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2009年4月12日
2009年MotoGPシーズン開幕戦であるカタールGPが、4月11日(土)に予選の日を迎えている。ここではカタールGP２日目の予選結果とグリッド１列目を獲得した３人のライダーのコメントなどを紹介する。
■ヘイデン、ハイサイドを喫して転倒。明日の出場はレントゲンの結果次第
今回のカタールGPで自身のグランプリ経歴100戦目を迎えるドゥカティ・マルボロのニッキー・ヘイデンは、初日のマシントラブルに引き続き２日目のフリー走行２でもエンジンの故障に苦しみ思うようにセッティング作業が進まなかった模様だ。また、続いて行われた予選セッションの終盤には８コーナーでハイサイドを喫して転倒、背中の激痛を訴えてメディカルセンターでレントゲン検査を受けている。その後、ヘイデンはサーキット近郊の病院においてさらに詳しい検査を受けたが、背中の痛みの他にも胸に３針を縫う切り傷を負っており、日曜日のレースに出場するかどうかは当日に決定するという。
ヘイデンは「今はジョギングに行きたい気分じゃないとしか言えない。激しい転倒のせいで体中がひどく痛いので、明日の出場はレントゲンなどの検査結果次第だね」と述べた。なお、チームメイトのケーシー・ストーナーは、予選を終えてパルクフェルメに着いて開口一番、チームスタッフに自分の結果についてではなくヘイデンの状況を心配して尋ねている。
■カタールGP、予選走行結果
以下に4月11日の夜間、気温25度、路面温度25度、湿度41％のドライ・セッションとして行われたMotoGPクラスの予選結果を示す(フリープラクティスの全結果はこちらを参照)。
1) ケーシー・ストーナー AUS ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP9 1分55秒286
2) バレンティーノ・ロッシ ITA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分55秒759
3) ホルヘ・ロレンソ SPA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分55秒783
4) アンドレア・ドヴィツィオーゾ ITA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分55秒977
5) ロリス・カピロッシ ITA リズラ・スズキMotoGP GSV-R 1分56秒149
6) コーリン・エドワーズ USA モンスター・ヤマハTech3 YZR-M1 1分56秒194
7) ランディ・ド・プニエ FRA ホンダLCR RC212V 1分56秒358
8) クリス・バーミューレン AUS リズラ・スズキMotoGP GSV-R 1分56秒493
9) アレックス・デ・アンジェリス RSM サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分56秒790
10) ミカ・カリオ FIN プラマック・レーシング デスモセディチ GP9 1分56秒852
11) マルコ・メランドリ ITA ハヤテ・レーシング・チーム ZX-RR 1分56秒962
12) トニ・エリアス SPA サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分57秒225
13) ジェームス・トーズランド GBR モンスター・ヤマハTech3 YZR-M1 1分57秒510
14) ダニ・ペドロサ SPA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分57秒729
15) セテ・ジベルナウ SPA グループ・フランシスコ・エルナンド デスモセディチ GP9 1分57秒899
16) ニッキー・ヘイデン USA ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP9 1分58秒215
17) 高橋裕紀 JPN スコット・レーシング・チーム RC212V 1分58秒784
18) ニッコロ・カネパ ITA プラマック・レーシング デスモセディチ GP9 1分58秒999
ロサイル・サーキットにおけるMotoGPクラスのサーキットレコード（レース中）は2008年にケーシー・ストーナーが記録した1分55秒153、ベストラップレコード（予選タイヤ）は2008年にホルヘ・ロレンソが記録した1分53秒927。
ダニ・ペドロサ「膝の状態は少し良くなったので、今日は昨日よりは攻めて走れた」
高橋裕紀選手「予選セッションの終わりの数分のところでドヴィツィオーゾやド・プニエやヘイデンといった速い集団の中にいたが、目の前でヘイデンが転倒したので彼を避けるためにブレーキをかけなければならなくなりタイムをロスしてしまった」
■グリッド１列目を獲得した各ライダーのコメント
●１番グリッド）ケーシー・ストーナー ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP9
「今日は、２つのセッションの間に少し雨が降ったけど、すぐに止んだので走行上の問題はなかったが、雨と一緒に砂と泥が少し混ざって路面が滑りやすくなったのでラップタイムはあまり上がらなかった。また、その砂のせいで柔らかい方のタイヤは予選タイヤ並の数周しかもたず、レースに使うタイヤについても路面状況が頻繁に変わるので、これまでのどのセッティングが最適なのかは明日の状況を見ないと分からない。ただ、セッティング作業全体については満足しているし、今の自分たちに重要なのは早めに弱点をできるだけつぶしてポイントを獲得する事。去年みたいにシーズンの中盤になってからやっと問題が解決されるようでは困るからね」
「チームのみんなでニッキーの無事を祈ってる。彼が明日のレースに出場できれば一番うれしいけど、何より先に無事でいて欲しい」
●２番グリッド）バレンティーノ・ロッシ フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1
「ここは自分たちにとって得意なサーキットではないので１列目を取れて本当にうれしい。ストーナーが強いという事は分かっていたし、それは紛れもない事実だけど、それほど離されているというわけじゃない。実際セッション中はずっと近いタイムで走っていたしね。ここは路面の状況がわかりにくくタイヤがどこまでもつか分からないので２番グリッドはとても重要。アスファルトはまだとても汚れていてタイヤに厳しいから、レース終盤がすごく面白くなりそうだね！」
「まだ何ケ所かもっと速く走れそうな場所があるので、データを見直してウォームアップ中に問題を解決したい。最後の６〜７周はバイクが滑りまくると思うよ。いずれにしてもタイヤなどの条件は全員同じだから楽しめるね」
●３番グリッド）ホルヘ・ロレンソ フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1
「去年のここでのデビューレースはポールポジションだったので、今回もまた１列目に戻って来られてうれしい！厳しいレースになるだろうからこのグリッドはすごく重要。ただ、前回のここでのテストの時は固い方のタイヤでは速く走れていたのに、いくつかの理由から状況が逆転して今は柔らかいタイヤの方で速く走れていて、レースで使う固い方のタイヤの問題がいくつかまだ解決できていないので、今晩中に何とかしないといけない」
「明日は優勝の事など考えずに全力を尽くして、現在でき得る限り多くのポイントを獲得するように頑張るだけ。もちろんレースで何が起こるかわからないけどね！」
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