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中野選手「ホンダのマシンに慣れてきた」
インテリマーク編集部
2007年1月24日

セパン合同テストの1日目にマシンのポジション(乗り位置)設定を行ったコニカミノルタ・ホンダの中野真矢選手は、2日目に入り徐々にホンダのマシンに馴染み始めているようだ。
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今シーズンから本人にとって初めてのホンダのマシンと、3年ぶりのミシュランタイヤへのチャレンジを開始した中野選手は、2日目には初日のタイムを0.5秒更新し、この日の12番手タイムとなる2分03秒633を記録している。1日目に中野選手が2日目の目標としてコメントしていた2分3秒台への壁は、問題なく突破できたようだ。

■2日目はフロントまわりの振動に苦しめられた中野選手

同じくホンダの新型800ccマシンであるRC212Vに乗り換えたばかりのカルロス・チェカとは異なり、昨年の990ccマシンより比較的に小柄となったマシンは、自身の体格にあっているとの印象を中野選手は抱いており、今後はより速いタイムを狙う事ができるようになるとしている。
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しかしながら、この日の中野選手はフロントまわりの振動に苦しめられ、コーナリング速度が思うように得られなかった事から、現時点において彼が狙っていた本来のタイムが出せているわけではないという。


■モンティロン「開幕までにシンヤの戦闘力は高まる」

コニカミノルタ・ホンダのチームオーナーであるジャンルカ・モンティロンは、今回のテストが中野選手にとってホンダの800ccマシンでセパンを走る初の機会である事を強調し、昨年末にセパンでの合同テストを経験したライダーたちが速いタイムを刻んでいる事を、チームはあまり気にしていないと述べた。

「今日の進歩にはとても満足です。」とモンティロン

「チームは今日サスペンションのセッティング変更を少し行い、ほとんどの時間をミシュランタイヤのテストに費やしました。」

「昨年の11月にここでテストをした他のライダーは、明らかに今回は有利だと思いますし、それは今日の全体の結果にも表れています。ただ、それについて今回はあまり心配していませんし、去年にここで(800ccの)テストを経験したライダーは当然速いタイムを刻むでしょう。でも、明日はそのタイム差をさらに縮める事ができると思いますよ。」

「チームは新しいライダーと、シンヤは新しいチームとの仕事を始めたばかりですから、お互いの事や、新しいバイクやタイヤに関する知識を深く学んでいかなければなりません。それにはまだ多くの時間が必要ですが、今年はそのためにも、多くの回数のプレシーズンテストに参加する計画を立てています。この期間があれば、シンヤは3月の最初のレースまでに高いレベルで戦えるように必ずなります。」


■中野選手「セッティングが決まればタイムは上がる」

この日はフロントのチャタリングに苦しめられ、タイムが思い通りにならなかった事には落胆する中野真矢選手だが、チームの改善作業は正しい方向に進んでいる事を確信し、ホンダのマシンにも慣れてきた事から、不安はあまり感じていない様子だ。

ベースセッティングさえ見つかれば、タイムは自然に上がると中野選手はコメントする。

「今日のほとんどの時間はミシュランの持ち込んだフロントタイヤのテストになりました。」と中野選手

写真「残念ながら、今のところまだバイクのフロントまわりに自信が持てない感じですね。フロントのチャタリング(振動)にかなり苦しんでいて、それが原因で800ccマシンでは一番重要なコーナリング速度が得られていないんです。ただ、チームがこの問題を解決するのに正しい方向性で作業を進めているのは確かですよ。」

「16インチタイヤも試しましたが、基本セッティングが仕上がっていない状態ですから効果はまだ良くわかりませんでした。」

「昨年末のヘレスでの最初のテストの時と比べると、212Vの感触は自分の中でかなり良くなってきました。このバイクについて学ばなきゃいけない事はまだたくさんありますが、それでもホンダのマシンにはだいぶ慣れてきたと思います。」

「今日は他のライダーたちがいいタイムを出してきましたが、不安は感じていません。今集中しているのはRC212Vのいいベースセッティングを見つける事だけですし、それができればタイムは自然に刻めるようになりますからね。」

「何人かのライダーが、990ccより小さい800ccマシンのサイズに、乗り方を合わせられずに苦労しているのは知っていますが、自分の場合はマシンが小さくなってくれて嬉しいくらいです。コンパクトなRC212Vはすごく自分に合っていると思いますよ。」


■平野豊チーフメカニック「振動は根本的に解決できる」

コニカミノルタ・ホンダで中野選手のチーフメカニックを努める平野豊氏は、今回のチャタリングの問題に関して以下の通りコメントしている。

「今日は終日タイヤのテストに時間を使いましたね。特に今回の作業は新型RC212Vのフロントまわりに集中して行いました。」と平野氏
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「この時にいくらかチャタリングの問題を抱えましたが、フロントサスペンションのセッティングを調整する事で改善の方向性が見えましたので、根本的に問題は解決できると思います。」

「明日はバイクの電気系システムの新しいソフトウェアを試す予定ですが、これが導入できれば今後の調整範囲はかなり広がる筈です。もちろん、ライダーの要求に合わせた微調整と正しいセッティングが必要な作業ですから、それなりに時間はかかりますけどね。明日はまず最初にそれを試すつもりです。」

「その方向性で作業を続ければ、全体的なラップタイムも上がる筈です。チームの全員が中野選手に最高のマシンを提供しようと躍起になってくれているので、それが嬉しいですね。」


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