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カタルーニャGP決勝 第一コーナーの惨劇
IntelliMark記事
2006年6月19日

6月18日、MotoGPクラスの決勝レースが、スペインのモントメロにあるカタルーニャ・サーキットの10万7千624人の観衆の前で行われた。

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多くのライダーやチームは決勝日の雨を心配していたが、天気予報は大きく外れ、午前のウォームアップと午後のレースは明るい陽射しの中で行われている。MotoGPクラス決勝時点の気温は27度、路面温度は47度、湿度は21%となり、ほぼ前日の予選とコンディションは同じだ。

ブリヂストンが苦手とするカタルーニャ・サーキットだが、前日の予選では1列目から2列目までにブリヂストン勢が4つのグリッドを確保しており、さらに各ライダーがレースタイヤについても好感触を示している事から、今年のブリヂストン・タイヤの進化がレースでも期待できる状況にある。

■スターティング・グリッド

1列目ポールポジションは、新型シャシーの熟成が進むキャメル・ヤマハのバレンティーノ・ロッシ2番グリッドには新仕様のエンジンを前回のムジェロでテストしていたリズラ・スズキのジョン・ホプキンス

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3番グリッドにはチーム・ロバーツのケニー・ロバーツ・ジュニアがつけており、レースウイーク初日からのマシンの好調さを予選タイヤでも問題なく発揮している。

2列目4番グリッドにはリズラ・スズキのクリス・バーミューレン。これはMotoGPルーキーのクリスにとって、ドライ路面での予選で獲得した最高順位となる。5番グリッドにはレースタイヤの仕上がり状態に自信を示すカワサキの中野真矢選手。6番グリッドには現在のポイント・リーダーであるドゥカティーのロリス・カピロッシ。

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3列目7番グリッドにはレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデン、8番グリッドにはホンダLCRのMotoGPルーキーであるケーシー・ストーナー、9番グリッドには今期2回の優勝経験を持つフォルツナ・ホンダのマルコ・メランドリ。

MotoGPルーキーでありながらポイントランキングの3位につけるレプソル・ホンダのダニ・ペドロサは予選中の走行計画に失敗して4列目11番グリッドからのスタート。

前回のイタリアGPで復調を宣言したドゥカティーのセテ・ジベルナウは予選で振るわず5列目13番グリッド、コニカミノルタ・ホンダの玉田誠選手は同じく5列目の15番グリッドからスタートする。

■オープニングラップの1コーナーで大事故が発生

シグナルが消え、各ライダーが1コーナーに向けて一斉に加速する中、ホールショットを奪ったのはホンダLCRのケーシー・ストーナー。その後ろにはキャメル・ヤマハのバレンティーノ・ロッシ、カワサキの中野選手が続く。

ここでアクシデントが発生する。5列目から追い上げたドゥカティーのセテ・ジベウルナウのバイクが右側を走行していたチームメイトであるカピロッシのバイクに接触し、後輪から宙を舞って時速200km/hで転倒。この煽りでカピロッシはさらに右側を走行していたフォルツナ・ホンダのマルコ・メランドリに接触し2台共に転倒した。

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(写真提供:motogp.com)

■連鎖事故にはこりごりのド・ピュニエ、引きずられるメランドリ

写真また、カワサキのランディー・ド・ピュニエはセテ・ジベルナウの暴れるバイクを避けて自らグラベルに飛び込み難を逃れている。フランスGPでの経験が役立ったようだ。

事故はさらに連鎖し、アスファルトを滑るマルコ・メランドリの身体とバイクはレプソル・ホンダのダニ・ペドロサとリズラ・スズキのジョン・ホプキンスに接触し、3人揃ってグラベルに転がった。

この事故でジベルナウ、カピロッシ、ド・ピュニエ、メランドリ、ペドロサ、ホプキンスの計6人のライダーが1コーナー横グラベルに投げ出されレースは赤旗中断。仕切り直しとなった。カピロッシとメランドリは転倒時に意識を失っている。

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(写真提供:motogp.com)

■骨折はセテ・ジベルナウのみ

ジベルナウは左の鎖骨を骨折しており、翌日には手術を行う予定だ。意識を取り戻したカピロッシは昨年のフィリップアイランドで負った肺の内部が出血する症状の再発が疑われていた。

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長く意識を失っていたマルコ・メランドリは左肩を脱臼し、脳震盪により事故当時の記憶を失っているが、現在では意識を取り戻しコメントができる状態にあるようだ。

写真■検査の結果、カピロッシの身体に問題は無し

カピロッシとメランドリはヘリコプターでバレセロナ市内の病院に搬送され、さらに細かい精密検査を受けているが、カピロッシの臓器に出血の形跡は見つからず、今週のオランダGPでのレースに出場できる可能性が高くなった。

尚、ジベルナウは一人だけ近くのメディカルセンターに運ばれたが、彼を運ぶ救急車は病院への移動中にバスと交通事故を起こしている。幸いその事故による怪我人はないようだ。

■仕切り直し後に再びトラブル、火の消えるスズキと熱いカワサキ

事故から30分後にレースは再開され、負傷した3名を除く16名のライダーがウォームアップ・ラップをすませて再びスターティング・グリッドに並んだ。

シグナルが点灯しレース開始と思われた直後、ここで再びアクシデントが発生する。

スズキGSV-Rのエンジンがストールし、必死に合図を送る2列目4番グリッドのクリス・バーミューレンのバイクがコース外に外されると、今度は隣の5番グリッドでカワサキのZX-RRがオーバーヒートを起こし走行不能となった。

ここでシグナルが点滅に変わり、再びウォームアップ・ラップに。バーミューレンはバイクの再始動に成功してウォームアップに加わる。遅れて中野選手もセカンド・バイクに素速く乗り換えてウォームアップに間に合い、1周を終えて再び5番グリッドに。

■3回目のシグナル点灯

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シグナルが消え、ライダーは一斉に1コーナーに向かった。今回もホールショットを奪ったのはホンダLCRのケーシー・ストーナー。その後ろにはスズキのジョン・ホプキンス、レプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンが続く。

■メランドリを心配し、集中力を欠いて出遅れるロッシ

1コーナーを抜け出したのは順にトップのストーナー、2番手のホプキンス、3番手のヘイデン、4番手のチーム・ロバーツのケニー・ロバーツ・ジュニア、5番手に中野選手、その後ろにバレンティーノ・ロッシ。ストーナーは猛加速で2番手のホプキンスとの差をいきなり0.5秒まで広げている。

オープニンラップの中盤、中野選手はロッシに交わされ一つポジションを落とし6番手に。玉田選手は9番手を走行。

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2ラップ目、1コーナー出口で2番手のジョン・ホプキンスにヘイデンが並びかけてホプキンスの前を奪い、逃げるストーナーをヘイデンが追いかける。

コース中盤で中野選手はクリス・バーミューレンにも交わされ7番手に後退。5番手のバレンティーノ・ロッシは前を行くジュニアのインを窺うように走行。

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3ラップ目、トニ・エリアスが中野選手を交わして7番手に浮上。

■トップをハイペースで維持するストーナー

4ラップ目、先頭集団は8人となり、ストーナー、ヘイデン、ホプキンス、ロバーツ・ジュニア、バレンティーノ・ロッシ、バーミューレン、エリアス、中野選手が1列に規則正しく並んでいる。その後方には9番手の玉田選手。

ここでバレンティーノ・ロッシはロバーツ・ジュニアを交わし4番手に。続いてロッシはホプキンスの後ろにつけて3番手を狙う。

■粘るホッパー

5ラップ目のホームストレート、並びかけるロッシをホプキンスが1コーナーでオーバーラン気味になりながら抑えた。ロッシは繰り返しホプキンスに仕掛けるが、ホプキンスはしっかりとこれも抑えている。

前方ではニッキー・ヘイデンが0.5秒前のケーシー・ストーナーを追うが差はあまり縮まらない。

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玉田選手はレプソル・ホンダのダニ・ペドロサとキャメル・ヤマハのコーリン・エドワーズに抜かれて11位に後退。

■着実に順位を上げて上位を目指すペドロサ

6ラップ目、8番手の中野選手の0.1秒後方に9番手のダニ・ペドロサが迫る。ジョン・ホプキンスはロッシの攻撃をかわし続けながら走行していたが、ロッシはブレーキングを遅らせてコーナーの奥に飛び込み、それについていけないホプキンスを交わして3番手に浮上した。

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順位は先頭からストーナー、ヘイデン、ホプキンス、ロッシ、ロバーツ・ジュニア、バーミューレン、エリアス、中野選手、ペドロサ。

■ニッキーにプレッシャーを与えるロッシ

7ラップ目、ロッシはファーステストを記録しながらヘイデンの真後ろに迫る。激しい追い上げを見せるダニ・ペドロサはエリアスと中野選手を交わして7番手を走行している。

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8ラップ目、先頭のストーナーを追いかけたいロッシは2番手のヘイデンの真後ろでパスする隙を狙い、1コーナーの飛び込みでついにヘイデンを交わした。2番手はロッシとなり、ストーナーとの差は一気に縮まり始める。

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■中野選手、突然の失格

ここで中野選手にブラックフラッグ(失格)が提示された。中野選手はウォームアップ・ラップ前にオーバーヒートしたバイクをスペアバイクに交換した事により、レギュレーション上は最後尾からレースを開始しなければならなかったが、今回は予選順位通りの5番グリッドからスタートを切ってしまっていた。

チームはピットスルーペナルティーをサインボードで提示していたが、中野選手はその間にエリアスやペドロサと順位を争っておりサインを見落としていた。この結果、ペナルティー無視のレギュレーションが適用され、中野選手は最悪のレース失格という結果でカタルーニャGPを終わる事になってしまった。

中野選手はブラックフラッグに56番が提示された時には事態が把握できず、信じられなかったという。

■カワサキ全滅

中野選手が無念のピットインをした頃、カワサキのチームメイトであるランディー・ド・ピュニエは、Ninja ZX-RRのトップスピードのなさをレイトブレーキングで補っていたが、これをミスしてコーナーを曲がりきれずにグラベルに直行ぢ、チームメイトと同タイミングでレースを終えた。

9ラップ目のホームストレートでロッシはストーナーに並びかけ、1コーナーであっさりとストーナーのインをついて1番手に浮上。ロッシの真後ろには追いすがるストーナーとヘイデンが続く。

■ロッシに食らいつくストーナーだが・・・

ロッシからトップを奪い返したいストーナーは必死でロッシを追走したが、ロング左コーナーでマシンを倒し込んだ状態でスリップ。マシンは起き上がる事なくコースアウトし、ストーナーはここでレースを終えた。

10ラップ目、ロッシの後ろに2番手のヘイデン、その1.1秒後方に3番手のホプキンス、4番手のロバーツ・ジュニア、5番手のペドロサが続き、さらにその1.5秒後方には6番手のトニ・エリアスと7番手のクリス・バーミューレンがつける。バーミューレンの1.2秒後方にはエドワーズが迫っている。

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■トニ・エリアス、母国GPでのチャンスを自らクラッシュ

ロッシは逃げの体制となり、徐々にヘイデンとの差を広げていく。

ここでトニ・エリアスはコーナーの途中でフロントを失い転倒。レースをリタイアした。

11ラップ目、逃げるトップのロッシをヘイデンが追い、そのペースについていけないジョン・ホプキンスとの差は2.23秒に広がった。

■ペドロサが突然の転倒「自分でも原因はわからない」

突然ダニ・ペドロサが右コーナーを通過中に転倒し、レプソルカラーのマシンがコースを滑っていく。慌ててマシンをオフィシャルとともに立て直し、再びコースに戻ったペドロサに地元ファンの声援と拍手が響く。

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■チーム・ロバーツが表彰台圏内に浮上

12ラップ目、ロバーツ・ジュニアが先頭集団から後退してきたジョン・ホプキンスを1コーナーで被せる。ここでロバーツ・ジュニアはついに表彰台圏内の3番手となった。

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軽く走行後、ペロドサは地元の声援もむなしくレースを断念してピットイン。

13ラップ目、エドワーズがバーミューレンを交わして5番手に浮上。4番手のジョン・ホプキンスは3番手のジュニアから0.2秒後方を離されずに追走し続けている。

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16ラップ目、ホームストレートを先頭から順番にロッシ、0.3秒後方に2番手のヘイデン、その4.6秒後方に3番手のロバーツ・ジュニアと4番手のホプキンス、さらに6.6秒後方に5番手のエドワーズが走り抜けていく。

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エドワーズの1.2秒後方には6番手のバーミューレン、その5秒後方には7番手の玉田選手、さららに1.5秒後方にはTECH3ヤマハのカルロス・チェカ。

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■元チームメイト同士の3位争い

19ラップ目、スズキのジョン・ホプキンスがロバーツ・ジュニアを交わして再び3番手に。先頭のロッシとヘイデンの差は変わらず0.3秒。

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20ラップ目、ロング右コーナーでジュニアはホプキンスに並ぶが、ホプキンスはこれを抑え、元チームメイト同士の表彰台争いは続く。

21ラップ目のホームストレートでジュニアが再びホプキンスに並び、1コーナーで再び3番手に浮上した。先頭のロッシと2番手のヘイデンとの差は1.1秒に開いている。

玉田選手はカルロス・チェカと7番手争いを展開。

■ニッキーがロッシから後退

22ラップ目、2番手のヘイデンはロッシに1.8秒まで引き離された。ヘイデンとロバーツ・ジュニアとの差は8.6秒。

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残り2周の23ラップ目、ロッシとヘイデンとの差は一気に2.7秒まで開いた。4番手のホプキンスはロバーツ・ジュニアについていけなくなり、3番手のロバーツ・ジュニアとの差は1.3秒。チームロバーツとして初のMotoGPクラス表彰台は目の前だ。

■ゴール前の最終ラップで遊び始めた強すぎるロッシ

24周目のファイナルラップまで順位に大きな変動はなく、コース後半に入るとバレンティーノ・ロッシはリアをわざと滑らせてタイヤスモークを発生させ、最終コーナーの二つ手前から左手をあげて「No.1」を表す人差し指を立てるなど、ホンダ時代のロッシを思わせる余裕のライディングを見せ始めた。

4.5秒後方には守りに入ったライディングのニッキー・ヘイデン。

■ロッシ余裕の勝利

まるで昨年までのレースのように悠々とトップでチェッカーを受けたのはキャメル・ヤマハのバレンティーノ・ロッシ。予言通り、このままイタリアからの11勝を達成してしまいそうな勢いだ。

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2番目にチェッカーを受けたのは、ロリス・カピロッシの転倒によりランキング・トップに返り咲いたレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデン。ラグナ・セカまでに1勝はあげておきたいニッキーだが、キャメル・ヤマハの復活後のマシン完成度は想像以上に高いようだ。

■キング・ケニー率いるチーム・ロバーツ、念願の表彰台を獲得

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ヘイデンから4.5秒遅れてチェッカーを受けたのは、キング・ケニーにとって最高の父の日のプレゼントとなった3位表彰台を獲得したチーム・ロバーツのケニー・ロバーツ・ジュニア。ヤマハ・ワークスから離れ、独自マシンの開発に長年苦しんできたキング・ケニーは「表彰台なんてもう何年前の話だか忘れた。とにかく嬉しい。」と喜びを隠しきれない様子だ。

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4位は惜しくも表彰台を逃したリズラ・スズキのジョン・ホプキンス、5位にはキャメル・ヤマハのコーリン・エドワーズ、6位にはリズラ・スズキのクリス・バーミューレン、7位にコニカ・ミノルタの玉田誠選手、8位から11位まではカルロス・チェカを始めとするダンロップ勢の4人が続いた。

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レース前には「もう誰もがっかりさせたくない」と発言していたホセ・ルイス・カルドソは、完走11人のレースで最後尾となる11位を獲得し、念願の今シーズン初となるポイントを一気に5点も獲得して上機嫌だ。

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パルク・フェルメではロッシがこぶしを振り回して喜んでいる。

■レース結果

以下にレース後の各ライダーのコメントを紹介する。

優勝)バレンティーノ・ロッシ ITA キャメル・ヤマハ

写真レースの開始はみんなにとって辛いものでしたね。僕らは全員、怪我をしたライダーの事を凄く心配していましたし、特にマルコ・メランドリの状態は最悪に見えました。

スタートの直前にコスタ先生が来てマルコはほぼ大丈夫と教えてくれましたので本当にほっとしましたが、それでも仕切り直し後のレースに集中するのは難しかったです。

スタートに失敗してしまい、ストーナーが抜いていきましたが、自分のバイクの調子は凄く良かったので最初からプッシュする事ができましたし、燃料が減ってからはさらに調子がよくなりました。

他の何人かのライダーはタイヤにトラブルを抱えているのが分かりましたが、うちのチームは今週ミシュランと最高の仕事をしたので最後まで高いグリップが得られました。

ヘイデンは激しくプッシュしてきましたが、自分のペースを上げ続けてその差を広げる事もできています。

M1に乗るのは毎週とても楽しいです。チームの全員にここまでに仕上げてくれた事を感謝します。ムジェロとカタルーニャのように自分の大好きなコースの両方で勝てた事に大満足です。

2位)ニッキー・ヘイデン USA レプソル・ホンダ

写真もちろん勝ちたかったですよ。でも今週は色々苦しみましたので、今日はあのペースで走れただけでも満足です。

今朝のウォームアップも金曜日も10位でしたから、今日が晴れだと知った時は、もっとスピートを出せるように、遅れを最大限に挽回しなきゃいけないと思いました。だからレースで調子を上げられた事は本当に嬉しく思っています。

今日は1コーナーで多くのドラマがありましたが、それでも集中力を絶やさないようにするのが自分の仕事なんです。幸い全員無事みたいなので、それが本当に何よりでした。

ロッシは今日は遊んでましたね。彼はまだ余裕があった筈ですし、タイヤも温存していました。特に今日は路面温度が高くてトラクションもあまり得られませんでしたから、レース終盤には彼について行くのは難しくなりました。

今日は賢く安定した走りをしたかったのですが・・・もうしばらくは一日も休みが取れそうもないですね。成績が安定しているだけでは十分とは言えません。今後何レースかは勝ちたいです。

3位)ケニー・ロバーツJr USA チーム・ロバーツ

写真今回の結果は本当に予想外ですよ。

レース序盤は内心不安だったんですが、気がついたらこの順位でした。ジョン(ホプキンス)と一緒にレース中は走りましたが、彼の後ろにさらに誰かがいるかどうかは知りませんでした。彼を前に出して、初めて自分たちが単独グループだと気がついたんです。

それからはプッシュし続けて、ホンダパワーを使ってストレートでホプキンスをパスしました。このパワーはもの凄いです。驚きますよ。

ここに今いるのは幸せだと思います。もし父が「ホンダエンジンとミシュランタイヤを履いたチームのバイクに乗らないか」と連絡をくれていなければ、今頃はソファーに寝っ転がってテレビでレースを見てた筈です。

去年の冬は本当にそうなると思ってましたよ。

バイクはル・マンでは50%、ムジェロでは75%、イタリアGP翌日のムジェロでは100%に仕上がりました。まだこれは始まりにすぎません。チームがセカンドライダーを見つけた時が本当に準備OKの時でしょうね。

4位)ジョン・ホプキンス USA リズラ・スズキ

写真さて、なんて言おうかなあ。

1回目のスタートは少し厳しくて、調子よくグリッドから飛び出せませんでした。何より、護送されてしまいましたしね。

事故に巻き込まれた全員が無事である事と、かれらが1回もレースを欠場する事がないように祈っています。

あの事故の直後に背中をねじってしまい打撲もひどいです。バイクもスペアバイクを使う事になりました。

レースはタイヤをできる限り温存しながら、どこまで行けるか様子を見ましたが、残念ながらまた表彰台からは転げ落ちましたね。でも二度目の4位は悪くないと思います。

チームはこれからも前進して、前に転がり続けますよ。みんな今週は凄く頑張りました。残りのシーズンでポイントがもっと稼げるように楽しんでいきますよ。

5位)コーリン・エドワーズ USA キャメル・ヤマハ

写真今日は表彰台に乗れるチャンスをみすみす逃しましたから、嬉しいしいとは言えません。ただ、まだ自分たちが新型シャシーを使い始めて間がない状態にしては今週は大きく進歩したと思っています。

午前のプラクティスではいいセッティングのバランスを見つけましたが、レースではあまりグリップが得られず、ずっとフロントを滑らしていました。

タイヤをガタつかせてもプッシュできるようにするか、またはプッシュしないで最適なラインを通るようにするかの妥協点は難しい問題です。

結果にはがっかりはしていますが、最初の1コーナーの事故は自分が救急車に乗っててもおかしくないくらいすぐそばで起きましたから、もっと最悪な結果も考えられました。

自分たち全員にとってショックな出来事でしたが、有り難いことに誰も深刻な状態ではありませんでしたので、彼らが速く自分たちのところに戻ってこれる事を祈ります。

6位)クリス・バーミューレン AUS リズラ・スズキ

なんとも事件だらけのオープニングでしたね。

事故は本当に残念でしたし、誰が怪我をするのも見たくありません。

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再スタートの時、グリッドに戻ったらエンジンがストールしたんです。でもそれが直ってくれたんで何人かのライダー達から抜けだす事ができました。最初の時ほどスタートは良くありませんでしたが、大丈夫でしたね。

数人が凄く激しくプッシュしながら抜いてきました。路面温度が熱くて滑りやすい状態でしたから、それで何人かは転んだのかもしれませんね。

ここまでのGP経験の中で一番高い位置でフィニッシュできました!これは凄く嬉しいですね!ここからさらに仕事ははかどりそうですよ!

写真7位)玉田誠 JPN コニカミノルタ・ホンダ

今回は本当に上手くスタートを成功できたので、お陰で1コーナーの大クラッシュに巻き込まれずにすみました。

2度目のスタートも上手くいって、すぐにポジションをいくつか挽回できました。でもしばらくしてトラクションが極端に落ち込んでしまい、コーナーの脱出加速を抑えるしかありませんでした。ホイールがスピンしてしまっては燃料が無駄に消費されるだけですからね。

8位)カルロス・チェカ SPA TECH3ヤマハ

自分が経験した中で、今回は最も変なレースの一つでしたね。全員が無事でいる事を祈ります。

今回のレースは自分が狙っていた結果そのものですから、今日は本当に嬉しいです。順位は関係ありません。重要なのは、レース全体を通してプッシュし続けてもタイヤが安定していた事です。それともう一つ嬉しかったのはラップタイムです。

写真これで自分たちがペースを維持できる事がわかりましたし、最後まで順位を争う事ができます。今日は玉田といいバトルができて、お互いに何度か抜きあいました。この順位に戻れて良かったです。

これだけの周回を重ねて他のチームと最後まで僅差が保てるという事はここまでの進歩を証明していますし、一年間でもっと進歩は続くでしょう。

さらに期待が持てるのはエドワースや他のライダーとのラップタイム差です。今すでに過去のレースと比較すれば彼らにタイムは近づいていますから、ダンロップとヤマハから特別な協力をもらって、さらに次のレースでも進展がある事を願っています。

この結果はメンバー全員のモチベーションにつながりますから、すぐに始まる残りの2レースでもさらに持久力やレース結果は良くなるでしょう。

9位)ジェームス・エリソン GBR TECH3ヤマハ

写真今日の結果にはかなり満足できますし、チームやダンロップにとっても嬉しい結果でした。

この結果を得る為にずっと頑張って来たんです。自分のペースがウォームアップの時のように安定しなかった事は少し残念ですが、今後のレースの為に必要な事は常に学ぶ事は出来ています。

このレースウイークではサスペンションについていくつか学び、今までに経験した事がない程バイクの感触は良くなり、コーナリングも激しく攻められるようになりました。バイクのフィーリングが凄く良くなり、腕上がりのような(腕が腫れるような状態)症状も無くなりました。これは力を使わずにリラックスしてバイクに乗れるようになった証拠だと思います。

ダンロップタイヤの持久力は今回とても改善されています。まだ側面のグリップには少し問題がありますが、アッセンのようにバンクのあるコーナーならそれほど影響は出ない筈です。それにダンロップタイヤのトラクションは凄く上がりましたからね。

だいぶ進展が毎回表れるようになってきました。

10位)アレックス・ホフマン GER プラマック・ダンティーン

写真スタートが2回ありましたが、両方とも凄く上手くいきました。

2度目のスタートの後はエリソンについて行こうとしましたがダメでした。もう既にリスクだらけの走りになっていましたから、あれ以上はプッシュできなかったんです。

10位はいい結果です。ランキングポイントを6点も取れました。

ただ正直に言うと、他のライダーの不幸でポイントが取れても嬉しくありません。最初のスタートでクラッシュした他のライダーは本当に気の毒だったと思います。

今期待しているのは毎回のグランプリで改善が進む事だけです。

写真11位)ホセ・ルイス・カルドソ SPA プラマック・ダンティーン

今日は完走ができました。自分にとってスポンサーと母国スペインの観衆の前でポイントを取れたのは本当に大きな出来事です。

今回が今年最初のポイント獲得です。

レース序盤はチームメイトのアレックス・ホフマンの後ろにつけていましたが、残念ながら少し問題が出て走りを制限されました。

今回と同じくらいの成績を次回のアッセンでも取りたいですね。

DNF)ダニ・ペドロサ SPA レプソル・ホンダ

何も言えないですね。

写真今日はついてない日だったと思います。初めのスタートも不運でしたが、今考えればあのクラッシュで怪我をしなかっただけでもラッキーだったと思います。それが一番大事ですし、2度目のレースにも参加できましたからね。

再スタートではバーミューレンに問題が出て、さらにもう一度仕切り直しが入りました。色々混乱する事が多くて少し集中力にも問題が出ていたと思います。今もまだ少しナーバスな状態です。

2回目のスタートは失敗しましたが、その時は冷静に一人ずつ他のライダーを順調にパスできていました。でもなぜかクラッシュしたんです。そんなに速く走っていたわけでもないので今は理由がわかりません。

いずれにしても、今は次のレースを楽しみにして、もっといい成績が取れるように頑張りたいです。

DNF)トニ・エリアス SPA フォルツナ・ホンダ

写真今回は忘れた方がいいレースですね。

マルコが気の毒です。一日も早く回復する事を祈ります。

今日はスタートに成功したので先頭集団について行こうとしましたが、トラクションに問題が出てしまい諦めざるを得ませんでした。

ペースは良かったんですが、フロントを失って転倒しました。調子も悪くなく結果が残せると思っていたのですごく悔しいし残念です。

DNF)ケーシー・ストーナー AUS ホンダLCR

写真自分のミスだけじゃなく、今日の出来事の全てについて嬉しくありませんでした。

クラッシュした全員が気の毒ですし、ピットで待機中に事故の様子が何度も映像で再生されるのを見るのはあまり好ましくないと思います。

今日はコースは少し滑りやすかったのですが、結構簡単にいいスタートは切れました。バレンティーノが抜いて来た時には自分のペースに満足していたので、その展開を待っていました。凄く調子が良かったんです。

DNF)ランディ・ド・ピュニエ FRA カワサキ・レーシング

1回目のスタートは上手くいったんですが、ジベルナウのバイクが自分に飛び跳ねて向かってくるのを見て仕方なく草のある方に出てグラベルに飛び込みました。

写真グラベルには激しく突っ込みましたから、レザースーツに傷が2〜3ヶ所残っただけで身体は大丈夫だったのは本当に自分はラッキーだったと思いますが、あの事故で怪我した他のライダーたちが深刻な状態でない事を祈っています。

再スタート後は順位をいくつか落としてしまい、自分のラインを通る事ができなくなって抜き返すのが難しい状態になりました。

トップスピードが他より全然良くないのでストレートで順位を挽回できませんからコーナーのブレーキングでカバーしていたんです。これを長く続けるしかないと思っていましたが、結局6ラップ目にフロントを失って転んでしまいました。

今週は全体的に調子が良かっただけに、この結果にはがっかりです。

失格)中野真矢 JPN カワサキ・レーシング

最初のレースではスタートに成功し、いい結果がとれると思ったので赤旗を見た時には本当にがっかりでしたが、怪我をしたどのライダーも深刻な状況ではないと聞いてほっとしました。

写真

再スタート後は流れが悪くなりましたね。

スタートの直前にクリス・バーミューレンがグリッド上でトラブっていて、それが対処されるのを待ってたら今度は自分のバイクがオーバーヒートを起こしたんです。スクリーンの内側では水しぶきがあがっていました。

スペアバイクを取りに戻ったんですが、そこからが混乱の始まりです。あの後で間違いなく自分のスターティンググリッドに誘導されて、それに従ったんですからね。

ホームストレートでは終始背後に誰かが迫ってきて抜かれないように必死でしたから、ペナルティーを示すボードなんて全く見ていません。何か変だと最初に気がついたのはブラックフラッグに56番が記されていたのを見た時です。

どうしようもなくひどく落ち込んでいますし、怒りは少しじゃないですよ。今日はここでいい結果が取れそうだったんですからね。

■以下のライダーの情報、およりメランドリのコメントはこちらを参照

欠場)ロリス・カピロッシ ITA ドゥカティー・マルボロ

欠場)セテ・ジベルナウ SPA ドゥカティー・マルボロ

欠場)マルコ・メランドリ ITA フォルツナ・ホンダ


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