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バレンシア予選 ドゥカティー「俺たちは熟成ワイン」 |
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2006年10月29日
ドゥカティー・マルボロ・チームのロリス・カピロッシと、前回のポルトガル戦で欠場したセテ・ジベルナウの代役として最終ラウンドにスポット参戦を果たした現役SBKチャンピオンのトロイ・ベイリスは、キャメル・ヤマハのバレンティーノ・ロッシとレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンが年間タイトルを争う緊迫した2006年シーズン最後の予選で、事もあろうに1列目の2番グリッドと3番グリッドを揃って獲得するという快挙を成し遂げた。
ドゥカティーの2名が揃って1列目を確保したのは、今期では開幕戦のヘレスと6戦目のムジェロにつぐ3回目の事だ。
■現役SBKチャンピオンが、ロッシと0.2秒差の1列目を確保
予選3位となる1分31秒307の好タイムを記録したロリス・カピロッシの、ブリヂストンの予選タイヤを使用しての強さは今期のシーズンを通して折り紙つきだが、デスモセディチで走行するのが2年ぶりであり、ブリヂストン・タイヤを装着して2日目のトロイ・ベイリスが、1分31秒210のタイムで2番グリッドを獲得した事は賞賛に値するだろう。MotoGPバイクに1年のブランクのあるSBKチャンピオンと、ポールポジションのバレンティーノ・ロッシとの差は僅かに0.2秒だ。
ベイリスは2003年のヘレスにおいても、ドゥカティーのMotoGPライダーとして2番グリッドを獲得した経験を持つ。すなわち、今回のグリッドポジションは、彼の過去最高のMotoGP予選順位と同じ記録だ。
■ランキング3位を確保したいカピロッシ
また、チームメイトのベイリスから約0.1秒遅れの3番グリッドを獲得したロリス・カピロッシは、本日10月29日に開催される決勝レースでランキング3位の確保を狙う。
ベイリスとカピロッシの2名は、予選のセッション序盤はタイムシートのトップと2番手につけており、終盤のブリヂストン予選タイヤによる活躍のみならず、レースタイヤでの仕上がりの高さも多くのライバルたちに見せつけていた。
■ベイリス「最初からいい成績を期待していた」
今年初のMotoGPスポット参戦でいきなり2番グリッドを予選で確保するという快挙を成し遂げたトロイ・ベイリスは、最初から好成績を期待していたとコメントしている。
「ここまでは最高の週末になりましたね。あとは最高の結果でレースを終えたいです。」とベイリス。
「2003年からデスモセディチの開発を始めた自分が、その最後を締めくくれるという素晴らしい機会に巡り会いました。MotoGP990ccクラスの最後のレースを今回走らせてもらえる事に感謝しています。」
「2004年以来となるかつてのチームに戻る事ができました。あと、スーパーバイクのチームからはエルネスト・マリネッリ、パオロ・チャバッティ、それにダビデ・タルドッジが参加しているので、今週は我が家のようにリラックスできています。」
「今年の新型バイクとブリヂストンタイヤに、ここに来るまで全く乗った事がなかったにもかかわらず、最初からすごくいい結果を期待していました。全く自分たちはプレッシャーを感じていませんし、段階を踏んでセッション毎に改善を進めただけです。」
「バイクとタイヤは本当に調子がいいです。ただ、バイクのセッティングに完璧というものはないので、明日の朝も少し微調整を加えるつもりです。バレンシアでは1列目スタートはすごく重要ですしね。」
「後はスタートを決めて、レースに溶け込むのみですよ。」
■カピロッシ「自分たちは熟成ワイン」
エストリルでの不調を全て払拭して1列目を確保できた事を喜ぶロリス・カピロッシは、今回のドゥカティーのペアを熟成したワインに例えるコメントを残した。
「トロイと自分はワインみたいなもんです。歳を取れば取るほど速くなるんですよ!」とカピロッシ。
「今日の成果にはすごく満足しています。特に午前中は20周回のレース・シミュレーションを行う中で、全体を通していいペースを保つ事ができました。午後には新しいレースタイヤを装着して、32秒2を維持できたのが良かったですね。」
「明日の気候条件を見てみなければ分かりませんが、レース・シミュレーションの結果からすれば、レースを通して強い走りが見せられると思いますよ。それにここは追い抜きの大変なサーキットですから、1列目を確保できたのは最高です。」
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