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ドゥカティー・カタール・プレビュー「将来は夜間レースに」

2006年3月31日

開幕戦のヘレスで圧倒的な勝利を収めたドゥカティーのロリス・カピロッシと、ドゥカティーに移籍しての初戦を電気系トラブルでリタイアする事になったセテ・ジベルナウの2名のライダーは、来週のカタールでの第二戦に向けての意気込みを表明している。

日本の秋田県ほどの面積の小さな君主制の国家であるカタールは、砂漠に位置しながらもペルシャ湾岸に面している事から海産物にも恵まれ、20世紀は真珠産業で栄えただけではなく、現在は世界最大の天然ガス保有率を誇る裕福な国だ。人口は僅か80万人であり、その人口の約半分が首都のドーハで暮らしている。国旗は元々は鮮やかな赤と白色だったが、経年変化を反映して現在のくすんだ茶褐色に変わったと言う逸話がある。

ロサイル国際サーキットはドーハ近郊の砂漠地帯に2004年の7月に完成し、同年の10月に最初のカタールGPが開催された。10月に砂漠の真ん中で開催されるという誰もかつて経験した事がない灼熱のグランプリは、砂漠の砂と高温の路面状況からどのチームも十分なグリップが得られず、レコードラインを外せば即転倒するという難しいコンディションだった。

当時のライダーたちは「氷の上を滑っているようだ」とそのグリップ感のなさを表現している。初年度には9人が本戦でリタイアして13台のみが完走するという波乱のレース展開となった。

ドゥカティーのセテ・ジベルナウにとって、実のところロサイルはあまり良い思い出のサーキットとは言えないだろう。2004年のタイトルをかけて争っていたバレンティーノ・ロッシのチームが所属していたゴロワーズヤマハのスタッフがレース前夜にロッシのグリッドの砂を清掃した事をアンフェアとし、当時のセテ・ジベルナウのチーム、グレッシーニ・ホンダからレース運営側にクレームを提出した。

この結果、バレンティーノ・ロッシは最後尾スタートというペナルティーを科せられ、レース序盤からロッシは最後尾から怒涛の追い上げを見せたものの、6周目に転倒リタイアしている。このレースでセテ・ジベルナウは優勝し、年間タイトル目前と言われていたロッシのポイントリードはシリーズ残り3戦の段階でセテ・ジベルナウと僅か14ポイント差にまで縮まった。転倒時のロッシの落胆ぶりは大きかった。

ロッシとセテ・ジベルナウの確執はこのレースから始まり、ロッシの露骨とも言えるセテ・ジベルナウへのマスコミを通しての精神的な攻撃が開始される。この後、セテはシーズンを通して笑顔を失い、その弱り具合は無残なものだった。トニ・エリアスが先日の開幕戦終了後に必死でロッシに謝罪していた姿を見て、このカタールでの1件を思い出した方も多いだろう。

元々近代的な技術で構築されていたサーキットの路面状態は2005年に更に改良が加えられ、前年度よりは走りやすくタイムも出せるサーキットとなった。今年は開催時期も見直され、日中の最高気温も30度程度という4月初旬の開催日を迎える。

ドゥカティーの2名はカタールとの相性は決して悪くない。昨年のポール・ポジションは当時もドゥカティーのロリス・カピロッシ、2番グリッドは当時テレフォニカ・モビスター・ホンダのセテ・ジベルナウだった。来週この二人はチームメイトとしてカタールを走る。

今年のカタールでの冬季テストにドゥカティー(ブリヂストン)として参加したのは日本の伊藤真一選手のみであり、セテとロリスは参加していない。セテ・ジベルナウは開幕戦を振り返りながら、カタールのレースについて以下の通りコメントした。

「ヘレスでの出来事は残念でしたが、レースではよくある事です。」とセテは語る。

「チーム全員で冬季は頑張りましたし、フリーと予選では速さを見せつけました。後は結果を出して証明するだけです。前回は期待外れでしたが、再度戦う意欲は十分です。今もずっと学習を続けていますし、優秀なチームもついていますので、カタールのコースに出るのは楽しみです。2004年には勝利した良い思い出がありますしね。」

「ロサイルは随所に大きな特徴がある良いサーキットです。迫力のある3つの右コーナー等、いくつか独特のコーナーがあります。」

また、ヘレスでの開幕戦を制し、4月4日に33歳の誕生日を迎えるカタールでの昨年のポールシッター、ロリス・カピロッシは、2連勝への意欲を燃やしながらも、昨年までの高温環境が気になるようだ。また安全委員会は、どうやら将来カタールグランプリを夕方か夜間に開催する事も検討している様子だ。

「ヘレスでは完璧なバイクとタイヤを手にしましたが、カタールでの目標は単純に同じ事の再現です。」とカピロッシ。

「自信はありますが、簡単じゃない事もわかっています。カタールで難しいのは気象状況でしょうね。2年前の気温はほとんど40度あり、ライディングは困難でした。今年は開催時期が早く4月なので涼しくなる事を期待しています。」

「このコースで重要なのはバランスのとれたバイクに仕上げて曲がりやすくする事です。言うまでもなくタイヤは重要ですが、ブリヂストンのリアタイヤは昨年から格段に進化しましたので調子良く乗れそうです。」

「木曜の夜に市販バイクのDucati999でコースを走る事を計画しています(安全委員会のバレンティーノ・ロッシとケニー・ロバーツ・ジュニアと一緒に)。目的は、将来的にカタールグランプリを涼しい時間帯(夜間など)に行った場合、安全面で問題がないかを確かめる事です。いくつかのコーナーには照明を設置するので、面白い経験になるでしょうね。」

カタールグランプリは来週の4月8日(土)、ドーハのロサイルサーキットで開催される。

(写真提供:ドゥカティーコルセ)


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