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MotoGPアカデミーとは
インテリマーク編集部
2006年1月30日

世界GPを目指す若手ライダーの為にDORNAが開設した「MotoGPアカデミー」をご存知の方も多いだろう。ここではDORNAが2005年に掲載したMotoGPアカデミーの理念を以下に紹介したい。


■概要

このアカデミー設立の狙いは、各国のライダーを近い将来MotoGP(世界GP)に参戦が可能なレベルにまで訓練する事にある。本プロジェクトはライダーにとって必要となる全ての要素に精通し、スポーツ(運動)能力と心身の両立(精神物理学)を促すものである。

■プロジェクト

ヨーロッパの中で最も有望とされる若手の中から選抜されたライダーたちは、アルベルト・プーチ(元WGP500ccライダー)によって運営される年間シーズンへの参加が約束される。

本プロジェクトには、アルベルト・プーチの経験に基づく見識が不可欠である。彼はすでに、ダニエル・ペドロサ、トニー・エリアス、ケーシー・ストーナー、チャズ・デイビス、フリアン・シモンといった優秀なライダーを発掘し、訓練を行ってきた。

ここでは二つの重要科目として、「心身の両立」および「運動能力」の開発を実施する。

心身の両立は、特別講習の言語訓練と同様に、予め準備されたプログラムが日課として与えられ、専門家により管理される。このプログラム期間中の生徒は、先進的な施設のあるバルセロナの住居で、経験豊かな医者やスポーツ物理療法士のグループと共に過ごす。

運動能力については、各々のシーズン目標により、以下の活動に分割される。

・モトクロスおよびスーパーモタードの冬季訓練

・サーキットコース上での訓練

・CEV(スペイン選手権)125ccへの参加

・MotoGP(世界GP)へのワイルドカード参戦者選抜


講師陣も経験豊富なGP経験者だ。説明文の中にあるアルベルト・プーチのような元ライダーを始めとし、クリビーレやバロス、カピロッシの技術スタッフとして6年間GPで活動をしてきたアレックス・バジェや、現在はセテ・ジベルナウのチーフクルーであり、ドゥーハンやロッシのサスペンションエンジニアだったファン・マルティネスもその1人だ。

ここまで読んでお分かり頂ける通り、初年度はヨーロッパの若手発掘と育成を主な目的として設立されたアカデミーだったが、日本人の中上貴晶選手(13歳)が厳しい審査に合格して2006年より参加する事からも分かる通り、今後は優秀な才能が認められれば参加へのチャンスは全世界に広げられる予定だという。


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