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商標ロゴにこだわらないマルボロ
インテリマーク編集部
2007年1月20日

先日ドゥカティー・マルボロチームが2007年仕様のデスモセディチGP7を公式にメディアに向けて発表したが、同じくマルボロ・ブランドのカラーを身にまとったF1のフェラーリ・チームも、2007年仕様のマシンを公式発表している。
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■たばこ広告規制にこだわらないマルボロ

イタリアのスキー・リゾート地で1月16日にお披露目されたドゥカティーのマシンと同じように、フェラーリ・チームの新型マシンにも、メイン・スポンサーのロゴである「マルボロ」の文字はなく、代わりに見慣れたバーコード状の模様が刻まれている。
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キャメル(JTI)がMotoGP撤退を表明し、今年のヤマハワークスのスポンサーは来週から冬季テストが再開する現時点においても未発表のままだが、F1の世界でもマイルドセブン(JT)がルノーのスポンサーを撤退するなど、ヨーロッパでのたばこ商標規制の影響により、かつてモータースポーツを支えたたばこブランドのスポンサー離れは加速している。
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■F1とMotoGPの両チームをマルボロ・ブランドが2011年まで支援

そんな中、マルボロを所有するフィリップ・モリス社だけは、2011年までF1フェラーリ・チームとのスポンサー契約を延長しており、MotoGPドゥカティー・チームとも同様に2011年までの契約延長を昨年の1月に発表している。
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EUは2005年8月からたばこ商標の表示を全面的に禁止したが、現実的にはEU加盟各国の国内法の整備状況は必ずしもこれに間に合っていない。このような国でレースが開催される場合、たばこメーカー各社は自主規制の形で商標の露出を控える事が求められるが、国内法を優先し、マシンからたばこロゴを取り去る事なくそのままレースに出場するチームが昨シーズンは多かったのも事実だ。
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■フィリップ・モリス「広告規制があっても支援は継続」

その一方、2006年のMotoGPシーズンにおいて、マルボロだけはEU加盟国のレースでは、一度もブランドロゴを表記しなかった。広告規制について、フェラーリとの契約延長を発表した昨年、フィリップ・モリス社のスポークスマンは以下の通りコメントしている。

「たばこ企業のスポンサー商標が全く許されていない国が多くありますが、それらの国でも私たちはフェラーリのスポンサーを続けるつもりです。」

MotoGPにおけるドゥカティー・マルボロチームを見ても分かるが、フィリップ・モリス社は同社の商品ブランドが、レースシーンで直接的に人の目に触れていない事をあまり気にする様子がない。
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いずれにしても、WHO(世界保健機構)はEUに限らず2011年までに日本を含むたばこ規制枠組条約に批准した加盟国に対し、たばこ広告規制に関する何らかの法整備を求めており、フィリップ・モリスがそれ以降もフェラーリやドゥカティーのスポンサーを続けるかどうかは不明だ。ちなみに、米国はWHOのたばこ規制枠組条約に署名はしたが、批准には至っていない。


■IT系スポンサーの筆頭企業はMotoGPに復帰するか?

たばこ商標に変わって今後のモータースポーツを支える事が期待されているのがIT系と金融系の企業だ。そのIT系の筆頭と言われたスペインの電信電話会社であるテレフォニカ・モビスターは、F1のルノー・チームとそのスペイン人パイロットであるフェルナンド・アロンソへの支援集中化を1年前に表明し、2006年はMotoGPのスポンサー活動から撤退した。

しかしながら、今年はアロンソがルノーを離れたのをきっかけに、テレフォニカ・モビスターは、F1のスポンサー活動を休止する旨を先日発表している。テレフォニカが再びMotoGPに戻るか否かは、1月22日以降の冬季テスト再開時にはっきりするだろう。


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