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2006年10月31日
グレッシーニ・チーム(今期のフォルツナ・ホンダチーム)が、2007年度はミシュランタイヤを使用しない事を正式に公表した。
■ミシュランとの契約は今期で終了
グレッシーニ・チームは、過去の延べ7年間に同チームのタイヤサプライヤーとして提携を続けてきたミシュランとの契約更新を、2007年は行わない事を、今期のMotoGP最終戦の翌日の10月30日に正式に発表した。
1997年に活動を開始したグレッシーニ・チームは、フランスのタイヤメーカーであるミシュランとの契約を今期に終了するにあたり、今年のレース活動におけるタイヤへの支援と、過去の友好関係に感謝するコメントを残している。
■グレッシーニとミシュランの活動経歴
グレッシーニ・チームとミシュランは、その協力関係の下で最高峰クラスにおける46回の表彰台と、MotoGPクラスでの14回の勝利、並びに予選では20回の2番グリッド、12回の3番グリッド、12回のポールポジションを獲得した輝かしい歴史を持つ。
この期間のグレッシーニ・チームとミシュランのサポートは、1997年から2年間のアレックス・バロスのNSR500から始まり、1999年はロリス・カピロッシのNSR250、2000年からの3年間は加藤大治郎選手のNSR500とRC211V、またその期間と並行して2002年のロベルト・ロルフォとエミリオ・アルツァモラのNSR250、2003年のセテ・ジベルナウと清成龍一選手のRC211V、2004年のセテ・ジベルナウとコーリン・エドワーズのRC211V、2005年のセテ・ジベルナウとマルコ・メランドリのRC211Vであり、今期のマルコ・メランドリとトニ・エリアスのRC211Vに至る。
■メランドリの期待するブリヂストン
尚、グレッシーニ・チームは来期のタイヤ・サプライヤーの発表は今回していないが、予てからの噂によれば、マルコ・メランドリが期待するブリヂストン・タイヤへの変更が濃厚だとされている。
■グレッシーニ「ワークスとは異なる方法でタイトル獲得を狙う」
ミシュランとの長期に渡る活動に終止符を打つ事を決定したチーム監督のファウスト・グレッシーニは、過去の輝かしい実績におけるミシュランの協力に感謝を述べると同時に、今回の決断が、ワークス体制とは異なる方法でのタイトル獲得への挑戦である事をコメントした。
「7年間のミシュランとのレース活動を終了するのは大変に辛い事です。ただ、レースの世界ではよくある出来事ですし、お互いに違う道を歩む事は、新しい挑戦を見つける事にもつながります。」とグレッシーニ監督。
「今回のグランプリをもってグレッシーニ・チームは、ミシュランとの長期に渡る共同関係を終了し、新たなスタート地点に立つ事になります。彼らとの7年間の活動は素晴らしい満足のいくものでした。」
「ミシュランのファクトリーと多くの彼らのスタッフには、私たちが多くの勝利を勝ち取り、年間タイトル争いに加わる事ができるだけの支援を頂けた事に深く感謝を申し上げます。」
「2006年シーズンはこれで終わりましたので、今は来シーズンと新しい800ccバイクについて楽しみにしています。また、ホンダとの挑戦は今後も続きますが、タイヤ・サプライヤーは変わります。」
「タイトル獲得への挑戦を今後も私たちが続ける中で、他のワークスチームたちとは異なる新しい方法を取る事を決断しました。」
■心配されるスポンサーの獲得
今回タイヤ・サプライヤーの変更を発表し、2名のライダーとの契約も合意に至ったグレッシーニ・チームだが、現在のスポンサーであるたばこブランドの「フォルツナ」が、来期も契約を延長する事はなさそうだ。
たばこメーカーのフォルツナは10月30日の公式発表の中で、2007年は250ccクラスのホルヘ・ロレンソに支援を集中する旨を述べ、グレッシーニ・チームに関しては、マルコ・メランドリの4回の勝利に感謝するコメントを残したのみで、来期のサポートについては言及していない。
■MotoGPなど、モーター・スポーツ全体からのたばこスポンサー離れ
ヨーロッパでのたばこ広告規制の流れが本格化する中、昨年末にはスペインの巨大メーカーであり、フォルツナを所有するアルタディス・グループのブランドであるゴロワーズの撤退劇が大きくメディアに取りざたされたが、現在において来年のMotoGPクラスのスポンサー支援活動を表明しているのは、ドゥカティーを支援するフィリップ・モリス・グループのマルボロだけとなっている。
ちなみに、今期はヤマハを支援したJTI(日本たばこインターナショナル)のキャメル・ブランドも、来期のMotoGPに関わるスポンサー支援への活動の気配は、今のところはないようだ。
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