすい路面状況だったので今回は本当にきつかった。バイクとブリヂストンタイヤは共に良好だが、午前中は背中に怪我を負った状態で転んでしまったので、正直言って今日の午後は辛うじて走っているような状態だった。本来ならもっと上が狙えるし、レースセッティングについてはウェットでもドライでも自信がある。


●12番グリッド)シルバン・ギントーリ アリーチェ・チーム デスモセディチ GP8
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路面に水がたくさんある時はバイクの感触がすごく良かった。午後の予選は路面が少し乾き始めたので午前のセッションの時ほど速くは走れなかったが、トップ10圏内も狙えそうな雰囲気だった。


■5列目

●13番グリッド)アレックス・デ・アンジェリス サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ RC212V
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予選は少し不運だった。ウェットでの本来の自分たちはもっと速い筈なのに、今日はリアのトラクションに問題があって加速時のホイールスピンが激しく、予選の最後までその問題を解決できなかった。自分たちの強みはブレーキングなので、リアのトラクションを改善できればいいレースができる筈。


●14番グリッド)ランディ・ド・プニエ ホンダLCR RC212V
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午前中は2回転倒した。2台のバイクを調整するのに時間を費やしたが、ウェットではマシンの調子を改善できなかった。午後はシャシーのセッティングを何点か修正したが、まだ完璧と言えるような状態じゃない。午前の作業時間のロスが予選結果に悪影響を及ぼしてしまった。


●15番グリッド)マルコ・メランドリ ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP8
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午前はうまく走れなかったが、いくつかセッティングを変更したおかげで予選までに状況は良くなった。セッションの終盤はポジションを上げようと攻め込んだが、高速区間ではリアのグリップが得られずホイールスピンがひどかった。低速区間ではフロントの感触に苦しみ思い通りのハードブレーキングができていない。ここは残念ながらウェットの時はいつも他のサーキットよりもグリップが得られず、難しい状況になるので、明日のレースはドライになって欲しい。ドライならもう少しいいセッティングを昨日見つけている。


■6列目

●16番グリッド)ジェームス・トーズランド ヤマハTech3 YZR-M1

写真セッション序盤の調子は良かったが、途中で作業の方向性を誤ってしまった。いくつか変更を加えてからは良い結果が得られなくなり、時間ばかりが過ぎてプレッシャーを感じ始めた。そんな中、最終コーナーで早めにスロットルを開けすぎてハイサイドを起こし、その時の転倒でリアブレーキがダメージを受け、次のアタック周回の9コーナーでリアブレーキを使った時にバイクから投げ出される結果に終わった。チームの誰かは走らない方がいいと忠告してくれてはいたんだけどね。このカテゴリーで16番グリッドは災難と言える。うまくいけばトップ6は狙えたのに本当に残念だった。両足のひざが少し痛い。午前の転倒ではハンドルバーに右ひざが当たり、午後の2度目の時は高速走行だったので身体を強打した。


●17番グリッド)ホルヘ・ロレンソ フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1
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午前中はすごく調子が良かったのに、午後は路面コンディションが変わってしまった。路面が乾き始めてからはすごく難しい状況になった。MotoGPでこんなに後ろの位置からスタートした事はないが、今回はそれを初めて経験する事になる。もう1回のドライのセッションが欲しかったが、もう明日に集中するしかない。今回はとにかく完走できれば上出来だと思う。転倒して終わるよりはよっぽどいいからね。着実に調子を上げていくようにすれば次戦のアッセンは大丈夫だと思う。昨日はあまりに多くの事を変更しようとしたが、不調の本当の原因は自分自身だったので間違いだった。今は悪い状況に陥っているが、遅かれ早かれ事態は改善できるので、今は落ち込んでいる場合じゃない。


●18番グリッド)トニ・エリアス アリーチェ・チーム デスモセディチ GP8
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今日は何もうまくいかなかった。午前のセッション終盤に調子を取り戻したつもりだったが、午後は路面が難しいコンディションになり作業が混乱した。本当に最後尾なんて嫌だ。明日のレースがドライになってくれれば状況はもう少し良くなると思うが、いずれにしても、可能な限りのポイントをチームに持って返りたい。

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