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2007年1月24日
セパン合同テスト2日目のホンダ・ライダーのトップは、この日の総合8番手となる2分02秒948を記録したレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデン、それに次ぐホンダの2番手タイムは、総合9番手タイムの2分03秒098を記録した同じくレプソル・ホンダのダニ・ペドロサだった。
■ヘイデンは2日目にフロントまわりの基本セッティングを調整
昨年末からセパンではタイムの伸び悩みに苦しみ、800ccマシンへの乗り換えに苦しむサテライト・チームのライダーも多いホンダ陣営だが、ホンダのV型4気筒800ccマシンである新型RC212Vの開発の中心を担うニッキー・ヘイデンは、黙々とフロントのタイヤと足まわりのテストをこの日は続けたようだ。
その中でヘイデンのチームは、エンジン出力特性の調整も並行して行っている。
■本格的なセッティング作業を開始したペドロサ
また、ヘイデンのチームメイトのダニ・ペドロサは、1日目は身体をマシンに慣らす事に重点を置き、本格的なセッティングの変更はこの日から着手している。シャシーとサスペンションの全体的な性能改善に、2日目のペドロサは取り組んだという。
なお、この日のペドロサはブレーキングのミスにより低速の9コーナーで転倒しているが、幸い怪我は一切負っていない。
■ヘイデン「まだ目標地点の遙か彼方」
初日は複数のエンジン仕様を比較テストするなど、HRCの作業を中心的に行ったニッキー・ヘイデンだが、2日目は新しいパーツを特に試さずに、フロントタイヤまわりを中心とした基本的なセッティングにじっくとり取り組んだようだ。
「今日は新しいバイクの挙動についてたくさん学びました。タイムも昨日から約0.5秒は削りましたから、いくつか改善の効果は出てきたと思います。」とヘイデン。
「今日はHRCの新しいパーツをテストするのはやめて、タイムを少し上げられるようにサスペンションとホイールベース(タイヤ間の距離)、それにスプリングなんかの一般的なセッティングだけを試しました。」
「おかげでバイクの改善は確実に進みましたし、マシンの性能や挙動がセッティングの違いによってどう変わるかを体感する事もできています。」
「まだ目標地点には遙か彼方の場所にいますが、今はひたすら厳しい作業を続けて頑張るのみですよ。」
■ペドロサ「単なる自分のミス」
この日から本格的にテストを開始したダニ・ペドロサは、シャシーとサスペンションを何度も繰り返し調整し、ホンダの新型マシンであるRC212Vを根本からテストしている。9コーナーで転んでしまった事については、マシンの問題ではなくただの自分のミスだったとペドロサは語る。
「今日は色んな方法でバイクの改善に取り組み、忙しかったですね。」とペドロサ。
「今はテストですから、うまくいく事もあれば、思い通りにいかない事もあります。そういう意味では、今日はラップタイムは速くなかったにしても役に立つ一日でした。」
「低速の左カーブの9コーナーで、残念ながらブレーキでミスをして転んでしまいました。ちょっとラインを外れてフロントを失ったんです。でも、軽く転んだ程度ですよ。単なる自分のミスです。」
「明日はもう少し速く走れるようにしたいですね。それとミシュランと一緒にいくつかタイヤをテストする予定です。」
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