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2006年5月10日
今週の金曜日、5月12日より中国GPが上海サーキットにて開催される。
今シーズン、コニカミノルタ・ホンダの玉田誠選手は、プレシーズンからの課題だったフロントの接地感不足に悩まされ続けていた。同じホンダマシンに乗るルーキーたちの活躍が目覚しい中、思い通りの予選タイムやレース結果が得られず精神的にも苦しい思いをしたに違いない玉田選手だが、ここにきて俄かに復調の兆しが見えている。
過去3戦は、マシンの改善作業を進める過程でトップスピードは上がるものの、やはりコーナーリングでの不安は解消できないというジレンマに陥っていた。
しかしながら、トルコGP翌日のイスタンブールサーキットでの合同テストで試したフロントタイヤでは、レース中のタイムを1秒以上縮めるタイムで安定した連続周回を続ける事に成功しており、迷走気味だった開発の方向性も、ミシュランとの共同作業によりようやく掴めたと玉田選手はコメントしている。
中国GPは、このイスタンブールでのテスト結果をレースで証明する時だ。
上海サーキットは玉田選手にとっては初めて経験するサーキットだ。昨年、玉田選手はエストリルGPの予選中に負った怪我がもとで中国GPを欠場している。
コニカミノルタ・ホンダは玉田選手の代役として、オランダ人のベテランライダーであるユルゲン・バン・デン・グールベルグを05年の雨の上海GPに出場させており、当時カワサキのアレックス・ホフマンの代役として出場していたオリビエ・ジャックと同様に好成績を収めている。
グールベルグの上海での成績は6位だった。
初の上海サーキットを前にして、玉田誠選手は以下の通りコメントした。
「イスタンブールでのレース翌日のテスト後は、自分自身にもマシン(テクニカル・パッケージ)にも良い感触をつかめています。」と玉田選手。
「今回は金曜日最初のフリー・プラクティスで可能な限り早くコースを理解し、他と戦えるレベルになる事が鍵でしょうね。コニカ・ミノルタ・ホンダチームがマシンに反映してくれた前回までのテストデータは信頼できるものです。」
「コースを学ぶために去年のGPを何度も見直しました。大きなセッティングの変更なしでまずは多く走りたいので、今週は天気が安定しているといいですね。」
また、チーム責任者のジャンルカ・モンティロンは、上海は今年の玉田選手がトップグループに加わる最初のレースだと、その意気込みを示した。
「5月1日のイスタンブールでのテスト結果はとても重要でした。」とモンティロン。
「ミシュランの支援のお陰で、現在のマコトが抱えている状況を技術的に解決する事が可能となる情報を入手できています。テストでマコトは最後まで安定したペースで走る事ができましたし、次のGPでのレース結果には期待が持てます。」
「今年は非常に競争の激しいシーズンになっており、どのライダーも予選やレースで主役になれる可能性があります。今回は他のライダーに見せつけられるのではなく、自分たちの持てる全ての実力を見せる時ですし、トップグループに加わる最初のレースが上海になると信じています。」
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