|
|
|
|
カワサキレーシング、MotoGPアカデミーの中上選手をピットに歓迎 |
|
|
|
|
2006年3月7日 ShoppingOn編集部
カタルーニャでのIRTAテスト、カワサキレーシングチームは日本からの若者をピットに温かく迎え入れたようだ。今年から日本人として初のMotoGPアカデミー入りを果たす14歳の全日本ライダー、中上貴晶(なかがみたかあき)選手だ。
中上選手は中野真矢選手との対面を心から楽しみにしていたようだ。実はカワサキの中野選手と中上選手はこれが初対面ではない。
中野選手が日本の2輪レーサー育成の場として日本で主催するポケバイ(ポケット・バイク)選手権である「中野真矢杯」において、中上選手は上位の成績を収めた経験の持ち主でもある。その走りは中野選手の記憶にもしっかりと焼きついているようだ。
また、二人とも同じ千葉県の出身だ。
ポケバイ時代の中上選手の速さは有名であり、日本の2輪ロードレースファンの多くが将来彼が世界に進出できる事を期待していた。今年彼は全日本125ccとMotoGPアカデミーという2足の草鞋を履く事になったが、このファンの夢は、そのまま現実のものになるに違いない。
MotoGPアカデミーへの参加には非常に厳しい走行オーディションをクリアする必要があるが、中上選手はヨーロッパ選手権で実績を持つ強豪若手ライダーの中でも余裕のタイムをマークし、その参加権利を手にした。
「以前はMotoGPに参加できる日本人ライダーはほんの一握りでしたからね。最高峰クラスの日本人ライダーの数を維持して今後も増やしたいのなら、GPアカデミーのような制度が主導権を握るくらいの姿勢が重要なんです。」と中野選手は言う。
「それが中野真矢杯のスポンサーを日本でしている理由ですし、日本の若いライダーにレースを始めるきっかけを提供できればと思っています。中上君が走っていた事は良く覚えていますので、全日本でも活躍しているのを見れて本当に良かったです。」
中上選手は、昨年の2005年は東日本チャレンジカップで圧倒的とも言える勝利を記録し、同時に全日本125ccクラスにもスポット参戦を果たしている。
「今後は中上君の動向に注意して、将来自分の仕事を奪われないように気をつけたいですね!」と笑う中野選手。
また、中上選手をピットに歓迎したカワサキレーシングチームの監督、ハラルド・エックルも、今後のアカデミーの重要性について述べている。
「MotoGPは真の世界選手権です。でも各国が最高峰ライダーを育成して輩出するにはアカデミーのような制度がどうしても必要になるんです。きっと将来どこかのGPパドックで中上選手を見る事になるでしょうね。」
日本のMFJ(日本モーターサイクルスポーツ協会」では今年から「全日本ロードレース選手権GP125アカデミークラス」が開設された。メーカー参戦枠の減る中、中野選手の述べる通り今後の日本でのアカデミー制度は重要になる。
しかしながらまた、活動中のライダーを支援するスポンサーが必要な事を忘れてはならないだろう。その為にも、全日本選手権の観客動員数増加に向けての更なる施策が今後もMFJに期待される。ロードレースファンだけではなく、実は誰にでも簡単に楽しめる最高の世界である事を、幅広く一般雑誌等にアピールし続けて欲しい。
(写真提供:カワサキレーシング)
|
|
|
|
|
|
|
|
|