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２００６年５月２４日
フランスＧＰ翌日の５月２２日、ルマン・サーキットでは非公式の合同テストが行われ、カワサキのテストライダーであるオリビエ・ジャックを含む１４人のライダーが走行している。
■最悪の天候状況に見舞われたＧＰ翌日のルマン
当日の天候は時間帯によっては風速が65km/hもあり、激しい雨が降ったり止んだりの最悪の天候だったようだ。ドライとして辛うじて利用できたのは２時間程度で、コースには瓦礫が舞い何度か清掃作業が必要になるなど、あまり多くのテストは出来ていないようだ。
元々は２日間のテストとされていたこの合同テストだが、２日目に関する情報は今の所入っていない。
■走行結果
以下に当日参加したライダーの走行タイム（非公式）を示す。
１）ケーシー・ストーナー 1分35秒83
２）カルロス・チェカ 1分35秒83
３）ニッキー・ヘイデン 1分36秒46
４）コーリン・エドワーズ1分36秒49
５）中野真矢 1分36秒53
６）ジョン・ホプキンス 1分36秒70
７）ジェームス・エリソン 1分36秒77
８）バレンティーノ・ロッシ1分36秒84
９）オリビエ・ジャック 1分37秒46
１０）セテ・ジベルナウ 1分37秒66
１１）トニ・エリアス 1分37秒96
１２）クリス・バーミューレン1分38秒50
１３）アレックス・ホフマン 1分40秒32
１４）ダニ・ペドロサ 1分49秒00（ウェット）
■新型シャシーの調整を継続するキャメル・ヤマハ
多くのチームが本格的なテストを躊躇する中、キャメル・ヤマハ・チームは新型シャシーの調整と電気系マッピング、およびミシュランタイヤのテストを実施している。
フランスＧＰはエンジントラブルによりトップを独走中のバレンティーノ・ロッシがリタイアするという残念な結果に終わり、ロッシの年間タイトル獲得が困難になりつつある状況だけに、ヤマハはロッシの母国レースである次戦のムジェロに向けたマシンの振動問題解決に余念がない。
午前中は強風と雨の為にガレージに閉じこもったバレンティーノ・ロッシとコーリン・エドワーズだが、少し天候が改善された午後の昼食過ぎから夕方の６時までテストを実施したようだ。
バレンティーノ・ロッシはこの日も２台の新型シャシー搭載のマシンをテストしてムジェロに向けたファインチューニングを行い、テスト終了後はスペインのバルセロナに直行してローレウス・スポーツ・アワードの授賞式に参加している
■ムジェロからはエドワーズのマシンにも新型シャシーを投入
また、チームメイトのコーリン・エドワーズも今回のテストでは初めてロッシと同じ新型シャシー搭載マシンをテストしており、これに好感触を得たエドワーズは次戦のムジェロからの新型シャシー投入を決めたようだ。
エドワーズはこの日のテストを終えた後、翌日にミシュランのタイヤテストが行われるクレルモン・フェランに直行している。フランスのクレルモン・フェランはミシュラン社の本社所在地である。
キャメルヤマハ・チーム監督のダビデ・ブリビオは今回のテストを成功とし、次回からの勝利への準備は整ったと述べた。また、フランスＧＰでのロッシのマシントラブルについては以下の通りコメントしている。
「昨日のトラブルについて、現在日本のエンジニアが可能な限りのチェックを行い原因究明に努めています。私達の悪運が今回限りで終る事を願っています。」
■時間を惜しんでテストするニッキー、寒くてテストにならないとダニー
ランキングトップのニッキー・ヘイデンと、フランスＧＰでは中国の優勝に引き続き表彰台を獲得したダニ・ペドロサの２名を擁する好調のレプソル・ホンダ・チームは、この日のテストでレースに向けたマシンチューニングと、レインタイヤのテストを行っている。
 ニッキー・ヘイデンは午後の２時間しか得られなかったドライ環境を最大限活用し、彼のマシンの更なる改善を狙ったシャシーのセッティングに取り組んでいる。
「今日ここでのテストは価値がありました。正直に今日は満足ですよ。」とニッキー。
「いい感触が得られました。テスト環境は決して良くありませんでしたが、強風と瓦礫がコースを舞う合間をぬって出来る限りの事はしたつもりです。２〜３回路面を清掃してもらう必要がありましたけどね。」
「天候状況が良くなった時を狙って、あまり大きな変更ではありませんが何種類かのセッティングを試す事はできましたよ。」
 ダニ・ペドロサは午前中の雨を主に利用し、予定されていたミシュランのウェットタイヤテストを実施しているが、気温が低くて安定しない天候と強風を嫌いテストを早めに切り上げている。
「今日は路面が濡れた時だけ走行しました。一度乾いた時も走りかけましたが、寒くて風も強かったので中断しました。今日はそこでテストを終えてます。」
「天気はころころ変わりっぱなしでした。雨だったりドライだったり日が照ったり曇ったり。風はずっと強かったし、あの状態で走るのは凄く難しいです。」
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