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2008年1月25日
セパン合同テスト初日に右の手のひらを骨折したダニ・ペドロサが、手術翌日の1月24日に初めて声明を発表している。
■ペドロサが手術翌日に記者会見
年明け初のMotoGP合同テスト初日となった1月22日、マレーシアのセパンサーキットにおいて48周回目を午後に走行中、11コーナーへのブレーキング時にフロントタイヤが滑り高速転倒を喫してマシンが炎上、右の手のひらを骨折してスペインへ緊急帰国したレプソル・ホンダのライダーであるダニ・ペドロサは、1月23日に手術を受けたバルセロナのデシェウス病院において24日に記者会見を行った。
■1月23日にバルセロナで2時間の手術、結果は良好
レプソル・ホンダ・チームの発表によれば、ペドロサがこの日の転倒時に強打した右の手のひらは中央部分の第2掌骨が3つに折れており、事故の晩に飛行機で母国のスペインに戻ったペドロサは翌日の1月23日にバルセロナのデシェウス病院において、MotoGPライダーの外科手術の権威として知られるハビエル・ミール医師による手術を現地時間の午後2時より受けている。
この手術は約2時間におよび、複数の断片となってペドロサの手の中にあった第2掌骨は、ミール医師によりチタンプレートと7本の金属ネジにより1本に固定され、手術は何の問題もなく無事に成功している。
■ミール医師「最新式のチタンプレートを使用、回復時期は不明」
ペドロサの今回の手術を担当したハビエル・ミール医師は、この会見の際に処置の内容と今後の回復についての見解を以下の通りコメントしている。
「手術の内容は、基本的に骨を元の形に戻し、7本のネジとチタンのプレートで固定するというものでした」とミール医師。
「今回使用した新品のプレートとネジは今回のような骨の手術専用に開発されたものであり、折れた部分を固定するように配置しました。この最新型のプレートは低接触型と呼ばれ、骨の早期回復を助ける効果があります」
「ペドロサは72時間以内にはリハビリを開始できるようになるでしょう。今回のような骨折の場合、一般的な患者であれば最底でも回復期間に6週間は必要となります。ただ、トップ・カテゴリーで戦うスポーツ選手の場合は驚異的な回復の早さを見せる場合がありますので、彼がチームに戻ってバイクに乗れる時期がいつになるかはまだ不明です」
■ペドロサ「バイク上に何らかの問題」
1月24日の会見の席に右手を厳重に固定した姿を見せ、小排気量時代の両足首骨折に比べれば今回の怪我は大した事はないと述べるダニ・ペドロサは、22日の転倒の原因にはバイク上に何らかの問題があったのではないかとする以下のコメントを残した【スペイン語音声】。
「今はとにかく早く良くなりたいですし、すごく短期で回復すると信じています」とペドロサ。
「手術はとてもうまくいきました。ミール先生とスタッフの方々はいつも通り素晴らしい治療をしてくれましたし、このデシェウス病院で最高の手当を受ける事ができていますから、これにより回復は急速に進むと思います」
「今後の流れが怪我の具合に左右される事は間違いありませんが、もうしばらくすれば、残りの合同テストにいつから復帰できるか分かる筈です。今回の怪我よりも以前に足首を負傷した時の方がよっぽど深刻でした。あの時は回復にすごく時間がかかりましたからね」
「転んだ時はすごいスピードが出ていましたが、転倒を予期させるような前触れは何一つなく、ブレーキに触っただけなのに転んだんです。あの日は2回転んでいますが、両方ともバイク上に何らかの問題があったのではないかと考えていますし、今はメカニックたちが転倒時の記録をデータを見ながら確認しています」
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