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2008年1月16日
先週の1月7日から5日間、イタリアのスキー・リゾート地として知られるマドンナ・ディ・カンピリオで開催されたフォーミュラ1&MotoGPプレス・スキー・ミーティングの最終日となった1月11日には、エキシビジョンレースとしてフェラーリF1チームのドライバー5名による氷上Fiat500レースが行われている(プレス・スキー・ミーティングの概要はこちらの記事を参照)。
■スキー・ミーティング最終日に行われたFiat500氷上レース
初日の1月7日には、毎年フェラーリF1チームと合同でスキー・ミーティングを行うMotoGPドゥカティー・マルボロ・チームの開発ライダーであるビットリアーノ・グアレスキが、マドンナ・ディ・カンピリオの雪山のふもとに位置する凍った湖の上で2輪グランプリマシンとしては初の氷上走行を披露してMotoGPファンの話題を呼んでいるが、今回行われたフェラーリ・チームによるFiat500レースも、この氷の上で行われた。
■2007年末のヨーロッパでは最も高い評価を受けたFiat500
今回のエキシビジョン・レースで使用された新型Fiat500は、フェラーリF1チームの大手スポンサーとしても知られるイタリアの自動車メーカーであるフィアット社が、1957年に発売されたの同名の名車を現在の最新技術で蘇らせた2007年発売のコンパクト・カーであり、世界カーオブザイヤー2008やオートヨーロッパ2008、モストビューティフルカーオブザイヤー2008などを総なめにした車だ。
■シューマッハを含む5名のドライバーによる真剣勝負
それぞれにカラフルなカラー・デザインで登場した今回のレースのための特別仕様車として用意されたFiat500に乗って戦ったのは、2007年度F1世界チャンピオンのキミ・ライコネン、そのチームメイトであり昨年のF1ランキング4位のフェリペ・マッサ、および今年もフェラーリのテストドライバーを担当するルカ・バドエルとマルク・ジェネ、ならびに現在もフェラーリF1チームのマシン開発にかかわっているF1元連続チャンピオンのミハエル・シューマッハという、そうそうたる5名の顔ぶれだ(写真下はマッサの前を走行するライコネン)。
■先導車の運転を担当したのはMotoGPチャンピオン
レース場となった湖のまわりは4人の芸術家たちにより彫刻が施された氷の像などがライトアップされ、レースの開始直前の氷上コースにはフィアット・グループの傘下に属し、MotoGPドゥカティー・チームの主要スポンサーを務めるアルファロメオ社のアルファ・スパイダーが先導車として最初にコースインを果たした。
この先導車のアルファ・スパイダーの運転を担当したのは、昨年度のMotoGPチャンピオンであるケーシー・ストーナーと、今年はストーナーのチームメイトとしてドゥカティー移籍1年目を迎えるマルコ・メランドリの2名であり、ストーナーはこの日にアルファ・スパイダーを2007年シーズンの優勝記念品として贈呈されたばかり。
■レースの勝利者はフェリペ・マッサ
なお、最終的にこの日のFiat500氷上レースで勝利を獲得したのは、チームメイトのキミ・ライコネンと元チームメイトのミハエル・シューマッハというF1チャンピオン勢を見事に破ったフェリペ・マッサ(グリーン車)だった。
フェラーリの面々は翌日の1月12日にはこの雪山を離れ、2日後には現在スペインのヘレスで開催されている年明け初の冬季F1合同テストに参加している。
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