|
|
|
|
中野選手「アメリカ人からラグナのシークレットラインを学びたい」 |
|
|
|
|
2006年7月21日
7コーナーから8コーナー(TURN8:コークスクリュー)にかけて、上り坂のストレートから左に猛烈な勢いで飛び込む完全ブラインドコーナーだった悪名高いラグナ・セカの有名な丘は、今年から頂上付近が削られるなどの安全対策が施されている。
この「TURN8」が邦題となるMotoGP映画のプロモーション活動として、リズラ・スズキのジョン・ホプキンスとカワサキの中野真矢選手は、今週の火曜日に米国ロサンゼルスのチャイニーズ・シアターの前で行われたアメリカGPプレイベントに参加している。
立体的なコースレイアウトであり、直線のあまりない3.6キロメートルの短い全長のサーキットは、最高速度や上限加速があまり重視されない事から、トップエンド・パワーに苦しむ事が時々見られるカワサキ勢やスズキ勢のマシンにとって、活躍の期待ができるサーキットの1つと言えるだろう。
ここでは、ブリヂストンユーザーであるリズラ・スズキとカワサキ・レーシング・チームの、本日(現地時間は明日の午前)7月21日より開催されるアメリカGPに向けてのコメントを紹介する。
■リズラ・スズキ、ホプキンスの地元GP、クリスはSBKで連勝
リズラ・スズキチームは今期のここまでに2回のポールポジションを含む5回の1列目スタートを獲得している。他のレギュラーライダーよりもラグナ・セカに詳しい2名のライダーは、今期初の表彰台獲得をアメリカGPで実現する構えだ。
英国移民の両親を持ち、カリフォルニア州で生まれたリズラ・スズキのジョン・ホプキンスにとって、モンテレー郡のラグナ・セカ・サーキットは地元のサーキットだ。彼の実家は今でもカリフォルニア州にある。
また、今回のアメリカGPでは、リズラ・スズキのMotoGPルーキーであるクリス・バーミューレンは、250ccからのステップアップ組のルーキーたちとは異なり、恒例のコースレイアウト学習をする必要がない。SBK出身のクリスにとってのラグナ・セカはただ経験済みのサーキットというだけではなく、2004年のレースをダブルウインで飾った相性の良いサーキットだ。
リズラ・スズキ・チーム監督のポール・デニングは、期待の持てるグランプリだと語る。
「アメリカGPは疑う余地もなく、GPカレンダーの中で好成績を残せる可能性が非常に高いサーキットの1つです。」とデニング監督。
「ジョンのエンジンは今回のグランプリに向けてフル回転しています。サーキットまで応援に来てくれるアメリカのファンと家族の前で、最高の走りを見せようと非常に張り切っていますよ。」
「クリスもまた、ラグナへの期待は大変大きいです。SBK時代にダブルウインを遂げていますから、いい走りができる事を彼も楽しみにしています。」
「今週が夏休み前の最後のレースになりますので、リズラ・スズキと他の全てのスポンサーやファンのために、チームの全員が高い成績を残そうとスロットル全開で必死に働きますよ。」
■カワサキ、中野選手はライン取りに集中、ド・ピュニエはコースを下見
昨年に初めてラグナ・セカを経験したライダーの中では上位の9番手という成績を残したカワサキ・レーシング・チームの中野真矢選手は、今年も難易度が高いとされるラグナのライン取りの攻略に向けて意欲を燃やしている。
また、250ccからのステップアップ組のMotoGPルーキーであるランディー・ドピュニエは、今週の水曜日に自身初のサーキットとなるラグナ・セカに出向いて、コースレイアウトの下見を行ったようだ。
■中野選手「アメリカ勢のシークレットラインを背後から学ぶ」
昨年までに攻略できていない部分のライン取りを今年のラグナ・セカでも続けると述べる中野選手は、フリー・プラクティス中にアメリカ勢のライン取りを観察したいとコメントしている。
「去年はいくつかのコーナーを速く走れるラインを見つけましたが、まだ何か足りないと思いますので、今回はそれに集中したいと思っています。」と中野選手。
「多分一番いいのは、プラクティスの間にアメリカ人の誰かの後ろにつく事でしょうね。彼らはこのサーキットで速いラップタイムを刻む上での秘密(シークレット)を良く知ってますから。」
「12ヶ月前に走った経験から言えば、ラグナではチャンスがあると思います。各コーナーで速度を維持する必要はあっても、ここは決してパワー・サーキットではありません。」
「全体的にみて、Ninja ZX-RRの特性に合うサーキットだと思います。ここで今週いい結果を残してから夏休みに突入したいですね。」
■ド・ピュニエ「ラグナは自分のライディング・スタイルに合いそう」
カワサキ・レーシング・チームのフランス人ルーキーであるランディー・ド・ピュニエは、水曜日の午後にコースの下見を行った上で、早くコークスクリューを実際に走ってみたいと語る。
「250ccクラスはラグナでレースがありませんでしたから、まだここを一度も走った事がありません。でも、今日(水曜日)の午後に下見をしてみた限りでは、コースレイアウトは自分のライディング・スタイルに合っていると思いました。」とド・ピュニエ。
「ラグナ・セカの特徴はフランスの南にあるレデノン・サーキットとそれほど違いませんし、そこでは何年か前のフランス選手権でいい成績を残しましたから、今週末も同じような走りができる事を期待しています。」
「下見をしただけではNinja ZX-RRで実際にどんな感じがするかを予測するのは困難ですが、すぐに金曜日のプラクディスも始まりますのでその時になれば分かると思います。」
「コークスクリューを走るのが特に楽しみですね。下見で走り抜けた時もすごく変わったコーナーに感じましたから、実際にバイクで走ってどんな感じになるかすごく興味がわきました。」
「サーキット全体を学習するのに4時間コースを走れますね。日曜日にはいい結果を残して気分良く夏休みを迎えたいです。」
|
|
|
|
|
|
|
|
|