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今年も氷点下、ドゥカティーがデスモセディチGP8をお披露目
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インテリワン編集部
  2008年1月9日

毎年恒例となったマルボロ主催の冬季オリエンテーション、MotoGPのドゥカティー・マルボロ・チームとF1のフェラーリ・チームが合同で行うプレス・スキー・ミーティングが、今年もイタリアのスキー・リゾート地として知られるマドンナ・ディ・カンピリオの雪山のふもとで行われている。

■赤いウェアが勢揃い、1年ぶりのスキー・ミーティング
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昨年にこのスキー・ミーティングを同時に初めて経験したドゥカティーのケーシー・ストーナーとフェラーリのキミ・ライコネンは、各チームにそれぞれ移籍1年目だった2007年シーズンに自身初の年間タイトルを獲得するという偉業を成し遂げたばかりだが、ストーナーは1月7日、ライコネンは本日の1月9日に、1年ぶりのスキー・ミーティングに揃って世界チャンピオンとして戻ってくる事になった。

ここでは、MotoGPドゥカティー・チームの参加初日となった1月7日のドゥカティーのイベント、および2日目の1月8日に行われたデスモセディチGP8のお披露目式、ならびに2008年度ドゥカティーのレギュラー・ライダーであるケーシー・ストーナーと、新たにドゥカティーの新メンバーに加わったマルコ・メランドリの記者会見時のコメントなどを紹介する。


■初日はグアレスキが氷上のデモ走行

昨年は雪山の小高い丘の上に真紅のドゥカティー・デスモセディチGP7が登場した事が話題となったが、今年のマシンの登場の仕方はさらに劇的だった様子だ。
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初日の1月7日、ドゥカティーの開発ライダーであるビットリアーノ・グアレスキがケーシー・ストーナーのワールド・チャンピオン獲得を記念するデスモセディチGP7に跨り、夕闇に包まれたマドンナ・ディ・カンピリオにある湖の上にライトアップされて登場。

湖の表面は寒さのために全面的に氷が張っており、グアレスキはライトを浴びて光り輝くその氷上をデスモセディチで走行して見せている。
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■デスモセディチGP8は氷の中から登場

2日目の1月8日には、明るい青空の下、ついにドゥカティーの2008年度MotoGPマシンであるデスモセディチGP8の登場となったが、ベールを脱いだ今年のマシンは彫刻の施された氷の中に立っていた。
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今年のMotoGPシーズンをこの新型マシンで戦うケーシー・ストーナーとマルコ・メランドリの2名は揃って登場するとこの氷を破壊し、晴れてデスモセディチGP8はプレス関係者の前にその姿を完全に現している。
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■ドゥカティー・レッドに初めて身を包んだメランドリ

なお、ドゥカティー・レッドに身を包むストーナーの姿はすでに見慣れた光景となったが、マルコ・メランドリがドゥカティー・チームの真っ赤な公式ウェアを着てメディアの前に姿を見せたのは今回が初めての事だ。
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■ストーナーとメランドリの記者会見時のコメント

このスキー・ミーティングの期間中は、プレスに向けてチーム関係者の記者会見が毎年行われるが、氷の中から新型マシンを取り出したストーナーとメランドリは続けてこの記者会見に参加し、集まったジャーナリストたちからの質問に答えている。
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この日の最初の質問は、世界チャンピオンとなったイタリアのチームの赤い公式ウェアを初めて着た感想はという、メランドリに向けられての内容だった。

■メランドリ「赤いレザースーツを試着して感動」

ドゥカティーで走るのが念願だったというマルコ・メランドリは、最初の質問に以下の通り回答し、ドゥカティーへの移籍1年面となる2008年シーズンにむけての期待感を語っている。
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「赤色に包まれて最高の気分ですよ!」と最初の質問に答えるメランドリ。

「初めて見た時から、ずっとドゥカティーに乗るのが夢でしたからね。昨日初めて自分のレザー・スーツを試着してみましたが、とにかく感動しました。」

「今年は大きなチャンスに恵まれた事を再認識しています。簡単じゃない事は分かっていますが、今はすごく興奮しています。それに自分をここに呼びたいと思ってくれた人たちに全力で恩返しができるよう、頑張りたい気持ちでいっぱいです」

「ドゥカティーのスタッフの仕事の進め方には本当に感銘を受けましたね。彼らはすでに世界タイトルを獲得するという大きな目標を達成しましたが、今でも変わらず必死に働き続けています」

「最初の何回かのテストを通してエンジニアたちに情報を提供する事ができたので、自分の乗り方に合った要求通りのバイクが仕上がってくる筈ですから、サーキットに戻って今年のシーズンに向けての準備を始めるのが今から待ちきれない気分です。そこからバイクの微調整を行えば、すぐに高いレベルで戦える状態になると思っています」

■ストーナー「以前とは全く異なる心持ちでチャレンジできる」

質問は続けてストーナーに向けられる。昨年初めてこの冬季オリエンテーションに参加した時には転ばなくなる事を目標としていた当時新婚ほやほやだったストーナーだが、あれから1年が経過した今、彼はMotoGP最高峰クラスの2007年度チャンピオンだ。

MotoGP最高峰クラスのチャンピオンとなった事で、長年の重荷が肩からおりたようだとストーナーは語る。
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「このイベントは本当に素晴らしいと思いますね」と、今年はディフェンディング・チャンピオンとして強豪ライダーを迎え撃つ予定のストーナー。

「ここに来られて嬉しいです。おかげで最初の結婚記念日を飛行機の中で祝う事になっちゃいましたけどね!」

「ここでは楽しみたいと思いますし、スキーも少ししたいです。危険を避ける意味でもスノーボードでの滑降はしたくないので、恐らくクロス・カントリー・スキーになると思います」

「素晴らしいシーズンでしたが、同時に激しいチャレンジの年でもありましたから、一番最後のテストの後の休暇は、まさに自分が必要としていたリラックスできるものでした。それにヘレスのテストで負傷した肩が回復するのに時間も必要でしたしね。今は具合もかなり良くなっています。ただ、完全に回復したかどうかは実際にバイクに乗ってみない事には分からないとは思いますが」

「レースを始めてから初めての事ですが、同じバイクと同じチーム体制で新しいシーズンを迎えられるのが嬉しいです。ドゥカティーのみんな、クラウディオ、フィリッポ、リビオ、それにチームのメンバー全員がついていますから、何も変える必要がありませんし、完璧って言える気分になります」

「バイクに関しては、すでに自分たちのパッケージにはあれだけの戦闘力がある訳ですから、特に何も大きな変更を要求しませんでした。若干の細かな調整にのみ取り組むつもりです」

「世界チャンピオンになった事で、両肩からすごい重荷がようやく取り除かれました。両親の払ってきた犠牲、それに過去の辛かった出来事など、今や全てが思い出になったんです。今年も去年と同じ実力が繰り返し発揮できるようにしたいと思っていますし、さらに強くて速いライダーになれるように頑張るつもりですが、今年からは今までとは全く違う心持ちでそれができる筈です」


■GP8の技術詳細が明かされるのは現地3日目の1月9日
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スキー・ミーティングの記者会見は3日目の1月9日にも行われ、この時にはドゥカティー・コルセのCEOであるクラウディオ・ドメニカリが、デスモセディチGP8の技術面での詳細説明を行う予定となっている。

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