MotoGP 速報ニュースサイト インテリマーク
最新ニュース 2007年冬季データ 2007年のMotoGP年間予定、及び各クラスのレース結果 2007年のMotoGP各クラスのポイントランキング インテリマークフォーラム/2輪ロードレースカレンダー/MotoGP天気予報/世界サーキット時計 運営/お問い合わせ
元のページに戻る
フランスGP、予選後の続報と各ライダーのコメント
インテリマーク編集部
2007年5月20日

本日5月20日に開催されるMotoGPフランス・グランプリの決勝レースに向けて、昨日19日のルマン・サーキットでは、最終予選での熾烈なグリッド争いが行われている。
写真
ここでは、昨日のMotoGPクラスにおける予選後の続報と、各ライダーのコメントなどを紹介する(予選中の状況や時系列的な流れはこちらの記事を参照の事)。

■MotoGPクラス、ルマンでの最終予選結果

フランスGPの2日目となった昨日の5月19日は、初日の一部に湿り気が残った不安定なコンディションとは全く異なり、ルマン・サーキットには朝から陽射しが降り注ぎ、良好なドライ路面が得られている。
写真
MotoGPクラスの予選開始時の気温は22度、路面温度は32度、湿度は16%だった。以下にMotoGPクラス各ライダーの予選結果を示す。

1) コーリン・エドワーズ USA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分33秒616
2) ケーシー・ストーナー AUS ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP7 1分33秒710
3) カルロス・チェカ SPA ホンダ・LCR RC212V 1分33秒859
4) バレンティーノ・ロッシ ITA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分33秒875
5) ジョン・ホプキンス USA リズラ・スズキ・MotoGP GSV-R 1分34秒102
6) トニ・エリアス SPA ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分34秒125
7) ニッキー・ヘイデン USA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分34秒247
8) ランディ・ド・ピュニエ FRA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分34秒318
9) マルコ・メランドリ ITA ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分34秒360
10) ダニ・ペドロサ SPA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分34秒412
11) シルバン・ギュントーリ FRA ダンロップ・ヤマハ・Tech3 YZR-M1 1分34秒507
12) クリス・バーミューレン AUS リズラ・スズキ・MotoGP GSV-R 1分34秒574
13) アレックス・バロス BRA プラマック・ダンティーン デスモセディチ GP7 1分34秒817
14) 中野真矢 JPN コニカミノルタ・ホンダ RC212V 1分34秒834
15) ロリス・カピロッシ ITA ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP7 1分34秒903
16) 玉田誠 JPN ダンロップ・ヤマハ・Tech3 YZR-M1 1分35秒346
17) アレックス・ホフマン GER プラマック・ダンティーン デスモセディチ GP7 1分35秒578
18) ケニー・ロバーツJr USA チーム・ロバーツ KR212V 1分35秒681
19) フォンシ・ニエト SPA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分36秒312

写真
ルマンのMotoGPクラス(990cc時代)のサーキットレコードは、2006年にバレンティーノ・ロッシが記録した1分35秒087。ベストラップは2006年にダニ・ペドロサが記録した1分33秒990を今回の予選で上位4名のライダーが上回り、今回ポールポジションを獲得したフィアット・ヤマハのコーリン・エドワーズが1分33秒616の新記録を800ccマシンで樹立している。
写真

■蜂に刺され、自分のバイクにひかれたエドワーズがポールを獲得

今回のルマンでポールポジションを獲得したのはフィアット・ヤマハのコーリン・エドワーズだった。SBKのホンダ時代はポールポジションの常連だったエドワーズだが、自身のMotoGP経歴の中でポールポジションを獲得したのは今回が初めての事だ。
写真
エドワーズは初日のフリー・プラクティスではブーツ内に蜂が侵入して数箇所を刺され、予選当日の午前のフリー・プラクティスではハイサイドを喫して宙に放り出されて転倒、その後は落ちてきた自分のバイクにひかれるという災難に遭遇したが、その午後にはチームスタッフが必死に修理したメインバイクに乗って、今回のポールポジションレコードを記録する事に成功している。

エドワーズは最後のタイムアタックの最中、苦手とする最終区間を通過する前に「朝に転んだ時に地面はそれほど痛くなかった」と自分に言い聞かせ、ポール獲得かクラッシュのどちらかという激しい走りを見せており、「午前の転倒が今回の結果につながった」とコメントしている。

■エドワーズに1列目から押し出されながらも喜ぶロッシ
写真
エドワーズのチームメイトのバレンティーノ・ロッシは、予選の最後のタイムアタックでミスを犯し、エドワーズが最後にポールに飛び込んだ事から2列目となる4番グリッドに押し出されているが、仲の良いエドワーズの偉業を心から祝福している様子だ。


■昨年度ポールシッターのペドロサが苦戦

昨年のルマンでのポールシッターだったレプソル・ホンダのダニ・ペドロサは、好調な初日とは異なりこの日は朝からマシンのセッティングに多くの課題を抱えており、1日を通してマシンの改善はあまり進まなかったとコメントしている。
写真
予選のタイムアタック時には第2区間が他のライダーで混んでいた事からスローダウンを強いられたペドロサは、今年は4列目となる10番グリッドから本日の決勝をスタートする事になった。

■セッティングに自信が持てるようになったヘイデンは3列目スタート
写真
昨年度の最高峰クラスチャンピオンであるチームメイトのニッキー・ヘイデンは、マシンのセッティングには好感触を示しているものの、最終区間のタイムが伸びずに3列目となる7番グリッドとなっている。


■地元期待のド・ピュニエは4本の予選タイヤを装着

新タイヤレギュレーションが施行された今年は、多くのライダーが一般的には2本の予選タイヤを使用する傾向にあるが、今回フランス地元の期待を集めるカワサキのランディー・ド・ピュニエは4本の予選タイヤを使用している。
写真
最後の予選タイヤ装着時にはタイムアタック前のウォーミングアップの速度が低すぎてタイヤとブレーキの温度が上がらずに、結果として0.8秒をロスしたというド・ピュニエだが、本日のレースに向けては3列目となる8番グリッドを確保している。

ド・ピュニエは初日はマシンにいくつか課題を抱えてタイムに伸び悩んでいたが、2日目のこの日にはカワサキのスタッフの努力によりマシンは改善されており、ブリヂストンタイヤとカワサキNinja ZX-RRの両方に自信を持ってド・ピュニエは決勝レースに挑む事ができるようだ。

■MotoGP用予選タイヤの桁違いのグリップ力に驚くニエト
写真
今回、前回の中国GPで右腕を負傷したオリビエ・ジャックの代役としてカワサキからフランスGPに出場する事になった現役SBKライダーのフォンシ・ニエトは「初日はかなりナーバスだったが2日目にはよりリラックスして乗れるようになり、2日目午前は初日のタイムを2秒更新する事ができた。もう少しセッティングに時間が使えたら嬉しかったが、それでも今回のレースウイークの作業内容には満足。初めての予選タイヤはグリップがものすごくてびっくりしたが、性能を使い切る事ができずに少しフラストレーションがたまった。レースはとても楽しみであり、単独で置き去りにされるような事にならなければそれだけでも素晴らしいが、いずれにしも完走を狙い、楽しんで走りたい」とコメントし、初めてのMotoGPバイクでの最高峰クラス出場を満喫している様子がうかがえる。

■依田レーシング・ディレクター「ニエトのデータはカワサキに貢献」
写真
また、ニエトの今週の走りについて、カワサキのレーシング・ディレクターである依田一郎監督は「たった2日間にもかかわらず彼の成果は素晴らしいと思う。彼がここで集めてくれたデータは今後のカワサキのマシン開発に大いに役立つだろう。レースでは他のライダーの流れに乗ればいいリズムもつかめる筈。彼の任務はレースを最後まで走りきる事。」とコメントし、短期間で他のレギュレー・ライダーからそれほど大きくタイムを離されず、初めて経験するMotoGPマシンの改善を順調にここまで進めたニエトの活躍を称えた。


■午前のウォームアップでチャタリングの解消に挑むコニカミノルタ

中国に引き続き今回もレースウイーク中の順位には低迷したコニカミノルタ・ホンダチームと中野真矢選手だが、チーム内の状況としては中国の時点と比べれば明るい方向にあるようだ。
写真
中野選手のマシンは現在はまだフロントまわりにチャタリングを抱えてはいるものの、今回のフランスからミシュランが持ち込んだフロントタイヤにより中野選手はフロントまわりの感触を大きく取り戻しており、レースに向けての姿勢に全く諦めの色はない。
写真
予選では最後のタイムアタックの時にミスを犯し、順位の挽回はならずにグリッドは5列目の14番グリッドとなったが、ミスをする前の第1区間通過時点に中野選手はその時点のファーステストを記録していた。

■モンティロン「スタッフはもっとプレッシャーを感じるべき」
写真
チームオーナーのジャンルカ・モンティロンは「各々がもっと好成績獲得に向けてプレッシャーを感じるべき」とチームに対して発破をかけ始めている。チームの技術責任者であるジュリオ・ベルナルデッレは「2〜3周を走った後で発生するチャタリングを減らしたい。午前のウォームアップでは今までとは異なるフロントとサスペンションのセッティング調整も試す」と述べており、レース直前まで中野選手のマシン改善に向けてのチーム内の動きが休まる事はない。


■各ライダーのコメント

以下に、予選結果順に上位5列目15番グリッドまでのライダーのコメントを紹介する。

■1列目

●ポールポジション)コーリン・エドワーズ フィアット・ヤマハ YZR-M1

今朝はかなり派手にやりました。宙を舞ってる最中にも「これは痛いだろうなぁ」って思いましたからね。なんとか着地したら次は自分のバイクにひかれましたが、ちゃんと立ち上がる事ができたので自分が無事だと分かりました!
写真
正直、この出来事が午後の自分のいい走りに関係したんだと思っています。

写真予選ではバイクの調子はすごく良かったのに、1本目の予選タイヤを履いた時には最終区間が全然だめでした。それで2本目はもう失敗できない事を覚悟して最後のアタックに挑み、最終区間に突入した時にこう思ったんです。「さあ行くぞ。ポールかクラッシュのどちらかだ。午前中に地面はそれほど痛くなかっただろ!」ってね。それで全力で走りきる事ができて、結局は午前の経験が報われた訳です。

今日もまたミシュランの予選タイヤは絶好調でしたし、自分のバイクもそれとばっちり合っていました。今回は自分のMotoGP経歴の中で最初のポールですから本当に気分がいいですね。

レースに向けてはすごく調子の良い2種類のタイヤが選択肢にあるので、今回の獲得したポジションのおかげで今晩はそれを見直すのに丁度いいゆとりができました。どちらのタイヤでも35秒0のペースで走れますから、少し調査の時間を取ってからレースに向けての最終選択を行いたいと思います。

チームにはものすごく感謝しています。午前中にバイクを修理するのにみんな必死で働いてくれましたし、そのマシンのおかげで今回の結果が得られたんですからね。


●2番グリッド)ケーシー・ストーナー ドゥカティ デスモセディチGP7

今年はここまでに2列目より後ろに並んだ事がありませんが、これについては自分でもすごく驚いています。本来はあまり予選で強い方じゃありまんからね。
写真
ポールが取れるかもしれないと思っていましたが、最後にコーリン(エドワーズ)に追い出される結果に終わりました。いずれにしても、バイクとタイヤは今週を通してずっと最高の状態ですよ。

写真今日は昨日の成果をさらに進化させました。細かい微調整を数点加えたので、リアのグリップが少し良くなり、コーナーへの進入も若干楽になったので、全体的に見て走り易くなっています。

午後は35秒前半を維持するようにして、20周を走り込んだタイヤで1分34秒7が出せましたので、今はかなり戦える状態だと思います。

今年はそれほど自分では特に変わった事をしているつもりはないんですが、チームと一緒に高いレベルに上ってきています。今のバイクとタイヤが自分に合っているので全てにおいて飛躍的にレベルが高まりました。また、どんなサーキットでも殆どのセッションでそのレベルが維持できていますから本当にいい状態です。

明日の天気に関する殆どの予報は聞きましたので、あとは実際にどうなるか待つだけです。ここは1時間ごとに気象条件が変わりますから、その時になってみない事には誰にも分かりませんからね。


●3番グリッド)カルロス・チェカ ホンダ・LCR RC212V
写真
写真このコースではとても重要な1列目を確保できましたから、レースで高い成績を狙う準備は整いました。おまけにレースに向けてのペースもすごくいいんです。

自己ベストを1本目の予選タイヤで記録した時、これはポールも狙えると思いましたが、最後のタイムアタックでは渋滞にひっかかりだめでした。それにブレーキとタイヤの温度が低くて4コーナーではフロントを失いかけましたからね。

今の走行ペースとポジションが自分たちにとっては普通の状態だと思いますが、過去の2戦ではスピードの面で難があり同じ事をするのは不可能な状態でした。



■2列目

●4番グリッド)バレンティーノ・ロッシ フィアット・ヤマハ YZR-M1
写真
午前は走り出してすぐにセッティングをものすごくたくさん変更したので、まだ完璧な状態ではないにしてもバイクは乗りやすくなりました。もっと改良は進めないといけませんけどね。

今日はあまり予選タイヤの性能を使い切る事ができていませんし、小さなミスをして1列目を逃しました。ただ、そうは言っても4番グリッドなら悪くないとは思いますよ。もちろん、みんなのタイムがすごく接近していますから、1列目にこした事はなかったと思いますが。明日は激しいバトルになりそうですね!
写真
今の自分たちの最大の焦点はレースタイヤの決定ですし、まだ今晩と明日のウォームアップで作業を進める事になると思います。

コーリンがすごく強そうなので嬉しいです。今は明日のレースでいいスタートを決めてトップ集団で走れるように祈るのみです。


●5番グリッド)ジョン・ホプキンス リズラ・スズキ GSV-R

今日の作業内容にはすごく満足できています。
写真
午前と午後の両方のセッションでドライ路面が確保できましたから、セッティングをさらに調整する事ができましたし、明日のレースで使うタイヤの最終決定も行う事ができました。

午後にはかなりのロングランを行いましたが、ずっと気分良くいいレースペースを維持する事ができています。いいリズムがつかめたので、自分なりに自分のやりたい調整を進めたという感じです。
写真
予選では全力を出し切りましたので、結果にも満足です。序盤から先頭集団に入りたいので、2列目は今回のレースでいいスタートをするのに不可欠でしたからね。明日のレースがいい天気なら、まわりに地獄を見せてやりますよ。


●6番グリッド)トニ・エリアス ホンダ・グレッシーニ RC212V

2列目が目標でしたから今回の結果には満足ですし、この2日間のプラクティスを通していい仕事ができたと思います。
写真
午前はいいペースで走れていましたが、午後に温度が上がったので状況が少し難しくなりました。

明日のレースは今日の午前中と同じくらいの気象条件になって欲しいですね。そうなればスタートをうまく決めて、トップ集団で戦える筈でえす。


■3列目

●7番グリッド)ニッキー・ヘイデン レプソル・ホンダ RC212V
写真
少しのチャタリングはありましたが、予選タイヤを履いた時のバイクの調子はこの上ないと思えるほど最高でした。自己ベストラップの時の最終区間で完璧な走りを今回はできませんでしたから、あの部分をもう少し速く走れるようにしておきたいです。

写真ですから午前と午後の両方を通して7位に終わった今日が最良の日だったとは言えませんが、全体的に感触は良くなりましたし、ここ数戦はミシュランタイヤの調子がすごく上がったように感じています。それにここは長いストレートが全然ないサーキットですから、トップスピードの面で不利になる事もありませんからね。

チームがいくつかアイデアを思いついたので今日はそれを試しましたが、おかげでいい感触をつかむ事ができていますので、このあと重要になるのはレースタイヤの選択だけです。明日はすごいスタートを決めてがむしゃらに戦いますよ。単純にそれだけです。

ここの1コーナーはすごく狭いので3列目に後退したのは実際厳しいですよ。それと明日の天気もまだどうなるかはっきりしないところなので、しっかり様子を見たいと思いますが、とても今回のレースは楽しみですね。


●8番グリッド)ランディ・ド・ピュニエ カワサキ・レーシング ZX-RR

今日は特にフロントとリアのサスペンションに焦点をあてて調整を行い、バイクの調子はすごく良くなりました。
写真
もし気象条件がここまでと同じなら昨日の段階でもセッティングについては満足できているので、今回2種類のリアタイヤを余分に試したのは、明日のレースに向けてそのセッティングが最良の状態にあるかどうかを再確認してみただけです。

午後にはかなり早いタイミングで予選タイヤを装着して、そこから4種類のセットを試しています。1本目と2本目はかなり良くて、3本目はさらに好調でした。

4本目にはかなり自信があったんですが、タイムアタック中に1つ問題を抱えてしまいました。ウォーミングアップの時の周回が遅くなりすぎてタイヤが十分に温まらなかった事から激しく攻める事ができなくなり、最初の2区間で0.8秒をロスしました。

それで終盤はスピードを上げていったんですがすでに遅く、タイムを上げる事ができずにいいグリッド位置を逃す結果に終わっています。

明日は以前よりもさらに接近戦になりそうですから、トップグループについていくためにはいいスタートをしなければいけませんが、それについては自信があります。バイクの調子はすごくいいし、地元ファンの応援もありますからね。


●9番グリッド)マルコ・メランドリ ホンダ・グレッシーニ RC212V

写真今日はレース用のセッティング作業に集中しました。自分のペースはかなりいいと言えますよ。

残念ながら予選では最後のタイムアタックでミスをしてしまい、タイヤの性能を最大限に使い切る事ができなくなったので、貴重なコンマ何秒かをロスしました。

明日のウォームアップでは、レースの序盤でポジションを上げるのに重要なフロントまわりの感触をもっと上げられるように作業を続けます。

今回のレースはスタートを成功させる事が大切です。天候はすごく不安定になりそうですから、タイヤの選択は明日の様子を見てから行います。


■4列目

●10番グリッド)ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ RC212V

ここでは昨日は調子が良かったのに、今日はプラクティスでも予選でもあまり大きな進歩が得られませんでした。
写真
当然10番グリッドは自分がここで望んでいたポジションとはかけ離れています。明日は特にスタートを重視していかないといけませんね。

今日はバイクにいくつか課題を抱えていたので、その影響が全体のタイムに出てしまいました。それに予選ではタイムアタックの時に第2区間が混んでいたので本来の速さで走る事ができていません。
写真
去年はここでポールポジションを獲得しているだけに少し焦りましたね。ただ、明日の午前のウォームアップでも改善できる要素はまだ残っています。レースタイヤの最終的な決定は、今日のデータをミシュランと今晩一緒に検証して行う予定です。

明日はできる限りの速さでスタートラインから出発しなきゃいけない事だけは確かですよ。その場でポジションをいくつか挽回しておきたいですからね。


●11番グリッド)シルバン・ギュントーリ TECH3ヤマハ YZR-M1
写真
予選は本当に順調でした。大きなテレビスクリーンの中に生まれて初めて自分の名前がMotoGPクラスのタイムシートのトップに表示されているのを見た時には本当に嬉しかったですね!

写真1分34秒台を出す事が今回の目標でしたが、それは思ったよりも早い時期に達成する事ができました。タイムアタックを終えた時に何度も画面を見直して、「こんなにすごい事はない」と何度もつぶやいたくらいです。

最後の予選タイヤを履いている時には誰もいないコースを単独で走りましたが、最初のアタックと同じくらいのタイムを記録する事ができたので、これは自分にとってもチームにとってもすごく期待の持てる結果だと思います。かなりの自信につながりましたね。

セッション残り15分のところで6分間もトップをキープできた事にはもう泣けてきますよ。イスタンブール以降は本当に壁を越える事ができたという実感がありますし、ダンロップとヤマハのたった1年間の共同作業がここまでの成果を生んだという事実は本当に素晴らしい事だと思います。

今日はパッケージ全体が本当に好調でした。自分も限界に近い走りができていたと思います。


●12番グリッド)クリス・バーミューレン リズラ・スズキ GSV-R
写真
予選の終盤は少しフラストレーションが溜まる状況でした。最後のタイヤを履いてるのに全然クリアラップが取れなかったんです。ちょっと頭にきましたが、ここはコースが狭いし、こういうのもレースの一部ですから仕方ありませんけどね。

今朝はかなりの改善が進みましたし、周回ごとに一貫してタイムを上げる事ができました。レースタイヤではトップをいくライダーたちと午前のセッションを通して0.5秒も差がありませんでしたし、午後も同様にいい調子でした。チームのクルーたちが頑張ってくれたおかげで、バイクは本当に良くなっています。
写真
4列目は理想的なスタート位置とは言えませんが、これより後ろの列からいい結果を今シーズンは残してますからね!全力で走って先頭グループに追いつきたいと思います。


■5列目

●13番グリッド)アレックス・バロス ダンティーン デスモセディチGP7

今日の午後のセッションはそれほど好調ではりませんでした。明日のレースのスタートでは少しでも前に抜け出す苦労を避けたかったので、もう少し上のタイムを狙っていたんです。
写真
残念ながら今回はブリヂストンの予選タイヤからいい感触が得られず、コンマ数秒しかタイムを上げる事ができなかったので、いいグリッド位置を確保する事ができませんでした。

いずれにしても、こんな結果には終わりましたが、明日のレースには自信があります。自分の走行ペースは悪くありませんし、デスモセディチのレース用セッティングは非常に満足のいく状態に仕上がっていますからね。

このタイプのサーキットは非常に追い抜きが難しいので、明日が大変な一日になる事は間違いありませんが、自分の限界まで攻めてトップ集団に追いつき、高い結果を狙うつもりです。


●14番グリッド)中野真矢 コニカミノルタ・ホンダ RC212V

今日の午前はいいセッションだったと思います。速く走れましたし、クラッチに調整を加えた事で若干フロントのチャタリングを減らす事もできています。
写真
ミシュランの新しいフロントタイヤのおかげでフロントまわりの感触にもっと自信が持てるようになりました。今はこれがすごく重要なんです。

レースに向けての最終的なタイヤ選びはすでに終えていますが、明日の午前中はフロントサスペンションのセッティングにいくらか調整を加えて、さらにチャタリングを減らす事ができないかの確認は続ける予定です。

諦めませんよ。ここでは第1シケインを通り抜けるまでのスタートが勝負ですからね。


●15番グリッド)ロリス・カピロッシ ドゥカティ デスモセディチGP7

今日の予選は難しかったですね。結果には全く満足できません。

一番がっかりしたのは、最初の2区間では他のライダーと比較してもかなり高い位置につけていて・・・恐らくトップだったと思いますが、それなのに第3区間と第4区間の低速部分で1秒もロスしていた事です。スロットルを開けてもパワーが感じられないような状態でかなり苦しみました。これはかなり大きな問題ですから、この部分にはまだ調整が必要でしょう。
写真
このバイクは非常に性能が高く、勝てるマシンに違いありませんが、現段階において自分はその性能を引き出すことができないんです。自分のライディング・スタイルを見直さなければならない事は明らかですが、その他にドゥカティーの支援も必要です。彼らの事はあらゆる面で信頼していますが、今のエンジンについては何らかの取り組みを行いたいです。

明日のレースまでにはいい状態になっている筈ですよ。いつものように全力で戦いますが、15番グリッドからのスタートはレースを難しくするでしょうね。


関連記事

フランスGP初日、息を吹き返すホンダ勢
MotoGP第5戦、ルマンに執念を燃やすミシュランとロッシ

最新のニュース一覧へ 元のページに戻る
インテリマーク - Copyright (c) IntelliMark All Rights Reserved. -
UA_ZOZOTOWN
ZOZOTOWN