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MP4-23での初走行を終えたハミルトン「出発点の状況把握はできた」
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インテリワン編集部
  2008年1月13日

ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス・チームは、メルセデスの本拠地であるドイツのシュトゥットガルトにおいてプレスへの初公開を済ませたばかりの同チームの2008年型車両であるMP4-23をスペインのヘレス・サーキットに持ち込み、全6日間の日程のうちの3日目までのテストメニューをこなしている。
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ここでは、初日のテスト内容に引き続き、昨年度のF1ランキング2位のルイス・ハミルトンが初めてMP4-23での走行を披露したヘレスでのマクラーレン・プライベート・テストの2日目と3日目の模様、ならびにMP4-23に対するハミルトンの第一印象などを紹介する。


■ハミルトンが2日目にテスト・チームに合流
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1月9日のテスト1日目には、年末にマクラーレン・チームに移籍したばかりのヘイキ・コバライネンと、昨年に引き続き同チームの第3ドライバーを今年も務めるペドロ・デ・ラ・ロサの2名が、2台のMP4-23のサーキット・デビューを担当したが、1月10日と11日の2日間はデ・ラ・ロサに変わりマクラーレン・チーム2年目のルイス・ハミルトンがテスト・チームに合流し、2008年型車両での初めてのサーキット走行を2日目朝の9時10分から披露している。

■好天の中、大幅に周回数を増やすコバライネンとハミルトン

この2日目も初日と同じく終日晴天となり、昼食時のみサーキット周辺は雲に覆われたものの大半の時間は青空に恵まれ、真冬のヘレスの気温は17.9度、路面温度は25.2度まで上昇した。
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初日のチームは、コバライネンとデ・ラ・ロサの2名を合わせて69周回というやや慎重な走り込みを行ったが、この日に入るとコバライネンは単独で101周回の447km、ハミルトンはいきなり103周回の456kmを走り込むなど大幅に周回数を増やしており、コバライネンは初日の自己ベストを1.097秒更新する1分19秒462のベストラップ、ハミルトンはそれをさらに上回る1分19秒132のベストラップを記録している。


■ハミルトン「出発点の状況把握はできた」

待ちに待ったというMP4-23での初走行をチームに合流したテスト2日目に終えたハミルトンは、マシンからは好印象が得られたとして、その第一印象を以下の通りコメントしている。
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「今朝はMP4-23をやっと自分の手にする事ができて最高の気分でしたね」とハミルトン。

「完全に仕上がった新車を見たのは月曜日のシュトゥットガルトのお披露目式が初めてでしたが、あれから今日まで本当に待ち遠しかったですよ!」

「走り始めたのは朝の9時10分からです。今日は456kmに相当する103周回を走り込みましたが、サーキットで2日目の新車という事を考慮すれば、かなり満足できますね。第一印象はすごく期待の持てるものでした」
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「まだやる事だらけですが、自分たちの出発点となる状況の把握はこれで正しくできたと思いますし、明日もヘイキと一緒にMP4-23に乗りに戻りますから、このままテストメニューをこなして改善を進められるのが今から楽しみです」


■コバライネン「去年のマシンとは違う事を意識して作業に集中」

また、2日間の走行を終えたヘイキ・コバライネンは、2日目の大量の周回数は、自身が初めて経験するマクラーレンのマシンを学習するのに大いに役立ったとして、以下の通り語った。
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「今日は自分にとってMP4-23での2日目ですが、ここまでに合計して447kmを走り込みました」とコバライネン。

「新しい車についての理解を深める事に時間を費やしてきましたので、今はだいぶ慣れてきましたね。2日目にチームで合計204周回の作業経験は、車についての学習と改善を進める上で大いに役立ちました」

「今年は去年までと全く異なる車に自分は乗り換えた訳ですから、それを意識しながら今は作業に集中しています。チームにはとても簡単に馴染む事ができていますよ。開幕戦のメルボルンに向けての準備を、来週も火曜日から再開できるのが嬉しいです」


■やや天候の崩れた3日目

続く3日目の1月11日、マクラーレン・チームは2日目と同じく正ドライバー2名体制でのテストを継続している。この日は小雨に数回見舞われる天気となり、気温は2日目とほとんど変わらない17.5度となったが、路面温度は前日よりも5度低い20度までしか上昇しなかった。
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3日目に入っても2台のMP4-23に大きなトラブルや事故は発生する事なく、2名のドライバは順調に周回数を増やし、ハミルトンは381kmとなる86周回、コバライネンは412kmとなる93周回を走り混んだ。

■2名揃って2日目の自己ベストを更新するには至らず

この日のタイムは雨など気象条件の影響もあり、ハミルトンは1分19秒691、コバライネンは1分19秒752を記録するに留まり、2名揃って2日目に記録した自己ベストを更新する事はできていない。
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なお、この3日目までにハミルトンは2日目から189周回、コバライネンは3日間を通して223周回、初日に走行したデ・ラ・ロサは40周回を走行しており、3名の合計走行距離はおよそ1,999kmにおよんでいる。


■土日はサーキットでの作業は中断

3日目のテストの翌日となる12日の土曜日と13日の日曜日の2日間は、チームはサーキットでの走行は行わず、エンジニアがここまでの3日間に集めた情報を集約し、今後のマシン改善に向けてデータの分析を進める予定だという。

■14日の月曜日からさらに3日間続くプライベート・テスト
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残る3日間のヘレスでの走行日程としては、14日の月曜日には初日に走行した第3ドライバーのペドロ・デ・ラ・ロサと、2008年もチームの開発ドライバーを務めるゲイリー・パフェットの2名がテストを担当し、火曜日以降の残る2日間は再びルイス・ハミルトンとヘイキ・コバライネンの2名がテスト作業を引き継ぐ予定だ。

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