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ホルヘ・ロレンソ インタビュー「先頭を走る日は必ず来る」
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インテリワン編集部
  2008年1月20日

2008年度新体制の公開式典を、1月18日にフィアットの本拠地であるイタリアのトリノにおいて行ったフィアット・ヤマハ・チームの公式プレスは、今年のチームの新ライダーとなった20歳のスペイン人ライダーであるホルヘ・ロレンソに対してインタビューを実施している。
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■今週から冬季テストを再開するホルヘ・ロレンソへの公開インタビュー

ここでは、昨年度に250ccクラスでの連続2回目の年間優勝を果たし、晴れてヤマハのワークス・ライダーとしてMotoGPクラスに昇格したホルヘ・ロレンソへの、フィアット・ヤマハ公式プレスからの質問ならびにロレンソが回答した内容の全文を以下に掲載する。

ホルヘ、初めてヤマハのMotoGPバイクに乗った時のあなたの感想、ならびに気分などを聞かせてもらえますか。

写真M1に初めて乗った時に一番最初に感じたのは、誇りと名誉です!

たったの20歳でヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームの一員になった時点ですでに誇り高い気分でしたし、実際にバイクに跨った時には自分自身にしっかり言い聞かせました。「これはスタートにすぎない。ここからは自分次第だぞ!」ってね。

その時はすごく感動していましたが、それと同時に、こんなにパワフルなバイクで走ったらどんな感じがするんだろうと興味津々でした。

この仕事に関わっている全ての人間にとっての夢だと思いますし、この感動を味わえる人間が本当に限られた人数しかいないという事を改めて考え、とうとう辿り着いたという幸運感もありました。

でも数秒後には、自分はこのバイクに乗るに値する人間だという事も実感しましたけどね。自分はここまでの経歴を通して、この夢を実現するために大変な努力を積み重ねてきたんです。

この場を借りて、このチャンスを与えてくれたヤマハには本当に感謝の気持ちをお伝えします。その御礼として、この先はヤマハのスタッフの全員に恩返しができるように頑張ります。


ここまでの冬季テストはあなたにとってはどのようなものでしたか。楽しむ事ができたでしょうか。また、自分の期待以上の成果を上げる事ができたと考えていますか。

冬季テストは最初から順調でしたし、前回までにはさらに調子が上がりましたね。最初の数日間はM1でとにかく走る事に時間を費やしましたが、いい感触がどんどん得られるようになってきましたし、自分にとってはM1で走るのがより普通な事に思えてきました。
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1回目のテストから比べればかなり上達したと思いますよ。いずれはものすごく速く走れるようになるのは間違いないです。まだMotoGPバイクに慣れている途中なので、それがいつになるとは明言できませんが、チームと一緒にすごく順調に仕事を進める事ができているので大丈夫です。

最初からM1のライディングをものすごく楽しめていますし、何よりウィリーしたままほぼ1キロメートルの距離を走りきる事だってできましたからね!冬季テストの開始直後はもう少し速く走れるようになるとは思っていましたが、実際にテストが進んでからは、あんなに短い期間の練習だけで自分の走りがそこまで良くなるとは思ってもいませんでした。

特にヘレスの時はものすごく速く走れましたし、1回目のテストと前回(3回目)の時とではタイムが1秒くらい違うと思いますよ。これは悪くないですよね!


新しいチームと新しいチームメイトのバレンティーノ・ロッシについてはどう感じていますか。

自分にとって一番の驚きだったのはガレージの中の雰囲気がとても親しみやすかった事です。こんなに馴染みやすくてフレンドリーなチームだとは期待すらしていなかったんですよ。それに温かい歓迎ムードの中にも『情熱』ってのを感じましたしね!ただ、ガレージ全体が完璧なプロフェッショナルの集まりである事も分かりました。
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今の自分は世界の中でも最高のチームに所属しているんだと思います。それに環境も完璧ですよ。エンジニアはものすごく真剣ですし、バイクもメカニックたちも・・・それと食事がいいんです!とにかく、全てが完璧です!

以前に所属していたチームも大変にプロフェッショナルでしたが、当然ですがMotoGPクラスは今までに自分が経験してきたものの全てにおいて上をいくんだと思いました。

バレンティーノについてですか?・・・自分に何か言える事なんてあるんでしょうか?バレンティーノはこの世界でもっとも完全な栄誉あるスポーツマンですし、全ての才能を持っています。ブレーキングでもストレートでも、コーナリングでもペース運びでも、全てにおいて彼は最高ですし、誰よりも速くスロットルを開けて行きます。サーキットの中でも外でも彼は華やいでいますし、完璧な人です。

彼のレベルに到達するのは本当に難しい事だと思いますが、でももちろん自分もそうなれるように全力で頑張ります!


MotoGPバイクに適応する上で、ここまでに一番難しいと思ったのはどんな部分ですか。また、逆に一番簡単に思えたのはどんな事ですか。

慣れるのが一番難しいのはブレーキングですね。特にハードブレーキングが難しいです。ただ、すでにここまでにかなり上達したとは思っていますよ。今はだいぶうまくやれるようになってきましたから、後は時間とテストの繰り返し次第でしょうね。
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出力配分とスロットルの制御はそれほど難しくなかったので、自分の乗り方とこのバイクは相性がすごくいいのかもしれません。ただ、ブレーキングに関しては本当にまだ真剣に練習が必要だと思っています。そこから大きな差が生まれますからね。

いずれにしても、初めてM1に乗ってからここまでに自分が上達した事だけは間違いありませんから、それはバイクを理解していく上で正しい方向性が得られている証拠だと考えています。

常に自分を頑張って助けてくれるチームに感謝しています。実際にレースが始まれば、最初の数戦の内にライディング・スタイルを調整する必要があると思いますし、完璧と言えるようになるにはまだ調整すべき部分がいくつもあります。


初めてミシュランタイヤを履いてみて、どう思いましたか。

MotoGPバイクは250ccマシンよりもすごくパワフルですから、タイヤのグリップへの要求がさらにきつくなるのは当然の事でしょう。
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1回目のテストの時に、自分の履いているタイヤを『信頼』してもいい事が分かりました。250ccで経験したものよりもかなりいいです。

ミシュランタイヤは意地悪じゃありませんよ。走りの力になってくれますし、決して予想外の挙動を見せる事なんてありませんので、自分にとってはすごく好印象でした。もっとリスクを冒すような走りをしてもいい事がすぐに分かりましたからね。

ミシュランが上位に返り咲く事は間違いないと自分は思っています。それに冬季中に大変な努力を彼らはしていますから、今年はミシュランと他のライバルメーカーに大きな差が生じないのは絶対に間違いないです。


ここまでのレース人生の中で、最も素晴らしい記憶と言えるのはいつの事ですか。

すごくおかしな回答になっちゃいますよ。なぜなら、あなたがどう思うかは分かりませんが、自分の全ての経歴の中で最高の思い出と言えばヤマハの契約書にサインした時の事ですからね。
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もちろん初めて世界チャンピオンになった時もそうですよ。百万種類くらいの気分を思い出せます。ただ、その1つ1つを細かく言葉で表現するのは難しいですね・・・他には2007年のタイトルが決まった時の表彰台もいい思い出です。

人生の全ての思い出を忘れたくないのと同じですが、自分のすべてのレース人生を終えるまでには、これからも色んな思い出を作っていく事になると思います。


一番好きなサーキットはどこですか。また、レースをする上で一番好きな国はどこでしょう。

間違いなく一番好きなのはアッセンですね!あそこでは3回のレースに勝ちました。自分のライディング・スタイルには一番合うコースですし、それに、これ以上はないと言えるほど本当にきれいなサーキットなんです。

一番レースをしたい国は言うまでもないでしょう。母国のスペインですよ!スペインのサーキットの中で一番好きなのはヘレスです。あそこで走るのは本当に楽しいですからね。ただバルセロナ(カタルーニャ)とバレンシアも当然母国のサーキットですから、この3つのレースをなくして年間シーズンは考えられません。
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スペインのサーキットで走った時の事はいつも忘れがたい思い出になります。アリーナの中心人物になったような気分ですし、あそこに来てくれるファン全員からの温かい気持ちを1つ残らず感じ取る事ができるんです。

自分にとって、スペインで走る時以上の感覚は他にはありませんよ!


レースがない時にはどのように過ごしていますか。また、趣味や好きなスポーツはありますか。

バイクに乗っていない時はテレビゲームをするのが好きです。他には音楽を聴いたりインターネットを閲覧したりもしますが、友人たちと過ごすのも好きです。家に居る時はそんな風にして過ごすのが普通ですね。
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サッカーがとにかく大好きです。ただ、以前のように実際に試合をする時間が今はあまり取れませんけどね。自分はバルサ(スペインのバルセロナを拠点とするサッカーチームである『FCバロセロナ』の愛称)のファンなので、グランプリがない時にはテレビで彼らの試合を見たりもしますよ。

今のチームにはイタリア人の人たちがたくさんいるので、自分がインターミラン(イタリアのミラノを本拠地とするサッカーチームの『インテルナツィオナーレ・ミラノ』の略称)のファンである事も付け加えておきたいです。

他にはサッカー以外にもテニスが好きですし、時々実際にやりますよ。トレーニングとしても役立ちますからね。


少しあなたのトレーニングメニューについてもうかがいたいのですが。

自分のトレーニングメニューはすごく厳しいですよ。でも幸いな事にジムに通うのは好きです。体調は万全に整えておきたいですからね。
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だいたい毎日4時間はトレーニングに使い、1日のメニューは心血管トレーニング、ストレッチ、柔軟と腹筋、あとはウェイト・トレーニングで構成されています。

それと自分と行動を常に共にするパーソナル・トレーナーが1人います。厳しいトレーニングから得る自分への見返りは大きい・・・ですよね?


カタールで初めて夜間レースを経験する事についてはどう思いますか。

写真すごく面白い構想だと思いますよ。通常はあり得ない事なので、早く現場で体験したくてわくわくしていますし、夜にレースをするのがどんな感覚なのか、今からものすごく興味があります。

現地に来てくれるファンにとってもテレビで観戦する多くの方たちにとっても、すごく楽しめるんじゃないですかね!

ただ1つ心配なのは、その日のスペインはすごく重要な選挙の投票日になる事です。それがテレビで観戦するスペインのファンの視聴率に影響を及ぼさないように願っていますが、いずれにしても誰にとっても白熱したレースになって欲しいですね!


今シーズン中に狙うところを教えてください。レースに勝つ事ですか、それとも表彰台でしょうか。

一般的な回答をすれば、一番重要な事は設定した目標を達成する事だと思いますし、それがいつになるかはあまり重要ではありません。

目標に早い時期に到達する事ばかりに注目しがちですが、最も大切なのは健康を保った状態でその時を迎えられるようにする事です。自分の設定した目標に到達できるのが1年以内になるのか2年以内になるのか、それは分かりません。
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1つだけ確実に分かっているのは、その目標に到達する日が必ず来る事です。遅かれ早かれ、他の誰よりも前を走る日はやって来ます。

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