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2007年3月4日
今回のSBKオーストラリア戦の第1予選が行われた3月2日、アルスター・スズキの加賀山就臣選手はフィリップ・アイランドの第2コーナーで転倒して胸を強打し、当初は数箇所の骨折の疑いが報じられたが、ヘリコプターで搬送されたメルボルンの病院内での精密検査の結果は、片肺の一部に損傷は見つかったものの、幸い他の内臓や骨への深刻なダメージは見つからなかった。
■加賀山選手の回復状態は良好
当時は激しい痛みにより苦しんだ加賀山選手だが、現在は最後の検査と今晩中の退院を待っている状態であり、3月18日から行われるバレンシアでの合同テストにも参加したいと本人は述べているようだ。
以下に、アルスター・スズキチームが公開した本日の加賀山選手からのメッセージを紹介する。
■加賀山選手「今晩中に退院できるが飛行機には乗れない・・・」
ここの医者の話によると、回復状況はすごくいいみたいです。
レントゲン検査を何回も受けましたが、多分あと一回は検査が残っている状況です。今回一番良かったのは、どこの骨も折れていなかったこですね!転んだ時は絶対に鎖骨と肋骨を何本か折ったと思いましたが、そこまでの怪我は免れました。
2コーナーでハイサイドをおこして宙を舞った後に自分のバイクの上に落ちましたが、その時に胸を燃料タンクで打ったのが、今回の一番のダメージになったんだと思います。
それから地面に落ちた時には、肺か胸のどこかを痛めたと最初は思いました。似たような痛みを1999年のポール・リカールでも経験していますからね。その時は肺でしたが、同じような感じで息が吸えなかったんです。
肩の骨のつなぎ目が弱ってるらしく、ここの医者は今すぐではなくてもいいので、いつかは手術を受けた方がいいと言っていますが、自分としては、今は手術を受けたくないので、バレンシアのテストではしっかりと何かで固定する事になると思います。
肺の具合に関してですが、昨日は何本も管を入れていましたが、今朝からは細いものが1本のみになりました。残りの検査が済めば今日中にそれも取れて、何も問題がなければ、今晩中には退院できます。
今は何よりも日本に戻って自分の担当医に怪我を診てもらい、早期に回復する事が最優先ですが、ただ、こういう肺の怪我の時にはいくつか問題があって、2週間は飛行機に乗るなと言われるのが普通なんです。
多分そんなに待たなくても飛行機には乗れると思っていますが、あと1週間くらいは少なくともオーストラリアで過ごす事になりそうです。要するに休暇がたくさんもらえる訳ですから、時々はビーチにも行きたいですね!
今はバレンシアのテスト(3月18日〜19日)には参加できると感じていますし、今月末のドニントンのレースへの出場も大丈夫だと思います。今の予定はこんなところですね。
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