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2007年3月17日
3月10日に行われたカタールでの250ccクラス開幕戦において、3ラップ目に8位を走行中に転倒して負傷した右手の小指の手術を受けたKTMの青山博一選手はその後順調に回復しているが、次戦となる来週の3月25日にスペインのヘレスで行われるヨーロッパ・ラウンド初戦には欠場する事が決定した。
■小指を一時的に内部からピンで固定
負傷した小指の皮膚組織と靱帯はレース翌日にバルセロナの病院での手術により縫い合わされ、現在はピンで動かないように固定されているという。
■靱帯は接合済みだが、皮膚の回復には少し時間が必要
レッドブルKTMの3月16日の公式発表によれば、今回青山博一選手の手術を担当し、MotoGPライダーの治療に関して多くの経験を有するザビエル・ミール医師は、青山選手の術後の経過は順調であり、急速に回復に向かっているとしながらも、皮膚がある程度再生されるまでは小指を動かすべきではないと述べており、チームと本人はこのミール医師の判断に従い、青山選手の次戦のヘレス出場は見送る事を決定したという。
■青山博一選手「ヘレスは走りたかった!」
ヘレス欠場の決定に際し、青山博一選手は以下のコメントは発表している。
「指の怪我はそれほ深刻な状態ではありませんが、傷口に砂がかなり入り込んでいたので、感染症などを避ける為に(手術後の)2日間は病院で抗生物質による治療を受けなければいけませんでした。」と青山選手。
「手術はすごくうまくいったようです。ザビエル先生は靱帯を人工的な素材でつなぎ合わせてくれて、今は固定するためのピンも入っていますから指を全く動かす事ができません。10日間は指を真っ直ぐに伸ばして過ごし、それからもう一度ピンを抜く事になります。」
「ピンを抜いた後も、しばらくは動かさない方がいいみたいです。皮膚をかなりの量削ってしまったんで、完治する前に傷口を悪化させて化膿したりすると余計に大変だからだそうです。」
「もちろんヘレスは走りたいし、少なくともポイントは稼いでおきたかったんですが、今は先生の言葉を尊重したいと思います。ザビ(ミール医師)は本当に素晴らしい手術をしてくれたんで、指は以前よりも見た目が良くなってますよ!」
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